続きまして!
2月に御園座で観劇しました
雪組さんの『BONNIE & CLYDE』について☆
こちらも大劇場公演が始まるまでに
更新したかったんだけど遅れに遅れて
もう5月になっちゃいました…!!!
Musical
『BONNIE & CLYDE』
Book by IVAN MENCHELL
Lyrics by DON BLACK
Music by FRANK WILDHORN
BONNIE & CLYDE is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI).
All authorized performance materials are also supplied by MTI.
423 West 55th Street, 2nd Floor, New York, New York 10019 USA www.mtishows.com
潤色・演出/大野 拓史
2009年サンディエゴにて初演、
2011年にブロードウェイにて上演された「BONNIE & CLYDE」は、
伝説のギャング・カップルを描いた、脚本イヴァン・メンチェル、
作詞ドン・ブラック、作曲フランク・ワイルドホーンによるミュージカル作品。
日本では2012年に青山劇場にて初演され好評を博した作品を、
彩風咲奈と夢白あやの雪組新トップコンビのお披露目公演として上演致します。
1930年代、世界恐慌下のアメリカ、テキサス。窃盗罪で収監されながらも脱獄を果たしたクライドは、
女優を夢見るウェイトレスのボニーと出会い、運命的な恋に落ちる。
先行きの見えない日々に鬱屈した想いを抱えていた二人は街を飛び出し、
やがては盗んだ車で銀行強盗を繰り返すようになって行く。
自由気ままに人生を謳歌するクライドとボニーの行動は、
同じく鬱屈とした時代を生きる大衆の関心を集め、中には彼らを英雄視する者まで現れる。
しかしそんな二人も、次第に警察に追い詰められて行き…。
時代を駆け抜けたクライドとボニーの刹那的な生き様を、ドラマティックな音楽にのせて描き上げる傑作ミュージカル。
主な出演者:彩風 咲奈、夢白 あや
公演日程:御園座 2023年2月6日(月)〜3月1日(水)
公演情報は劇団公式HPの公演ページより
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これはね、本当に観に行ってよかったです!
そうだった私ワイルドホーン楽曲大好きだった…
ってしみじみ思いました
雪組新トップコンビのプレお披露目公演だったけれど、
咲奈夢白新コンビはビジュアルが最強なのはもちろん
芝居も歌声もどれも相性がよくて、
この並びを待ち続けた甲斐があったというものですよ!
(あやちゃんの組替えが発表される前から
咲ちゃんには夢白ちゃんが合うと言い続けた人間ですよ)
れこうみとはまた趣の違った美男美女コンビ!
れこうみの方がクラシカル、
咲あやは多少のエキセントリックみがある感じかな?
咲ちゃんのクライドがもう本当にかっこよくて!
かっこいいのなんて今更なんだけど、
それでもやっぱり改めて「かっこいいぃぃぃ」!って
心から思ってしまう
紫っぽいスーツが1番好きだった
着こなし方がもう本当に好き!
やっぱり「かっこいいは正義」だよ、うん
私は基本的にらぶ咲奈なので(笑)
クライドの咲ちゃんはどれもこれも最高だったのだけれど
いやでもなんといっても!
夢白ボニーがもう本当に最高で最上の女の子だった
あの子は本当にすごい!
ミュージカル作品のヒロインとしての存在感も
ボニーっていう役に溢れる魅惑的なキュートさも素晴らしい!
ボニーとして生きる全ての場面、
そしてフィナーレナンバーで娘役トップとして登場して
振り返った瞬間、素晴らしくて視線吸い寄せられた!
ボニーがたびたび歌う
「How ‘Bout a Dance?」
(「踊らないの?」)
もあやちゃんの声や雰囲気にすごく合ってて
思い出してもうっとりしちゃうくらい素敵だった☆
トップになってからの咲ちゃんは
変化球なお役ばかりが続いてて
次の大劇場公演でようやくいかにも宝塚っぽい作品で
それは楽しみではあるんだけど、
この夢白ボニーを経た後だと
よくある令嬢ヒロインでは物足りなくなりそうな気もしちゃうね
もちろん本人がじゃなくて客側がね!
いやもうあとね!
和希の!そらちゃんの!バックが!
ほんと巧いしかっこよかったの!
咲そら兄弟の対比もいいし、
なんていうか、ちゃんと兄ちゃんだったの!
バックの存在の仕方がまた素敵でね…!!!
まっとうに生きていきたい気持ちと
やっぱりなかなか抜け出せない気持ちとが彼の中で拮抗してるし、
妻を取るか弟を取るかみたいな葛藤もよく見える
そしてなんといっても単純にかっこいい!
どの場面も端で立っているだけでも全部かっこいい!
その奥さんブランチがひまりちゃんで、
この夫婦がまたよくてね…
私はこの夫婦の物語に1番心揺さぶられたかもしれない
ひまりちゃん、ますますお歌が上手になったよね
ささやかな幸せを願って歌う
「That’s What You Call a Dream」
は芝居の巧さも相まって素晴らしかった
私もう、ひまりブランチのことを思うと涙が止まらなくなるくらい、
今回の作品では1番共感してしまった
夢白ボニー×ひまりブランチのナンバー
「You Love Who You Love」
(愛する人は選べない)
があったのも本当に嬉しい!
娘役ヲタとして大歓喜ナンバー!
話の本筋とはなんら関係ないんだけど、
舞台上でとあるナンバーが進んでいる中
和希バックがお着替え(ベストやジャケットの装着)してる時に
ブランチひまりがネクタイ結んでる夫婦の図が最高で
ナンバーそっちのけでロックオンだった笑(あれはいい)
この真ん中4人に次いで印象的だったのが
少年クライドの夢翔みわくんと
少女ボニーの愛陽みちちゃん
2人とも最初の子供時代だけじゃなくて
大人になってからの場面でも
彼らの幼き頃の憧れを回想させるようなシーンでたびたび登場して
無邪気に憧れを抱いていた頃と
彼らの置かれた現状の対比を痛感させるとても重要な存在だった
中でも元々お歌の上手な娘役さんとして認識してたみちちゃんが
最初の数場面で「ミュージカル観てるなー」って気にさせれくれる
最大要因だった気がするくらいよかった!
芝居の面で言えば
ボニー母のあんこちゃん(杏野)と
クライド母のナナちゃん(沙羅)
がこれまたよくてね…
子供のことを大切に思いながらも
それぞれの置かれた辛い立場や思いが伝わってきてウルウルしてしまった
ひまりブランチのお店(美容院)でのナンバーは
いかにもミュージカルナンバーっぽい楽しい場面
そこでお客さまに3人ソロがあって、
ともかちゃん(希良々)ありすちゃん(有栖)
とあと1人誰……って幕間に調べたら
愛空みなみちゃんだった!
ものすっごい可愛かった…
でも私多分何回もこの子調べてると思う笑
可愛いのに覚えられない…でもとっても可愛くて毎回気になる…
そして毎回調べてる笑
今回も可愛くて可愛くてつい目で追ってしまった!
また彼女の歌声を聞ける機会がありますように!
知事の愛羽あやねちゃんは
まだまだ下級生だと思ってたのに
なんだかすっかり落ち着いたお役を
しっかりとこなすようになってて驚いたし
その秘書・琴峰紗あらちゃんもお上手で
そして2人の並びが可愛くて萌えの塊であった…
ラッセル巡査のはいちゃん(眞ノ宮)は
殉職退場してしまうけれど美味しいお役で
司会者的なお役でも再登場してましたよね?
りおちゃん(星加)は
クライドの憧れの存在:ビリー・ザ・キッドも
もちろんかっこよかったんだけどさ!
もうあのゲス身体検査が最高だったのよ……!!!
りおちゃん、これから良い役者さんになるだろう…
と思った矢先の退団発表…非常に残念です
強盗仲間でやっぱり目を惹いたのは
めぐちゃん(聖海)とかせきょー(華世)
2人ともまだ可愛いところを残しつつ
どんどんかっこよくなっていくよね!
かせきょーのハリーは悪気なく
バックやクライドのことを取り調べでぽろっと話しちゃう、
そんなキャラで憎めない弟分で
これはまた良いお役でしたね
残念な点を挙げるならば、
本編が、あれ?ここで終わり?ってなるところと
テット役の子が抜擢されてるわりに全然上手じゃなくて(こらこら)
なぜ君がそのポジションに…ってずっと疑問だったこと
の2つですかね?笑
1つ目に関しては、
自分が勝手に冒頭に戻るものだと思い出込んでいたからであって
観劇から時間が空けばあのラストはあれでいいのだと
腑に落ちたので解決
そして2つ目は、
フィナーレナンバーまできて
「さては…きみは…ダンサーくんだな…?」と感じまして
歌・芝居は周りの熱量があまりに高すぎて
ちょっと物足りなく見えてしまったけれど
きっとこれからショーで大活躍してくれるのだろうと
そんな風に期待をして次公演を待つこととしました!
以下、その他印象的だった点を箇条書きで!
舞台後方上段に生バンドのいるセットがいい
段上も使った演出は見易いし
高さを上手く使っててワクワクする
そんな段上で気怠そうに写真取られるバロウ兄弟が可愛い
「アルカポネと同じ紙面に載った!」
って喜んでるクライドには
どうしても「のぞさきの咲ちゃん」がよぎる
(これは仕方ないよね笑)
曲と曲の合間に台詞が入ってくる
いかにもミュージカル!的なナンバーが
咲ちゃんはとても上手いと思う
夫は週1面会くらいがちょうどいいみたいな歌(雑)
いかにもミュージカルナンバーって感じで好き
脱獄してきたバックにみんなして
♪(刑務所に)バックしなさい~って歌うの酷いよね
クライドとボニーがそれぞれ
「あなた私にメロメロね?」
みたいなこと言うじゃないですか?
なんですかあれ?
可愛過ぎるんですけど!!!
クライドのオクチナイナイと
今回の可愛い大賞はどっちか迷うところですね笑
牢屋越しにボニクラ2人がいちゃつくとこ!
あそこの本当に愛おしそうにボニーを見つめ撫でる
クライドが最高にかっこよかった
(「愛に溺れる咲奈」が見たいのでさきあやでカラマーゾフをはよ)
脱獄から自首したバックに
「釈放!」って判決が出た時には
ブランチの気持ちを思って泣けてたまらなかった
でもその一方で見せしめかってほど
クライドには酷い仕打ちが待ってて
その上牢獄ではかなり酷い目に遭ったんだよね
そういった時代だったとしても辛い
自分が日本人だからかもしれないけど、
神に祈ったって刑務所で暴行はされるし
刑期を終えても仕事はないのよね、
とかっていう冷めた感情がわいてきてしまう
だってお祈りしたってお腹は膨れないんだもん
バックっていう登場人物も
それを演じるそらちゃんもかっこよすぎて
ほんとびっくりよ
ずり落ちたズボンを直すリアルさとか
タバコを吸う仕草とか
襟足がちょっと長いのも良い
和希のバックハグで
溶けない女なんていないと思うのよね
「ブランチにいい服を着せてやりたい」
「なんでも買ってやりたい」
「世界の全てを君にあげたい」
「情熱的な夜の君」
どう?このバック語録!!!
こんなんブランチもメロメロよね
こんな甘い台詞が
あの低音和希ボイスで!!!
ブランチは一生懸命バックを更生させようとして
バックだってそれに応えようとしてて
それなのに結局「こんなところにいたくない」
って言われてしまうブランチが本当に可哀想で・・・
そんな掃き溜めからいざ出て行くって時に
ブランチにあんなに優しくキスをするだなんて!
一瞬それを避けたブランチも結局彼を追ってしまうのよね
それは仕方ないよブランチ
仕方ないのよ・・・
バックはさ、奥さん大好きだけど
弟も大好きなのよ
でもきっと家族も仲間も大切にしてて
すごく情に厚い男なんだよね
だって口を滑らせたかせきょーのことも責めないもんね
バックについては
語りだすと止まらんな(笑)
クライド母がボニーに言う
「あなたはあの子の太陽」
って台詞がとてもいい
私だって刑務所入った息子の隣に
あんなに健気に美女が寄り添ってくれてたら嬉しい
(と同時に申し訳なくてたまらないけど)
ボニーのブローチを褒めるテッドのKY感w
間違いなく「イイ奴」ではあるんだろうけど
ボニーはそこには惹かれなかったんだろうね
たびたび出てくる少年クライド
大人クライドと並ぶと憧れと現実の違いに苦しくなる
少年クライドがバンバン!って陽気に歌ってるのは
ただの憧れなんよ(泣)
まさか本当に人を撃つ日が来るなんて
きっと彼自身だって思ってなかったと思うんだ・・・
ボニーもさ、クライドと一緒にいても
ずっと歌手への憧れを捨ててないんだよね
これじゃ歌手になれないって嘆いてるもんね
強盗に入ってもサイン求められてご機嫌だもんね
(可愛いかよ)
ポエマーなボニー、本当に可愛いよね
なんかでもさ、1幕ラストで
もうクライドと同じような目になってるの
ゾクゾクした
「俺ら最強」って感じが溢れ出てて
なんていうのかな「悪のかっこよさ」みたいなものが
2人から大放出されてて最高だった
この場面の2人のナンバー
「This World Will Remember Us」
(「この世界は俺を忘れないだろう」)
これはカテコでも使われてて
この作品の1番のテーマ曲的存在
ほんとかっこいい
夢白ちゃんは金髪が本当に似合う
そして賢いヒロインも愚かなヒロインも似合う
リアルでもあり非現実でもあるんだよね
ってかさ、
咲ちゃんもそらちゃんも2人とも
お姫様抱っこしてたよね?
もうほんとに男役さんの腕力どうなってんの???
バックの最期のシーンは
その身体を抱えながらすがりつくようなブランチの
見殺しにする気かっていう絶叫がもうね…
辛いなんてもんじゃなかった
ずっと反対してたのを
バックを死なせたくないその一心でついて来たのに、
それなのに目の前で失うなんて…
ブランチが連行というかたちで退場すると
入れ替わりで現れる兄弟の両親…
あかん、これは泣くわ
観劇後は、はぁー楽しかったーって思いでいっぱいだったけど
でも一体彼ら兄弟には更生してまっとうな道を歩んでいく
そんな選択肢なんて残されていたのだろうか…
ってこともちょっと考えてしまう
そんな可能性なかったんじゃないのかな…
でも、あんこママとかブランチの立場からすれば、
自分の大切な人がクライドに関わるの本当に嫌だったろうな
そうなるとなんだかクライドも可哀想に思えてきて、
でも隣にボニーがいてくれることで
彼の人生は満たされていたんだろうし、
きっとそれはボニーも同じことで…
って、あれこれ考えちゃうね
最期に向かう前に出会った時のことを話す2人の場面
ここもすごく好きだった
偶然の出会いだったかもしれないけど
1人で残されるくらいなら一緒に逝きたい
そう自然と思えるほどの相手に出会えたっていうのは
きっと彼らにとっては幸せだったんだろうな
車に乗り込んだあとに
ボニーからキスするとことか最高にしびれた
そして道中もずっと
現世から来世になってもずっと
「ボニー&クライド」か「クライド&ボニー」か
って言い合ってるんだろうな
その結論はどうでもよくて
そんなどうでもいいことを言い合ってるその時間や
そのこと自体が愛おしいんだろうな
フィナーレナンバーも短いながら
とても濃い、そしてお洒落な内容で
ラストのカテコまで最高!最高!って
テンション上がりきったまま終わった感じでした
最初に出てきたそらちゃんが
まぁ上手いわかっこいいわで最高で
しかも娘役ちゃんに囲まれてるのが
これまた素敵だったのですが
その娘役のセンターにひまりちゃんがいて
そらひまりの並びがバックブランチに見えるの不可避、
ってわけで泣けてしまいました
(これは仕方ないよね)
新トップコンビのお衣装は少し青みのあるグリーンで
(私にはそんな色味に見えたけどどうかな?)
あやちゃんはお披露目だと思えないくらいに
美しくてキラキラしてたし
男役さんを引き連れてる姿がかっこよかった
突レポで「ボニーが女優になったら」って
言っててものすごく納得した
咲ちゃんはさすがの余裕で
センターで踊る姿のかっこよさが更にマシマシになってた
私は「凍てついた明日」を見てない人間だけど
それでも知ってる名曲
「ブルースレクイエム」
これを咲ちゃんからのそらちゃんていうリレーで
聞けたのは本当に贅沢だったし
そらちゃんの歌声に乗せて
デュエダンを舞う咲あやコンビ
という図を見られたことも
なんて贅沢だったんだろうと思い返しても思う
公演中に咲ちゃんのお誕生日があったのも
最高だった!
咲ちゃんのお誕生日ってこれまでなぜかちょっと
公演日程から外れてることが多かったから
きっとようやくのお誕生日観劇が出来て
喜んで参戦した咲ちゃんファンの方も多かったんじゃないかな?
私はお誕生日当日の観劇は出来なかったけど
流れてきたレポを読むだけでとっても幸せな
気持ちになれました♡
今回の作品ではクライドが運転する車も登場したけれど、
そのナンバープレートも初日から話題になってましたね
咲ちゃんとあやちゃんのお誕生日を
使ったナンバーになっていて、
そういった細かい点も愛情に溢れてるのが
宝塚の公演の素敵なところだなぁと改めて思ったりもした
咲ちゃんの
「うなぎが好きです!」
で始まった初日だったけど
まさか千秋楽には
「うなぎを20日間食べました!」
って報告があって
そんなところも咲ちゃんの愛しいところですよ、ほんと!
いやもうそんなこんなで
最高に素晴らしかった雪組ボニクラですが、
咲ちゃんとあやちゃんは
ビジュアル的なバランスがまず最高で、
クライドがボニーの肩に腕を回して2人で並んで立っている
それだけで絵になる美男美女っぷりに
感嘆のため息でした
それでいて芝居も歌声も相性が良くて
なんて素晴らしいコンビなのだろう……と改めて
新トップコンビお披露目
おめでとうございましたー☆☆☆
次の大劇場お披露目公演も観劇予定でおります
楽しみです!
以上「BONNIE & CLYDE」についてでした☆