「王家に捧ぐ歌」@御園座

続きまして、2月に御園座で拝見しました

星組公演「王家に捧ぐ歌」について!

(なんとか次の公演の初日前に滑り込み・・・)

 

こちらも初日からしばらくの公演が中止となり、

無事幕が上がるのか心配されましたが

私も幸運にも後半日程のチケットを抑えていたので

観劇することが出来ました!

 

2年前、月組さんの「赤と黒」以来の御園座観劇でした☆

 

 

 

グランド・ロマンス
『王家に捧ぐ歌』
-オペラ「アイーダ」より-
脚本・演出/木村 信司
ヴェルディのオペラとして有名な「アイーダ」を、

宝塚バージョンとして新たな脚本、音楽で上演した『王家に捧ぐ歌』。

古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスと

エジプト軍に捕らえられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を、

荘厳な音楽に乗せて華やかにドラマティックに描いた本作は、

2003年星組での初演が絶賛を博し、第58回芸術祭優秀賞を受賞致しました。

2015年宙組での再演も好評を得たミュージカル大作が7年振りに宝塚歌劇の舞台に登場。

ビジュアルを一新し、礼真琴を中心とした星組がお届けする『王家に捧ぐ歌』の

新たなる世界にご期待ください。

 

出演:礼 真琴、舞空 瞳 ほか

     ※2月8日~17日11時まで公演中止

 

星組公演 『王家に捧ぐ歌』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

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いやーやっぱりね、
礼真琴さまは最高でございました


そんなの今更なんですけど
まず第一声はこれにつきますね。
どんどん領地を拡げてますわ。 


そして

ひっとんがまたとんでもなく可愛い


これもまた今更なんですけどね、
可愛さもマシマシなんだけど
それに加えてめちゃめちゃ歌が上手くなってる。

 

 

礼ラダメスと舞空アイーダによる

「月の満ちる頃」のデュエットは

力強い役柄の中にある甘さが存分に漂っていて

素晴らしい場面。

 

あと、「世界に求む」かな。

2人が少し離れた場所で掛け合う場面も

そんな物理的な距離なんてものともしない

歌のシンクロ具合で、

あーもうこのコンビもそれだけの作品数を重ねて来たんだなぁ

ってちょっと感動。

 


本当に見応えがあるというか、
「いいものを見た」という満足感を多分に与えてもらえる
素晴らしいトップコンビだと思います。

 

 

 

さて、今回のこの「王家に捧ぐ歌」という作品。
私は大昔に初演を映像で見て、
瞳子アイーダが可愛くて可愛くてそして上手くて最高だなって思って、
でも実はほぼそれしか覚えていなかった作品なので(超絶失礼)
お話の流れもあんまり頭に残ってなくて
でもそのおかげでどの場面も新鮮に見られました。


ちなみに私の記憶にある瞳子アイーダの歌声は
ひっとんアイーダよりも裏声で高かったような気もします。

 

今回の再演は上演が発表になった時に
「ビジュアルを一新し」と謳われていていて
しかも解禁になったビジュアルが↑↑↑なわけで(笑)
ヅカヲタ界隈は大分ザワザワしましたが
私個人的には何の違和感もなくすんなり受け入れられました。

 


まぁ礼ラダメスさまが白い革ジャンに刀を肩に担いで
段上に背中向きで登場した時には
「どこのヤンキー映画だよ?!」とちょっと笑えてしまったのは
確かなんですが。

 

 

 

こっちゃんのラダメス

今になって(4月ですよ笑)思い返してみても

本当にかっこよくて、
もう歌もダンスも芝居も素敵だった。

 

国を思いファラオを敬い、
仲間との絆も大切にし、
でもそんな中でも誇り高きアイーダに出会い惹かれていく。
そして世界に平和を求む。


敵国の王女を愛してしまったからこそ、
これ以上の争いで憎しみの連鎖を生まないように、
命を賭して最期まで平和への道を求め続けた。
信じられないくらいこれ以上ないほどのヒーロー。

 

「あなたを~愛している~」

と、アイーダに歌いかける場面の

かっこよさといったら半端なかったですわ。

 

 

「世界が果てる日まで

戦い続けるのでしょうか・・・」

と訴えながら地下牢へ沈んでいく

その姿その歌声に本当に胸が苦しくなる。


芝居が上手いのはもちろんのこと、
歌が上手いことによってよりその芝居の悲劇性というか
ドラマチックさが増す。

 

 

(しかしあの地下牢の場面の照明は

さすがに暗すぎだったのでは・・・・?

確かに暗闇の恐ろしさは増しますけど、

客席からよく見えないレベルでは本末転倒では・・・?

私、1階席だったしそんなに後方でもなかったですよ???)

 

 


対するアイーダのひっとん
これがまた強く誇り高いヒロイン像が似合ってていい。


捕虜となって敵国へ捕らえられていても
王女としての誇りを失わない気高い姿が尊い

母国エチオピアを思う気持ちは絶えず胸に抱きつつも
敵国の将軍ラダメスに心惹かれ
愛されることに喜びを隠せない乙女心が可愛い。

 

ひっとんはお歌も十分上手だけど、
でも歌声は少し細いかなぁとも思うことも時折あって、
でもこのアイーダの曲はこれまでのひっとんよりも
少し低音だったのかとても歌声に強さがあって
かっこよくて素敵だった。
歌っているときの表情に力があったのもよかった。

 

 


この舞空アイーダ兄ウバルド極美くんていうのが
もうたまらん神配役でしたね。
まず頭身バランスからして兄妹であることの説得力がすごい!
極美・舞空兄妹が言い争ってる姿なんて
物騒なお話しててもなんか可愛くなっちゃいました。笑

 

私は極美くんはビジュアルがまぁ好みど真ん中なんですが
お歌もお芝居も本当に頼もしくなってきましたよね。
王の息子として生まれた自らの宿命に真っ向から挑み続けて
散っていった潔さが鮮やかでした。
今年はバウ主演も控えてますしますます楽しみな男役さんですね。

 

 

エジプト側の、ラダメスの戦友的なポジションは
天華のぴーちゃんと天飛くんでした。


ダンサーぴーちゃんには凱旋場面の見せ場がありましたね。


そしていつも上手で私の大好きな天飛くんは
こっちゃん・ぴーちゃんとお仲間でしたけど、
今回も学年差を感じさせない良き貫禄でした。笑
そして本当に毎回上手いのよね。

 

極美くんとはまったくタイプが違うから
2人揃ってこれから星男としてどんな風に成長していくのか
こちらも本当に楽しみな存在ですね。

 

 

私はキャラクターとしてはアムネリス

どうにも好きじゃないんだけど
(先に自分が嫌がらせしといて後から偽善者ぶるのが嫌い)
くらっちは上手だったねー! 
圧は弱めだったけど、誇り高さが美しかった。

ふわっふわほわっほわのカウチにいらっしゃる

アムさま可愛くて好き。

 

こんなくらっちみたいないわゆる「娘役2番手」的な存在がいると
組の層の厚さが増すしそれによって作品の出来もぐんとよくなる。

 

「ファントム」を上演するときのカルロッタ、
オーシャンズ11」を上演するときのクイーンダイアナ、
「PUCK」を上演するときのタイテーニア、
とかが出来る娘役さん。これ重要だよね。

 

 

そんなアムネリスさまを囲んでいる女官ちゃんたち
みんな最高に可愛いかったー♡
特にスゴツヨがにじょはなるりはなとか好みすぎる。
可愛い。
りらちゃんと美蘭ちゃんは小さかったけど
あとみんなびっくりするくらい大きくて! さすが星娘!
蒼羽陽ちゃんより大きくて
彩園ひなちゃんレベルに大きい子いたんだけど誰だろう?


みんな女官の吊り目メイクをそれぞれ工夫してて綺麗で最高だったな。
アムネリスさまのナンバーの間ずっとオペラで
下手から上手、そしてまた下手、って女官ちゃんたち見てうっとりしてた。 笑

 


対してエチオピアの女たち

揃いも揃って歌える女役さんばかりで。 
なっちゃんいーちゃんをはじめ
希ちゃんや優奈ちゃん、七星さんもいたかな。 
少数精鋭でこれだけ揃えられる層の厚さがすごい。

 

 

上手くてさすがと言えば!
ファラオのまりんさんが本当に素晴らしかった。


ファラオのお言葉が兵士国民たちへの伝令のように
客席にもしっかり伝わって、でもそれってとても大切だと思う。
あと、私の個人的な印象としてはとっても愛に溢れた
大きく優しいファラオだった。
娘のアムネリスはもちろん、エジプトのことも
ラダメスたちのこともものすごく大切に思ってくれているような王だった。
これがまりんさんの役作りによるものなのか、
それともご自身のお人柄が滲み出てしまってるのかはわからないんだけど。


 
1幕はあまり出ないアモナスロの輝咲さん
登場があまりにもかっこよくてうっかりときめいた。 笑
輝咲さん好きなんよねー以前から。


輝咲さんのアモナスロはまず何よりもエチオピアが大事。
でもなんていうか「俺の国感」が半端なかった。
国民も兵も娘も息子も、俺の国を守るための駒として使って当然とでも言うような。

 


この2国の王の対比も面白かった!
事実だけで言えば、エチオピアはエジプトから攻められた側で
捕虜として捕らえられているんだからどちらかといえば「被害者」
でもかといってエジプト側のみが悪かと言えばそうでもない。
どちらの内情ものぞいてみれば、

私にはファラオの方が王としての器に相応しく見える。

 


作中でアイーダ
「どちらが勝とうと

 どちらが負けようと

 争いは続いていく」

と歌っていて、
私は初演の瞳子アイーダもここが大好きだったんだけど
これが本当にその通りで
どちらかを正義にどちらかを悪に描くことなく、
争い自体が悪であって、一方が他方を統治下に置いたところで
決してこの連鎖は終わらない。


国を超えて身分も敵味方も超えて
愛を貫き命尽きるまで平和を訴えたラダメスとアイーダの姿に、
アムネリスを始めとした残された両国の国民たちが
心打たれると同時に、観客も心打たれる。

 


ここは原作であるオペラ「アイーダ」の持つ
作品の力が大きいのかもしれませんね。

 

 

エチオピア軍とエジプト軍で戦争が始まった時、

アイーダは祖国の未来とラダメスの無事という相反する両方を願い

そのことで自らを責める場面があるんだけど、

これ、この2つが両立しない状況、

どちらかしか選べない状況がそもそもおかしいんだよ、

って必死に祈るアイーダの姿を見てなんか腹立たしいくらいの

気持ちになった。

 

あと、ラダメスってなんだか信長みたいだなーとも。

なんていうか、世界に平和をもたらすためには

まず強い何者かが上に立たねばならない、

だからそのためには、それが実現するまでは

戦いもやむを得ない、みたいな思想が。

 

 

そこからラダメスは、

たとえどんな争いでもNOだと訴えるようになるのがであって

争いのない新しい世界へ愛と共にと願って果たせず散るのがなのかな。

 

とにかくよくできた素晴らしい作品。

 

 

そして今回のこの星組

ソロ歌のレベルも高いけど

(いや高いからなのか?)
総じてコーラスがよかった!
どのナンバーも迫力も厚みもあってすごくいい。
歌ウマトップに引き上げられて
歌ウマ管理職が上手くまとめてるんだろうな、と思う。
素晴らしい。

 

歌声といえば各場面で神官・遥斗くんの歌声が

なんとも気持ちよく響いてて最高だった。

(最後にこれはどうしても言いたかった笑)

 

 


いやぁぁぁでもしかしさぁぁぁ・・・

 

フィナーレナンバーはさすがにセンスなさすきでは…?


世界観酷くない? 笑

 

 

ロケットちゃんたちなんかギラギラしてるし
こっちゃん突然のトレンチだしどうなってんの? 


そんな中、夏の海のバカンスすごつよひっとんも
デュエダンのまとめ髪deコーンロウなひっとんも
天才的な可愛さだったから間違いなくあの子は天才!

 


ラインダンスの最前列にるりはなと美蘭ちゃんが並んで降りて来て、
その並びの可愛さにそれ以外すべて吹っ飛んだんだけど
1列に並んだ時るりはなが最上手で再び吹っ飛んだ。
まさかの美蘭ちゃんより小さいの? うそ? マジで?
るりはな大きい目だと思ってたよ勝手に!

 

男役さんは長身の方が好きなので

申し訳ないことにこれまであまり注目してなかったのだけれど、
天寿さんの黒燕尾の動きの美しさに視線を奪われてしまった。 
(とうとうみっきーさんもご卒業ですね。寂しいです)

 

あと本編ではなかなか目立ちどころがなかったしもちゃん(夕渚)
群舞で最前列にいたりして嬉しかった! 
やっぱり踊るしもちゃんはとてつもなくかっこいいねー!

 

 

 

 

トップコンビが揃ってあれだけ歌えるってのは本当に素晴らしいよね。
ダンサーコンビだっていうのにね。

 


三演目にして真ん中が3人とも歌えるの初なんじゃない?(こら)

ラダメスなんて上演を重ねるたびに歌ウマになってるよね?(黙れ)

スカピンのパーシーと逆だね! (黙れーーー!!!)

 

 

 

以上!「王家に捧ぐ歌」メモでした!

(生観劇だと配信よりもぐっと分量少なくなりますね)

(配信だとメモ取りながら見てるからね笑)

 

 

お次は「マーキュリー・ファー」かな?