【マイ・ブロークン・マリコ】

今回は再び映画の回

 

「マイ・ブロークン・マリコ

 

を見てきました!

 

 

f:id:CoCo7698:20221030151931j:image

 

ある日、ブラック企業勤めのシイノトモヨ(永野芽郁)を襲った衝撃的な事件。

それは、親友のイカガワマリコ奈緒)が

マンションから転落死したという報せだった――。

彼女の死を受け入れられないまま茫然自失するシイノだったが、

大切なダチの遺骨が毒親の手に渡ったと知り、

居ても立っても居られず行動を開始。

包丁を片手に単身“敵地”へと乗り込み、マリコの遺骨を奪取する。

幼い頃から父親や恋人に暴力を振るわれ、

人生を奪われ続けた親友に自分ができることはないのか…。

シイノがたどり着いた答えは、

学生時代にマリコが行きたがっていた海へと彼女の遺骨を連れていくことだった。

道中で出会った男・マキオ(窪田正孝)も巻き込み、

最初で最後の“二人旅”がいま、始まる。

 

<出演>

イノトモヨ :永野芽郁
イカガワマリコ奈緒
マキオ    :窪田正孝
マリコの実父 :尾美としのり
タムラキョウコ:吉田羊

 

原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』(BRIDGE COMICS / KADOKAWA刊)
監督:タナダユキ

 

映画『マイ・ブロークン・マリコ』公式サイト

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

この作品を見に行ったのはストーリーが

面白そうだったのはもちろんのこと

 

 

永野芽郁 × 奈緒

 

 

が超絶好みの組み合わせだったからです!

 

 

 

芽郁ちゃんを初めて認識したのは

NHKのドラマでヒロインの娘役を演じていた時で

多分彼女は中学生くらいだったんじゃないかな

 

その次に覚えてるのは大河ドラマ千姫

秀頼役の中川大志くんとの並びが

とっても綺麗だったのが印象的

 

これは、近いうちに朝ドラのヒロインがくるぞ!

とワクワク待ち続けてようやくそれが叶った

「半分、青い」

ヒロインが芽郁ちゃんでその母役が松雪泰子さんていう

説得力半端ない最高なキャスティング!

 

そんな朝ドラで芽郁ちゃん演じるヒロイン鈴愛の

親友・菜生を演じたのが奈緒ちゃん

 

この朝ドラでのお役の仲の良さから

SNSとかでも垣間見える演者さん同士の仲の良さ

並びの可愛らしさでなんとも好きな組み合わせで

 

この2人の共演と知って

なんとしても見に行きたいと楽しみにしていた作品なのでした

 

 



とりあえずですね、

見終わった第一の感想としては、

 

芽郁ちゃんは新境地
奈緒ちゃんは本領発揮

 

って感じでした

 

 

 

芽郁ちゃん演じる主人公・シイノが

幼い頃からの親友マリコ奈緒ちゃん)を

マンションからの飛び降りという

衝撃的な事件で失うところから始まるんだけど

 

 

冒頭はそれをシイノがテレビのニュースで知るシーンで、

そこからシイノとマリコの過去シーンを織り交ぜながら

ものすごい勢いとスピード感のある展開で進んでいく

 


世界がものすごい速さで動き出したところで

突然そのスピードが止まる

 

 

毒親からマリコの遺骨を奪い返して

さぁマリコ一緒に行こう、ってなって

 


ようやくそこでシイノも涙を流す

 

 

この緩急の付け方とてもよかった

 

ぐっとストーリーに引き込まれた上で

シイノの涙に胸が痛む

 

 

 

 

あんたはどうか知らないけど、

私にはあんたが全てだった

 

ポロリとこぼれるシイノの胸の内

 

なんで私に何も言わないでいなくなった

なんで一緒に行こうって言ってくれなかった

 

あんなに一緒にいたのに

マリコの声が、顔が、

記憶が薄れていってしまう恐怖

 

 

 

ここからも現在と過去エピが交互に繰り返される

 

 

私の好きだった場面

 

①「荒々しくご飯食べる芽郁ちゃん」

 これちょいちょいあって

 なんだか新鮮な画でよかった


②「パンケーキ頼んどいたよの奈緒ちゃん」

 シイノは怒ってるのに

 全然どこ吹く風なマリコ

 こんなマリコ奈緒ちゃんの持つ

 独特の存在感がドはまりしてた

 

③シイノとマリコが無邪気に

 2人で線香花火する場面

 芽郁×奈緒好き人間には萌えの塊だった

 

 

 

骨壺が時折マリコの姿に変わる瞬間があって

骨壺を抱きかかえてるシイノの姿が

「芽郁ちゃんの膝に横たわる奈緒ちゃん」

になるのも最高だったな

 

 

 

同じように、骨壺を奪いに来たシイノの姿に

マリコが重なって見える父の場面

 

自分が幼いころから虐待し続けてきた娘の姿

 

悔やんでるようにも

娘を失って呆然としているようにも見えたけど

実際は何を思ってたんだろうな、あのクソ親父

 

再婚相手であるマリコの義母は

心のある人だった

だから娘を虐待していた夫を叱り責める

 

シイノも言ってたけど、

もう少し早くこの人が家庭に入って来てくれていたら

何かが変わっていたかもしれない

 

この父:尾美としのりさん

義母:吉田羊さんも素晴らしいキャスティング

 

 

 

 

いつかマリコが行きたいと言ってた海に来て

そこで骨壷を前にして

「死んでちゃわかんねぇだろ!」

って叫ぶシイノの姿に心が痛い

 

 

マリコマリコマリコマリコーーー!!!

 

そんなシイノの心の声が聞こえてきそうだった

心ではきっと泣き叫んでる

マリコを呼んでるし求めてる

 

 

 

幼い頃から否定され続けて

自分の存在意義がわからないマリコ

自分を必要としてくれる人に縋ってしまう

 

典型的な共依存

この人がいなくなったら生きていけない

 

シイノにももちろん縋っていたし

彼氏が出来ればそこにも縋る

 

彼氏がDV男化すればシイノがマリコを守る

 

 

マリコを守る」

 

シイノにとってはそれが

わかりやすい自分の存在価値だったのかもしれない

 

 

それなのにまたDV男に会いに行って

怪我をさせられて戻って来るマリコ


あの時フライパンを振り回して戦った自分は

一体なんだったのか?と呆れるシイノ

 


「ぶっ壊れてる」

 

そう言い放つシイノに対して

 

「そう私壊れてる」
「どこから直したらいいのかわからない」
「でも本気で怒ってくれて嬉しい」

 

そう笑顔すら浮かべて応えるマリコ

 

 

 

タイトル通り壊れてしまったマリコ
ギリ壊れないところで生きてるシイノ

 

 

旅先でシイノが出会うマキオ:窪田くん

彼女に、もう少し生きてみてもいいかなって

思わせてくれるような人だったなって思う

 

 

 

 

勝手に逝った、
あんたのために。

 

 

この物語のラストは

直接的ではないけれど

ある意味シイノがマリコの仇を討ったような

そんな結末に見える

 

 

最後にシイノの元に届いたマリコからの手紙

 

なんと内容は観客には教えてもらえないんだけど(笑)

でも、シイノの表情から

きっと彼女はマリコを失ったこの先も

強く生きて行ってくれるんじゃないかと、

そう思わせてくれる

 

そしてきっとマリコもそれを望んでる

そう思うとあの奈緒ちゃんの柔らかい笑顔が

脳裏に浮かんでくる

 

辛く悲しい内容のラストに

ほんの少しの希望と前向きさがもらえる作品だった

 

 

 

なかなかスケジュールが合わなくて

ギリギリ滑り込みだったけど

本当に見に行けてよかった作品でした!

 

 

 

 

以上「マイ・ブロークン・マリコの感想でした☆

お次は配信ですが望海さんのコンサート「LaM」についてです!