NHK連続テレビ小説<おかえりモネ>

突然どうしたんだと思われるでしょうが、

今回の朝ドラがとても好きで毎日楽しみに見ていたので

新しく「ドラマ・テレビ番組」というジャンルを作ってまで

このドラマについても記録しておきたいな、なんて

思ってしまいました。

 

 

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NHK連続テレビ小説第104作

「おかえりモネ」

2021年5月17日(月)~10月29日(金)

主演/清原果耶

作/安達奈緒子

主題歌/BUMP OF CHICKEN「なないろ」

語り/竹下景子

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

最終回を迎えましたね。

迎えてしまいましたね。

 

朝ドラはすべて見ているわけではありません。

宝塚の作品と同じように「ヒロインが好きなものは見る」

といった感じです。

 

今回のこの「おかえりモネ」の

ヒロインは清原果耶ちゃん

私にとってはなんといっても「あさが来た」のふゆちゃん。

透明感があって素直なお芝居が好感の持てる

将来が楽しみな新人さん、といった印象でした。

そして「あおぞら」でヒロインの妹。

きっといつか果耶ちゃんがヒロインの朝ドラがくる、

そう思って楽しみに待っていました。

朝ドラ内で重要ポジションを演じてその後ヒロインに、

っていう流れはよくありますよね。

(土屋太鳳ちゃんとか高畑充希ちゃんとか)

 

 

あと、ヒロインに次いで私の中で重要なのが

ヒロインの母!

ここも毎回ヒロインに合わせて納得のキャスティングなんですよね。

今回は元々大好きな女優さんである鈴木京香さん

(しかも京香さんは仙台出身なんですよね)

果耶ちゃんのお母さんが京香さんってもう納得しかない。

(近年ではヒロイン永野芽郁ちゃんの

母役に松雪泰子さんっての大好きな顔合わせだった)

 

なんとなくこの2人のキャスティングで「見よう」と決めて

内容とかその他のキャストはあまり深く知らないまま

見始めたのですが、とても素晴らしいドラマで

最後まで楽しく、毎朝放送時間に間に合うように起きる

くらいまでハマって見てました。

 

 

ドラマ前半で私がこのドラマを面白いと思い始めたのは

主人公たちではなく大人たちのシーンでした。

 

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東北の震災が絡むので内容的には朝から重いものだったけれど、

内野聖陽鈴木京香浅野忠信そして藤竜也

っていうベテランさんたちの重みと相まって

なんとも深みのある素晴らしいドラマになったと思う。

 

特に私はコウジとアヤコ夫婦が可愛くて好きだったな。

そして、シンジとリョウ、じーちゃんとコウジ2組の父息子。

アヤコと2人の娘やばーちゃんとアヤコの姑嫁の物語も素敵だった。

じーちゃんがマイハニーばーちゃんのこといつまでも大好きなのも好き。

 

 

 

全編通して描かれた百音と未知姉妹の関係

これもこのドラマで大きな位置を占めてたと思う。

「百音と未知」というテーマの週があったくらいだし

ほぼ2人のやり取りだけで15分終わった回もあった。

 

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私は自分が姉であることもあって「姉」を描く作品に基本的に弱い。

特に今回の妹・みーちゃんは心に何かを抱えていて耐えていて

時折それを姉であるモネにぶつけるシーンや台詞があったから

視聴者への印象があまり良くない回もあったようだけれど、

でも私はずっとみーちゃんが可愛くて愛しくて仕方なかった。

どうしてあげたらいいのかな、私はこの子に何をしてあげられるかな、

って思いながら見てた。

 

 

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みーちゃんを演じた蒔田彩珠ちゃんがまたよかった。

彼女はまた近いうちに朝ドラに再登場してくれると思うし

いつの日かヒロインの作品も見られるんじゃないかって信じてる!

 

 

 

楽しかった人たち。

登米森林組合の皆さん。

 

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やりたいこともみつからず、とにかく島から逃げたかったモネが出会った人たち。

働いて誰かのために立つということの喜びや

森と海と、そして空の大きな繋がりに出会った場所でしたよね。

そして後半は奥手な菅波先生の応援団のようで可愛かった!

 

 

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サヤカさんとの出会いも大きかった!

最終週でのモネの「サヤカさんみたいになりたい」という言葉も印象的。

田舎の、しかも森深い場所に暮らしていながらこの金髪のファンキー具合!

これは夏木マリさんだからこそ。キャスティングの大勝利。

 

 

やりたいことがみつかったモネは気象予報士の資格を取得して、

そして東京で働き始めたのが気象情報会社・ウェザーエキスパーツ

 

このあたり、就職決まってないのに上京して、

あれよあれよという間に希望の会社に採用されてうんぬんかんぬん…

にはちょっと苦笑もしたけれど、ま、朝ドラっぽい展開ではある。

 

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このお天気お姉さん時代の莉子ちゃん・内田くんとの時間も

モネの成長っぷりを描くうえで重要で大切なターンだったと思う。

 あと、とにかく今田美桜ちゃんが可愛かった!笑

モネと莉子ちゃんの仲良し並び、見てて癒されたー!

 

 

この東京勤務時代に出てくる大人たちもこれまた素敵で!

 

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モネが気象予報に興味を持つきっかけとなった朝岡さん。

テレビ局側の高村さんと沢渡さん。

若者たちにカッコイイ大人の姿を見せてくれた人たち。

 

沢渡役の玉置玲央さんは今回初めて知った方でしたが

舞台役者さんなんですね。存在感が素晴らしいわけですよ。

 

 

こちらも大切な仲間。

島の幼馴染たち

 

お互いを大切に思う気持ち、

何があっても遠く離れても変わらない絆、

そして綺麗ごとだけじゃなく本音で通じるようになった最終週。

 

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りょーちんは、母を震災で失ったこと、父との葛藤、

漁師としての生活、モネへの想い、そしてみーちゃんとの未来。

いろんなことを抱えて表現しなきゃいけない大変なお役だったと思うけど

爽やかさとちょっとした翳りの両方がいい塩梅に出ててよかった!

永瀬廉くん。もちろん知ってはいたけれど今回で完璧に覚えました!

 

三生役の前田航基くんは私にとってはもちろん「まえだまえだ」の兄。

「おちょやん」に旺志郎くん出てたから珍しい兄弟続演?

悠人役の髙田彪我くんはさくらしめじの子だね。

「家族のカタチ」が大好きだったから覚えてる!

 

そしてスーちゃん役の恒松祐里ちゃん!

スーちゃんの明るさに何度救われたことか。

そしてスーちゃんの強さもかっこよかった!

なんと彼女、2019版「ドンジュアン」のエルヴィラなんですってね!

ってことはお歌もかなり歌えるってこと…???

いつか舞台でも拝見できる日が来るといいなー!

 

 

 

さて。

 

私がこのドラマにハマった1番の理由は

ご多分に漏れず・・・「菅モネ」ですよ!!!

もう本当に#俺たちの菅波でした!!!

 

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まずですね、ヒロインかやちゃんの相手役菅波先生が

坂口健太郎くんだというこの納得感。

 

現実世界でも「ナイ」並びと「アリ」な並びってあるじゃないですか?

あーこの2人は「アリ」だなーみたいな。

「あり得る」の方が近いのかな?

その点でこのかやちゃんと坂口くんは「アリ」な2人を演じる説得力が

半端ないんですよね。

(超絶ニュアンスで語ってますけど伝わるでしょうか?笑)

 

坂口くんは以前何かの作品で素敵だなと思った記憶があったのですが

調べてみたところ「ごめん、愛してる」の長瀬くんの弟役ですね。

好印象ではありましたが、こんなに1人の俳優さんとして

素晴らしいなと思ったのは初めてでした。

 

台詞や表情はもちろん、ちょっとした仕草や動きなんかも

「菅波」というキャラクターもとても上手に作り出していて、

自然と応援したくなってしまう素晴らしさがありました。

「視聴者総森林組合現象」ですよ!笑

 

 

登米前半の不愛想な塩波先生もそれはそれで好きなのですが

やっぱりモネが気象予報士の勉強を始めて

それを先生が応援してくれ始めたあたりから

菅波萌えはスタートしましたよね。

 

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ちょっとした会話からお誕生日調べ上げるとか

そしてお誕生日プレゼントが理科の教科書とか

なんかいろいろツッコミどころの多い菅波先生だけど

モネの試験合格に向かって本気で一緒に走ってくれる姿が

とても優しく、かっこよかった。

 

そして、菅波先生の素敵なところは

決して優しいだけじゃなくて

その時その時で厳しい言葉もくれるところ。

本当に相手を想ってないとできないこと。

この菅波先生の優しいからこその厳しさは

半年を通じてたびたびモネに投げかけられていたように思う。

 

 

登米編で私が大好きだった萌え場面は、

 

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辛い経験を話して落ち込むモネに

手を伸ばそうとして引っ込める菅波先生の場面。

ここでグイグイ来ないところがすごく好き。

だってまだ2人にはそのくらいの距離があるはず。

ここでものすごく押してくる俺様なキャラだったら

きっとこんなに視聴者の共感は得られなかっただろうな。

 

 

上京から就職にかけての信じられないくらいのスピード感と比べると

同じドラマなのが信じられないくらいに

菅モネの物語は時間をかけてゆっくりと進んでいったように思う。

 

上京後の偶然の再会の場面での先生の

「納得いかないですね」が大好きだったんだけど

あの場面でモネが「先生に会いたかった」的なことを

ポロリと言ったんですよ、確か。

これが何気に私のなかできゅんポイントで。

 

もちろんここでのモネは恋心を自覚しているわけではなく

仕事で落ち込んで先生に話を聞いてもらいたいとか

その程度の想いだったと思うのですが、

ただまぁそういった心の弱った時に頼りたい相手として

思い浮かぶのが先生だったっていうのがもうね、はい。

 

 

東京編後半ではもう少しずつ繰り出される菅モネに

一喜一憂しながらもどかしさにギャーギャー喚き

突然放たれる菅波砲に召されながら見てました。笑

 

なぜだか自分でもわからないんですけど、

合鍵回でランドリーに駆けこんで来る菅波のこけっぷりが

めちゃめちゃツボでした。

可愛いのはもちろん「菅波っぽいこけ方」に感心しちゃって。笑

 

 

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サメ展のチケットもらって「嬉しいな」の先生や

付き合い始めてからも基本的に敬語丁寧語な先生が

時折繰り出してくるタメ語とか萌えときゅんに満ちた毎朝でした!

 

 

本当に少しずつだけど、でも彼らのペースでゆっくりとじっくりと

距離が縮まっていくの、可愛かったですよね。

 

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何か大きく話が動いたり2人の一緒にいる回ももちろん好きだったんですけど、

私がすっごく好きだったのが、

モネは東京、先生は登米にいて電話で話してる回で。

 

夜中、モネにとっては起床前っていう時間に先生からモネにかけた電話。

「先生、悔しくて家に帰れないんでしょう?」って言うモネに

「お見通しだね」って返す先生。

「先生はやれるだけのことはやったんです」っていうモネの言葉に

なんとも言えないイイ表情をするんですよ、先生が。

ドラマとしてはここから先生がプロポーズを決意する流れなんですけどね。

 

でもこんなことって、案外多くの人が実際に経験してるんじゃないかなって。

医者とか気象予報士とか遠距離恋愛とか、そういったことじゃなくて、

「絶対的な味方がいる心強さ」みたいなもの。

多くはそれが夫婦だったり恋人だったりするんでしょうけど。

落ち込んだり疲れたり、そんな時に会いたくなる声を聞きたくなる。

どんな状況になってもこの人だけは自分の味方でいてくれる。

多くを語らなくてもこの人には全部お見通しなんだな、みたいな存在。

そんな存在が身近にあることがどれだけ幸せか。

 

 

そしてここでシンジさんが泣きながら言った

「亮の成長を一緒に喜べる美波がいない」っていう台詞がまた脳裏を過って

胸が苦しくなったりもしました。

 

 

なんだか本当に、

いろんな人の想いや物語が何層にも重なって

縦にも横にも交わり合う素敵なドラマだったな、って思います。

 

 

キャストの皆さんの仲の良さそうな雰囲気が伝わってくるのも

このドラマの素敵なところ。

 

 

キャストさんのクランクアップの時の動画

 

www.nhk.or.jp

 

気仙沼でのラストシーンのメイキング

なんかも良かったら見てみてください。

 

www.nhk.or.jp

 

 

ラストは砂浜を手を繋いで歩く菅波先生とモネのシーンでしたが

ただただ嬉しそうに幸せそうに微笑み合ってる2人が

可愛くて素敵で涙が出ました。

 

ドラマの中の時間が2020年になってしまい、

呼吸器専門医師である菅波に召集がかかり

最終週にして不穏な空気が漂ったりもしましたけど

私たちが見たくないものはそっとベールに包んで

今を生きる私たちが願う、希望の近未来を描いてくれたこと、

とても嬉しく思います。

 

本当に1年先の未来に、

呼吸器科の医師が遠くに住む恋人と

明るい太陽の元でマスクなしで微笑み合う世界があったらいいのに。

 

 

いつだったか

「モネ(永浦)が浦で先生(菅波)が波なのはよくできてる」

っていうのを読んで、

最終回を迎えて更にそのぴったりな名前に感心しています。

 

 

「浦」と「波」

とてもおだやかだけど荒れる時だってあって

時に追うと逃げてしまうような距離もあって、

でも必ず一緒でセットでニコイチで。

そんな2人を表すのにこれ以上ないかもしれない。

 

 

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きっといつかスピンオフ的な作品でこの先の2人を

見られる日がくるって信じてる!

(お願いします、NHKの中の人ー!)

 

できれば紅白なんかでもおかモネのコーナーがあって

かやちゃんと坂口くんの並びが見られたら嬉しいなー!

 

作品選びはヒロイン重視&コンビ萌え重要、

なのは舞台に限らずドラマでも発揮されるんだな、って

我ながら驚いてしまった2021年上期朝ドラ

「おかえりモネ」

最高に素敵な半年間をありがとうございました!

 

キャストスタッフの皆様に感謝!!!