『QUICK DRAW』@日本青年館ホール

お次は・・・

 

風花舞さんご出演の「QUICK DRAW」を観て来たお話星

 

 

 


◎日時:2018年4月20日(金)~4月22日(日) 日本青年館ホール

◎作・演出:浅沼晋太郎
◎企画・制作:bpm
◎出演:下野紘風花舞、梨衣名、猪狩敦子、藤田富、宮崎理奈
汐崎アイル浅沼晋太郎、NAO-G、菊地創 ほか

 

 

【あらすじ】

聖ナツオは、超遅筆の売れっ子漫画家。

数百万部の大ヒットをたたき出したウエスタン超大作漫画「風のマイラ」の最終話を書き上げるべく、

編集者・ 若村に連れられ、信州の山奥にある温泉旅館へやってきた。

静かな旅館での賑やかな缶詰生活。

しかし、若村が旅館の女将に漫画を見せた時、何かが狂い始める……

 

                     (公式HPより)

せんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせん

なんと、この公演で「日本青年館」に初めて赴きました。

”新しくなってから”という意味ではなく。

とっても新しく見やすくて良いホールでしたよ。

(私がちょうど見やすいお席だったからかな?)

 

 

さて、今回の作品。

「優子ちゃんが出る」というだけで観劇遠征を決めたもので

作品やその他の出演者の方についての予備知識がまったくなくてですね。

見始めた時はなんだかノリが掴めなくて

いつもとは客層も違う雰囲気でアウェー感半端なかったのですが

観ていくうちにどんどんのめりこんでいって

終演後にはじわじわと、どうしよう面白い・・・もう1回観たい・・・

と思わされた最高な作品でした。

(まぁもとからもう1回観る予定でしたけどね)

 

 

今回の主催であるbpmというユニットさん、

私は恥ずかしながら今回初めて知ったのですが

映像使いが巧みで、わざとらしく映像を挟み込んでくるのではなく

とっても効果的に映像を使っていて

わかりやすく客を飽きさせずストーリー展開を邪魔することなく

素晴らしかったです!

 

大きな話の流れとしては

売れっ子漫画家・聖ナツオが行き詰った最終回を書き上げるために

担当編集・若村くんと一緒に雪国の温泉旅館へ。

この2人と旅館の女将の3人でストーリーは進んでいきます。

 

一方、聖ナツオの作品・漫画「風のマイラ」の主人公、マイラ・ベル・シャーリー。

彼女と彼女をとりまく登場人物たちのウェスタンな世界の

ストーリーも同時に進行。

 

基本的に、現実世界の温泉旅館とウェスタンの世界を行き来する

ような状況になります。

 

そこから、最終回の結末を考えあぐねたナツオ先生が

こんなラストはどうだろう?例えばこんな感じとか・・・?

と提案すると、マイラたちが実際にそのように動いていって

両世界が交互するように。

 

だんだんと先生が投げやりになり

はちゃめちゃなラストを考え出すので

そのたびにマイラたちも同じように動き

もうそれが面白いのなんのって!!!!

 

ミュージカル調になってみたり

漫才になってみたり。

 

なかでも極めつけは、ビムでる!!!

もうこれ、観た人ならわかってくれるはず。

私これで本当に腹筋よじれるかと思うほど笑ったわ。

 

 

しかしなんといっても、現実世界の3人の台詞の掛け合いが

超絶早くてテンポ良くて絶妙の間合いで。

台詞の量やスピード感がハンパない!

なんかこう・・・これだけでえぇもん見たわぁ感ありましたです。

 

全体的には、爆笑のち爆笑

なのにちょっと感動してほろりとさせられたり、

でも最後にはやっぱり笑わされて、

ラストで微笑み合うライバル2人の姿に

くっそ!なんかイイ話だな!おい!

っていう”してやられた感”満載で幕が降りる!

という素晴らしき作品でした!

 

印象的だったお方は、

まず聖ナツオ役のbpmリーダー猪狩敦子さん

もう本当にこの方すごかったの。

私みたいな凡人には何がすごいとか表現できないけど

存在感とか醸し出す雰囲気とか、舞台女優さんとしてまとっている

何かが飛び抜けてた。

 

同じくbpmの浅沼さん

演じるテンカウントジョーがこれまた素敵だったわけですが

でもそれより何より。

この方が作品を作っていらっしゃるらしく。

「天才なのですか・・・?」とお聞きしたい・・

(アホ丸出しやけど)(あかん風花ファンとしてやったらあかん)

 

マイラ役の梨衣名ちゃんウェスタン風お衣装も似合ってかっこよく、

そのかっこよさを崩さないままコミカル場面もこなしていてさすがだし、

マイラのお仲間役だった汐崎アイルさんがこれまたかっこよかったのですよ。

低音ボイスが最高でありました。

 

主役は編集若村役の下野紘さん。

どうやら声優さんらしい・・・くらいしか存じ上げなかったのですが、

とても人気のある方らしく、

しかも公演中にお誕生日だったらしく、

多くのファンの方がいらっしゃってました。

しかし、本業舞台俳優ですって言われても驚かないレベルで素晴らしかったです。

さすが声優さんだけあって、声が綺麗・声がとおる・滑舌がいい。

若村くんの愛すべきキャラと相まって、

とっても可愛らしかったです。人気あるのも納得。

 

 

さてさて。

 

旅館の女将役が優子ちゃんだったわけなんですけどね

 

あんなにがっつり台詞を言い間違える風花舞初めて見たぞ

 

って思ったのはここだけのお話。

 

いやでもあれはすごかった。

先生・若村・女将、の3人の場面の勢い、間合い、迫力。

 

女将は最初の登場は、和服の似合うしっとり美女で。

そこから二転三転する本当に高低差の高いお役で。

ライフル片手に啖呵切ってみたり

すっかり漫画の中のヒロインになりきってみたり。

ファンとしてこんな優子ちゃんが見られて本当に幸せでしたー!!

 

たった3日間、5公演というもったいなさの塊のような公演なので

またDVDを買ってゆっくり見直したいと思います!

 

 

それにしてもいろいろ面白さがあとをひくこの公演・・・

チャイコフスキーとか埼京線とかいうワードを聞くと笑えてきます。

 

あと、ぼーくらはみんなーいーきてーいるーっていうあの歌もダメですね。

なんとも罪深い公演です。笑