「凱旋門」「Gato Bonito!!」①

今年の公演今年のうちに

 

といったわけで今更ですが前公演についてなど。

 

基本的に雪組さんの本公演は

大劇場公演遠征→東京公演遠征→千秋楽LVで完結するので

秋の公演だったような気がしていますが

実際に開幕したのは6月でありまして・・・

my初見日からもすでに半年以上の月日が流れております。笑

 

それでも懲りずに自己満観劇記に挑む年の瀬・・・

 

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かんぽ生命 ドリームシアター

ミュージカル・プレイ 凱旋門
 -エリッヒ・マリア・レマルクの小説による- 

脚本/柴田 侑宏 演出・振付/謝 珠栄

 

かんぽ生命 ドリームシアター
ショー・パッショナブル 『Gato Bonito!!』
 ~ガート・ボニート、美しい猫のような男~

作・演出/藤井 大介

 

宝塚大劇場 2018年6月8日(金)~

東京宝塚劇場 2018年7月27日(金)~

 

主演 (専科)轟 悠、(雪組)望海 風斗、真彩 希帆

 

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はい、ではまずお芝居から。

 

(まず私のスタンスとしては、

雪組の公演であるならば主演は雪組トップスターであるべきだと思っています。

轟さんご本人は嫌いじゃないし、各組に特出されるのはとてもよいことだとも思います。

ただ、この雪組本公演へ主演で出演されることに関しては不信感を表明しておきたい。

不必要な嫌悪感を増長させるだけだと思います。)

 

さて凱旋門」。

初演は映像で見ました。(あんまり覚えてないけど)

 

で、今回改めてちゃんと見たわけですが、

なるほどよくできた作品だと思います。

でも、恋愛友情反戦復讐・・・いろんな要素を詰め込みすぎて

逆にそのどれもが浅くなってしまっているようなそんな印象も受けました。

 

しかし、流れる音楽はどれも魅力的で美しいし

謝先生の盆回しなどで見せる場面転換は観客を飽きさせることなく

また芝居の流れを壊すことなく・・・

こういった点が名作と呼ばれる所以の1つなんだろうなぁと感心しました。

 

きほちゃん演じるヒロインのジョアンは

まっすぐに一生懸命に生きている人で

目の前にあることに全力で一途にのめりこんでしまう人。

だからラヴィックと恋に落ちたらもう彼しか見えない。

でも決して愚かではなく、自分の浅はかさを客観視できてる。

そして隣に誰かがいないと生きていけない人。

だからラヴィックが自分の前からいなくなった時、

優しく差し伸べられたアンリの手を取ってしまう。

でもラヴィックが戻ってきたからと言って即サヨナラとは

できないくらいの愛情をアンリにも抱いている。

 

ここでジョアンの魅力的だけれども同性から共感を得られないのは

「あなたがいけないのよ、私を1人にしたから」

っていうところなのかな、なんて思います。

ラヴィックを待ちきれずにアンリの元へ行ってしまったのは

彼女ではなく彼女を1人にしたラヴィックが悪いのだと。

 

あと、アンリの趣味や気配が満載の新居にあんなに楽しそうに

ラヴィックを招き入れるところ。

なぜ彼を怒らせてしまったのかわからない。

でもあれ、もう少しラヴィックが長居してたらアンリが帰って来て

確実にバッティングしてますよね。笑

 

ジョアンが息を引き取る場面は(贔屓目ですが)

日を経るに連れ、どんどんきほちゃんの演技が

研ぎ澄まされていっていつも流れる一筋の涙が美しいなぁと思って観ていました。

 

 

場面的に好きだったのはなんといってもアンティーブ!!!

きほちゃんが可愛らしいのはもちろんのこと、

さききほが堪能できる最高の場面でした!!

(だいきほ提供してくれないならせめてさききほくれなきゃやってられない)

あの場面でジョアンが歌うキャビアの歌(そんな曲名ではありません)が

最高に可愛くて好きでした。

 

あと、ブローニュの森の場面で娼婦として踊っている

あゆみちゃん、ひーこちゃん、エミリちゃん、ナナちゃんを

見るのが大好きでした。ありがとうございました!

 

役としては、ハイメとユリアの2人が好き。

幕開けのお互いを探しているところから、パリで再会できて、

オテルアンテルナシオナールに迎え入れられ、そして旅立っていくところまで

私たちは彼らのパリでの一連のストーリーを見ているので

幸せに生きていってほしいと願わずにはいられないし

先行きの暗い結末の中で唯一の希望の光なんだなぁと思うのです。

 

そしてなんだかんだと文句を言いつつもやっぱりラストに抱き合う

ラヴィックとボリスの姿は泣けるし

ボリスの「くそったれ」にも毎回泣かされました。うん。

 

 

でもやっぱり最後に吐いておきます。笑

 

・「撃つつもりはなかったんです」って言うアンリ。

 お前はホントそういうとこだぞ!

 

・フーケのカフェでジョアンにやり直したいって言われた時に

 復讐じゃなくちゃんと話を聞いていれば再出発できたのにねぇ。

 だってちゃんと「撃ち殺すって言われた」って言ってるじゃん?

 

・やっぱりトップさんが狂言回し的お役で2番手さんの出番があんなに少ないなんて

 納得いかない。のぞみラヴィック&さきなボリスでよくない?ねぇ、よくない??

 

 

といったわけで長くなったのでショーについては次の記事で!

 

 

 

(写真は宝塚歌劇団HPより)