ミュージカル『モーツァルト!』

続いてはミュージカル『モーツァルト!』について!

 

 

ミュージカル『モーツァルト!』

CREATIVE:脚本/歌詞ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクションウィーン劇場協会
演出/訳詞小池修一郎宝塚歌劇団
音楽監督甲斐正人振付前田清実、歌唱指導山口正義/やまぐちあきこ
美術松井るみ、照明笠原俊幸、衣裳有村 淳(宝塚歌劇団)、ヘアメイク富岡克之(スタジオAD)
音響大坪正仁、後援オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、製作東宝

 

「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、

その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、

2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた本作。

ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)の

ゴールデンコンビによる大ヒットミュージカルが、2021年以来、約3年ぶりに上演される。

タイトルロールのヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、

2018年シーズンから同役を務める古川雄大

2023年に『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』で初の帝劇単独主演を果たし、2024年1月に博多座でも上演。

映像でも「ハヤブサ消防団」「大奥 Season2」など話題のドラマに次々と出演している。

そして今回が初登場となるもう1人のヴォルフガング・モーツァルト京本大我

エリザベート』『ニュージーズ』『シェルブールの雨傘』など着実に舞台でのキャリアを積み、

満を持しての博多座登場となる。

また、本作は2025年に閉館を発表している帝国劇場の、クロージングラインナップ作品でもある。

 

 

出演:

ヴォルフガング・モーツァルト:古川雄大京本大我(Wキャスト)

コンスタンツェ(モーツァルトの妻):真彩希帆

ナンネール(モーツァルトの姉):大塚千弘

ヴァルトシュテッテン男爵夫人:涼風真世香寿たつき(Wキャスト)

コロレド大司教山口祐一郎

オポルトモーツァルトの父):市村正親

セシリア・ウェーバー:(コンスタンツェの⺟):未来優希

エマヌエル・シカネーダー(劇場⽀配⼈):遠⼭裕介

アントン・メスマー(医師):松井⼯

アルコ伯爵(コロレドの部下):中⻄勝之

アマデ:白石ひまり 星駿成 若杉葉奈(トリプルキャスト)他

 

ストーリー:

ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルト市村正親)とその娘ナンネール(大塚千弘)は、

錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。

5歳にして作曲の才能が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウスモーツァルトは、"奇跡の子"と呼ばれていた。

歳月は流れて、ヴォルフガング(古川雄大京本大我 )は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。

傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの “才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。

しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教山口祐一郎)に仕えて

作曲をすることに嫌気がさしていた。

大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。

ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。

ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、

幼い時のように持て囃されることはなかった。

逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。

失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少から彼の音楽の才能を見抜いていた

ヴァルトシュテッテン男爵夫人(涼風真世香寿たつき)の援助を受けて、

ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。

ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェ(真彩希帆)

との愛情を急速に深めていく。

しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。

ヴォルフガングは再び大司教と対決し、二人の関係はついに決裂する。

大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。

コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。

オポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。

しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。

二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。

そして、オペラ『魔笛』を成功させ音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、

謎の人物が現れ『レクイエム』の作曲を依頼するのだが…。


8/19(月)~9/29(日) : 東京・帝国劇場
10/8(火)~10/27(日):大阪・梅田芸術劇場メインホール
11/4(月)~11/30(土) :福岡・博多座

 

 

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帝国劇場 ミュージカル『モーツァルト!』

 

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ミュー界ではかなり知名度のある名作ではありますが

私は今回が初観劇でした

 

実は所謂「ミュージカル」を観劇することは多くないのです

基本的に贔屓を追うか宝塚を観るか、の人間なので😶

 

残念ながら作品的にどハマりするとこまではいかなかったんですけど

そこはやっぱり再演を重ねてる名作だけあって

どの登場人物もどの役者さんも個性とインパクトがあって

そして各ナンバーがほんと強くて

観劇後は仕事しながらぐるぐるぐるぐる回ってた

 

多分ね、超絶個人的な感想ですけど

もう少し台詞の割合を増やしてくれたら集中できると思う

(あくまで私は、ね)

聞き取れない歌詞が多いと内容が追えなくなっちゃうんよね

(内容が頭にしっかり入ってる人には問題ないのかもだけど)

 

ただ、内容知らないと言いながらも

「僕ミュ」「星金」はさすがに知ってて

あと、きほちゃんのミュサロで「ダンやめ」

「愛していればわかり合える」を知った程度なんですけども

「影を逃れて」インパクトがとても強くて心に残ったのと

「終わりのない音楽」がとても好きになりました!

 

 

星組ことなこ版のロクモを見ていたから

なんとなく彼の生涯の流れは知っていたけれど

結局彼の最期はどういったことだったのか理解出来ず…

アマデに首を絞められていることからも、

彼自身彼の才能に追い詰められたのかと思ったけど…

あれ?彼、病死なんじゃなかったっけ?っていう疑問が

脳内をぐるぐるしてしまい

最後に彼の小箱を手にするのが妻じゃなくて姉なのもどうしてなのか…

え?ただの出番の関係?それとも史実?

それなら墓を掘り返すのも史実なの?

史実じゃないならあれに一体どんな意味が…?

と理解できてない箇所がたくさんで、

これが私のどハマりできなかった要因なんだろうなぁ…

 

まぁでも理解の浅い人間なりに

楽しめたんじゃないかとは思ってます

全然理解が追い付いてなくてなんだかもったいない気がするだけです(笑)

 

 

 

こちらは初日のカテコの模様↓

 

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以下ざっくりと主なキャストの感想など!


主役ヴォルフガングWキャストは

どちらも素晴らしかった!

私は京本くん「流星の音色」がはじめましてで

古川くんは昨年の「ルパン」がはじめましてだったんですけど

お2人ともその時よりも確実にお歌が上手になってた!

 

ただ、私にはとても似た役作りに見えて

あんまり大きな差を感じなかったから

せっかくWならもっと全然違うタイプを並べた方が

面白そうなのになぁとかは思ったかな


大差ないとは言えども歌は古川くんの方が好きでした

技術的な問題ってよりは経験値の差なのか、

聴かせどころの聴かせ方が上手かったと思う

声量もあって客席へのアピールもとてもよかった


逆に京本くんの方がよかった点としては

天才の持つエキセントリックさみたいなものが出てて

キャラ的にはよりヴォルフガングに合ってたような気もする

で、見終わってみて過去キャスト見てみたところ、

そりゃこれを演じる中川晃教は最高だったでしょうね…って

見てないのに納得しました笑

(そう言ったら一緒に観劇した友人も

アッキーは最高やったって言ってたよそらそやろな)

 

同じWキャストにおいても

ヴァルトシュテッテン男爵夫人は!

全然!違った!

私はカナメさんの方が断然よかったけど

それはまぁ私の好みの問題なのでおいといて笑

お衣装もね、カナメさんの方が好みだった!

タータンのオレンジとか悪くないんだけど、

カナメさんの純白や白×ゴールドのドレスが美しすぎて

キラキラしててうっとりであった

タータン(香寿)はさすがに歌が巧くて

そして彼の才能の良き支援者である温かみが

その台詞からも優しい歌声からも滲み出てた

対してカナメさん(涼風)はもっと浮世離れしてて

美しさもあいまって存在自体が周囲とは違って見えて

そして歌声が強くてそれに気押される感覚があった

 

アマデはみんなとっても可愛くて上手で

あの世界を縦横無尽に動き回り

そしてあの空間を支配している存在だった

カテコでヴォルフガングの耳元のマイクに向けてするご挨拶が

これまた大変可愛かった!

 

そして!今回素晴らしかったのは!

なんといっても大塚ナンネール!

元からちひろちゃんが好きだから当然なんだけど

それにしても可愛くて!!!!

1幕と2幕で台詞声のトーンも巧みに使い分けてて

姉ゆえの愛情も葛藤もあって

そして彼女の歌う「終わりのない音楽」が本当に素晴らしかった😭

 

両御大はさすがにそろそろ…ってよく聞くけど🙁

私は市村さんのレオポルトはありだと思ったな

主演役者が若くなってることを考えると

まぁさすがに年齢的にどうかとは確かに思うけど

でもやっぱり芝居歌が素晴らしく上手いし

なんだかんだ言って滲み出る子への深い愛情を感じさせてくれるし

最後パパに認めてもらえなかった息子の無念さを思うと

パパ役の貫禄も重要なんだろうなぁ…なんてね

でね、大司教さまなんですけどね…

ご年齢的にねーなんて言ったら前述の友人に

初演からあんなんやったで!って言われたので

まぁいいのだと思います

(チケ売り力が強いんでしょうか?)

仮面を付けて出て来ても、いやお前はわかる!ってなるのは

笑いどころでもあるけど、演者の強みでもあるんだろうなぁ

いやお上手なんです!お上手なんですよ!!!!

(これ以上は何も申しますまい)

 

 

今回お初で素敵だったのが

シカネーダーの遠山さん!

いやーお上手だった!

歌えて?踊れて?その上台詞もとてもクリアで!

しっかり内容が伝わって素晴らしい演者さんだったので

また何かの作品で拝見出来れば嬉しい限り!

このシカネーダーってお役、吉野さんのキャリアで

役名は拝見していたのでてっきりもっとイロモノなお役かと思いきや

そんなことなかった笑

(お前は一体吉野さんを何だと笑)

(いや吉野さん大好きなんですよ)

 

でもこのお役を演じる若き日の吉野さんは素敵だっただろうなぁとも思ったり

遠山さんももう少し体躯が良ければきっと私の好みだったな

(恵体好きなので🙋‍♀️)

 

 

最後に、真彩コンスなんですけどもね🙃

 

彼女が子供の頃から大好きだった作品で

憧れのお役を出来たこと、

それも通い詰めた帝国劇場で演じられたこと、

それだけで本当に嬉しい

 

そしてコンスタンツェとして生きる彼女を自分が観に行けたこと、

それだけで満足です😇

ウェーバー一家、姉妹との場面は、

彼女自身が仲良し家族、5人姉妹で育ったからか

とっても楽しそうにイキイキして見えて

決して良い家族じゃないんだろうけど

それでもとっても微笑ましかった🥰

古川くんとも京本くんとも共演経験があるからか

芝居も歌声もすごく息が合ってて

これはどちらも甲乙付け難くよかった!

 

(ただ「愛していればわかり合える」については

ラジオでの芳雄さんとのデュエットが素晴らしすぎたので

どうしてもあれと比べてしまうってのも本音)

そう!その、愛していれば〜だけど

芝居中で聞いたの初めてだったんだけど

あんなに動きながらセットを降りながら歌ってるとは思わず😳

歌声ブレずに歌い続けてることに今更ながら驚いてしまった

サラリとこなしてるけどあれすごいよね

「愛していれば」からの「ダンやめ」の流れが急展開すぎて

ちょっと気持ちがついていかなかったんだけど

燃え上がるスピードが激速なら冷え切るのも激速なんだな…って

ぽかーんとしてしまった😂

 

でも、一般的には悪妻のイメージが強くて

冒頭の墓地の描写とかまんまそれなんだろうけど

でも、きほちコンスはもっと健気で、

荒れたり逃げ出したりしつつも

彼を支えたいっていう気持ちはずっと持ち続けているように見えた

それでも裏切られて傷付いた彼女の

特に♪乾杯しよう~とグラスを2つ置いて待ってる場面なんかの

切なさにかなりぐっときた😭

ダンやめはお得意の真彩劇場だったけど笑

あの激しさや動きの多さは全コンス共通なんですよね?

ヒロインにあれだけの見せ場のナンバーがあるってありがたい🙏

ミュサロ版しか知らなかったから最後の歌い上げがないのは

ちょっと物足りなく感じちゃったけれども笑


そういえばダンやめの後半の盛り上がって歌い上げるとこで

聞いたことないオリジナルアレンジぶっ込んできた回があって

私のテンションもぐわぁぁぁって上がったし

なんか彼女が本当に楽しんで演じてるようでそれも嬉しかった!


あと、どこの場面だったか忘れちゃったけど

ものすごく不機嫌そうな膨れっ面をするところがあって

それがとんでもなく可愛かったの!笑

作品ファンの方々の受け取り方はわからないけど

ものすごく元気いっぱい健気で表情豊かなコンスだった(好き)

 

 

 

ロクモにいなかったシカネーダーがいたり

逆にロクモにいたサリエリがいなかったり

でもどちらもウェーバー姉妹の色違いのお揃いドレスが可愛かったり

作品の対比が、オペラ座とファントムのときみたいな面白さもあった

モーツァルトの人生や残した曲をもっと知ればもっと楽しめるのかも、

とか思いつつ不勉強なままなんですけどね

 

 

 

コンス嬢のお衣装コレクションはこちらから(笑)

 

 

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こちらには後ろ姿も☆

 

 

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ちょうど1年くらい前の「ルパン」を観劇した後に

真彩担仲間とご飯を食べながら

「いつかきほちゃんのM!コンス見たいよね」

なんて言ってたんですが

それがまさか1年後には叶ってるなんて思いもしませんでした

 

そういった意味でもなんとも幸せな公演でございました♡

 

 

 

以上「M!」についてでした!

 

お次は星組さんの「記憶/ティアラ」について★