続いては私の大好きなありちゃん主演
「夜明けの光芒」をドラマシティに観に行ったお話です☆
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ミュージカル・ロマン
『夜明けの光芒』
チャールズ・ディケンズ作「大いなる遺産」より
脚本・演出/鈴木 圭
イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作「大いなる遺産」は、
これまで幾度も映像化され、宝塚歌劇でも1990年に月組によって上演された、
世界中で愛され続ける不朽の名作。
波乱万丈の人生を歩むピップの成長譚を、新たなミュージカル作品としてお届け致します。
19世紀初頭イギリス、テムズ河口近くの片田舎。
姉の嫁ぎ先である鍛冶屋に引き取られた孤児のピップは、
近所の大邸宅に住むミス・ハヴィシャムから養女エステラの遊び相手として招かれる。
高慢だが美しいエステラに心惹かれ、彼女に見合う紳士になりたいという願いを抱くピップだったが、
間もなく義兄のもとで鍛冶屋の道を歩み始める。
それから数年後、突然ピップのもとに莫大な財産の相続人に指名されたとの知らせが届く。
紳士になる為、故郷の人々に別れを告げロンドンへと旅立つピップ。
田舎暮らしとは一変した、夢のような暮らしを謳歌する彼を待ち受けるものとは…。
シアター・ドラマシティ:2024年6月3日(月)〜6月8日(土)
東京建物 Brillia HALL:2024年6月14日(金)〜6月20日(木)
主な出演者:暁 千星
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まさか泣きどころのある内容だとは思わず
意外にも?なんか思ったより泣いてしまいました😭
なんだかこう、星組公演には珍しいような
しっかりとお芝居で見せる作品でしたね
演技巧者がずらりと揃ってて見応え抜群でした
リピーター獲得してなんぼの宝塚の公演において
1回で満足度が高いのは良し悪しなんでしょうけど、
しっかりと芝居を見て、良き観劇であった!と満足度の高い作品でした
ただ芝居としてはよく出来てたけど、
ミュージカルとして考えると、ナンバーはちょっと弱くて、
インパクトのある曲や綺麗なデュエットがないのが残念かな
ミュージカル部分の割合は小さいどころか大きいくらいなんだけど
同じナンバーが繰り返し使われてるから
2回目の観劇でもうほぼ歌えると思うくらいだったね😂
全体的に圭先生の芝居作りはとても好き
本編のラストが2人の最初の出会い再びなのはとてもよかった!
ときめいた!
きっとここからまた新たに2人の物語がスタートしていくんだなって
そう思えて素敵だった
こういった先生のセンスは嫌いじゃない(むしろ好き♡)
とても宝塚っぽい作品で、セットもお衣装も演出も素敵
台詞と歌詞のセンスがもう少しよければもっといいと思う笑
(余談だけど先生の奥様が初日から観劇してたのも
微笑ましくて嬉しかったー!よかったねぇよかったねぇ)
子供時代があってその後大人時代、な流れじゃなくて
どちらも代わる代わる出てくるから
それがとても活かされてる反面
理解出来なくなって置いていかれる人も生み出すだろうなぁとも思う
ただ、退場の時に、
「結局借金て誰が払ってくれたん?」ってツレに聞いてたあなた!
それはさすがに…嘘やん?🤣
剣&こだま版の月組公演「大いなる遺産」は
(昔映像でよく見てた好きな作品でした)
エステラが主人公にも思えるくらいの比重だったけど、
今回は完全にピップの物語だから
重要じゃない案件はさらりと触れる程度なの、
物足りなくもあり、シンプルでわかりやすくもあり…だったかなー?
こだまエステラはあらゆる感情を闇に葬り去ったような
諦めに近い感じがあってそんな暗闇の中の彼女を
剣ピップが光の射す場所へ連れ出したような印象があったけど、
それに対してなのちなエステラはもっと無機質で
人の持つ感情というものが理解できないような印象
ピップに感情をぶつけられることで何かが溶け出していくよう
それぞれ印象が違ってとても面白い
芝居中にもあったありちなのデュエダンがとっても素敵で
ちなちゃんはダンサーである上に
長身ではないけど手脚が長くてものすごく映える!
ありちゃんとの身長差もさほど気にならない
でもこんな歌もダンスもできる2人だからこそ
デュエットソングも聞きたかったなーーーー
改めてそこは本当に残念
お屋敷の場面で、少年ピップと大人ピップが入れ替わるの、
時が経ってもミスハヴィシャムが
同じ場所で同じように佇んでいてちょっと恐ろしくなる
あのお屋敷の時が止まってる感がよく出てる
セットや小道具もすごく効果的な演出だった
ビディがピップのこと好きだったのとか、
ハーバートとピップは子供の頃にお屋敷で会ってたのとか、
そのあたりの設定残してくれてたの嬉しかったなぁ
以下、出演者についても少々
主人公ピップ:ありちゃん(暁)
ありちゃんはもう歌も芝居も主役っぷりも安定感ありありで
でもまだ1幕では主人公が若くて前のめりで
そんな不安定感とキラキラっぷりもあってとてもいい!
2幕では闇落ちしたり雄味が増したり
でもずっとエステラを思い続けてる純粋さもあって
ラストに向けて本当に大切なものに気付いていくあたり
あぁやっぱりこの子には月組芝居がしっかりと備わってるんだなぁって
変な感心をしたり😊
「僕は決して不幸にはならない
君を見ているだけで幸せだから
愛するとはそういうことだ」
このあたりの台詞がとても好きだった
そうそう、ありピップのね、どのお衣装もかっこよかったけど、
私は2幕頭のロングコートが好き!
あと腕相撲みたいなのする時の!
腕からボディから脚の!ラインよ!
かっっっっこよっっっっ!!!!
あとね、私、気付いちゃったんですけど笑
相手役さんのこと本当に愛おしそうに見て、
なんならちょっと危ないくらいの執念を見せるのに
目の前の相手役さんの扱いは雑なくらいなの
咲ちゃんとありちゃんの共通萌えポイントでしたーーーーー!!!
芝居中でエステラの腕をガシっと掴むとこも好きなんですけど
ありちなキスシーンでの後頭部抱き寄せる勢いなのすごくよかったです🤭
ヒロインエステラ:ちなちゃん(瑠璃)
ヒロイン経験がまだ新公1回しかないなんて
信じられないくらいの安定した実力と
主人公が憧れ続ける存在であることに説得力のある
ビジュアル・佇まい・所作の美しさ!
ちなちゃんは鬘やアクセのセンスも品がよくて素敵だし
前髪と鬘の合わせ方がとても綺麗で
娘役ヲタとしては大変見てて楽しい娘役さん🥰
馬車から少し身を乗り出して外の景色を眺めてる
ちなエステラは本当に綺麗だった…
そりゃ貧しい暮らしの少年ピップにとっては
忘れられないくらいキラキラして見えただろうし
彼女に見合う紳士になりたいって思うのも納得なんだよね
でもピップが紳士に憧れるのは決してそれだけが理由じゃなくて
彼の中に、手に豆を作って汚れる鍛冶屋の仕事に満足してない、
ここから逃げ出したいっていう
闇かのん笑が少なからず存在してるのも確かなんだよねー
ささやかな幸せで満足できるジョーとは根本的に違うところ!
さすがジョージアナの弟!血筋!笑
かのんちゃんは、
いかにも宝塚作品の2番手!ってによによしちゃう感じでした笑
主人公の恋敵ポジであり、
主人公の心の闇を表現する存在で
とっても難しいだろうなぁと思うのですが
どうやらご本人は2役を演じるのが嬉しかったみたいですね
(可愛いかよ!)
紳士になるためにお金に目が眩んだり姉夫婦を邪険にしたり、
ピップが自分の心の中のそういった闇を追い払う、闇に打ち勝つところを
ありかのんのダンスシーンで見せたのは見応えありました!
笑っちゃうくらい上手だったのが
ハーバートのめぐちゃん😳
素晴らしいね!
本人の持ち味であるほんわかした部分が
心優しいハーバートから滲み出てて好き
ミスハヴィシャムの過去を説明してくれるソングがね
絶品の巧さだった
声がいい歌が巧い聞き取りやすい芝居もいい
なんだこれ最高かよ笑
義兄のジョーみきちぐさん、
物語のキーパーソンエイベルのキザキさん、
弁護士ジャガーズの朝水先輩、
ってトリオが安定の巧さで手堅くて
この文学作品を舞台化するにあたっての高得点ポイント
結末を知ってから見ると、冒頭のキザキさんの場面でもう涙が出る😭
ここに加えて
モリー:りらさまの何かしらの過去を背負った感
ミスハヴィシャム:みきちゃんの透明感と存在感の絶妙なバランス
そして、ビディ:美蘭ちゃんの素朴な優しさと温かさ
このどれもが本当にお上手だったの!
(美蘭ちゃん、「記憶」新公ヒロおめ!!!!!)
登場人物の中で唯一では?っていう悪い人:コンペイソンを
しもちゃん(夕渚)が演じてたんだけど
アクションっぽいシーンが多くて
こちらは身体がよく動くしもちゃんならではのお役☆
そしてそして…
少女エステラのなのちゃんが…
おれのなのちゃんが…
可愛いし上手いしで最高でした!
なんと歌ソロまであって!(泣)
歌声がもう少し安定すればとは思うけども
ほんの少しだけどありなのが一緒に歌うところがあって
「どうかどうか偉い誰かに
この2人相性いいじゃないかと
見つかりますように」
と願う気持ちが再燃しております
少年ピップのひよりちゃんも安定の可愛さで
ラーマシータ@RRRの時と男女逆転してるけど
なのひよりの少年少女並び大好き
ピップとエステラのラストシーンは
なんだかとっても温かい気持ちに包まれて
彼らの今後にたくさんの幸せが訪れますように、と
そう願う観客の前でそのままその流れで
暁千星×瑠璃花夏のデュエダンが繰り広げられて
これがまた素晴らしくて
こんなに幸せな気持ちにさせてくれてありがとうだよ…最高だよ…
いやーしかし、今回のありちなデュエダンを見てると
ひっとんレベルとは言わないまでも
やっぱりありちゃんの隣には
多少踊れる子が来て欲しいなぁと改めて思ってしまう😭
フィナーレナンバーでは
バシバシ踊るなのちゃんがかっこ可愛くて
もうずっとロックオンだったんだけど
表情が時折じゅんはなに似て見えてびっくり😳
そんなの初めて思った😳
あと、まりななのが対で踊ってて娘役ダンサー万歳!ってなる
所謂フィナーレナンバーがこの1場面しかなくて
男役さんも娘役さんもみんな一緒でちょっと寂しいけど
そっか下級生までみんな出てもこれしかいないのか…
って逆にびっくり😳
ラストのありちゃんソロダンスシーンは圧巻!
バレエが得意なありちゃんの良さを
存分に味わえる構成になってて
180度変わってとっても柔らかな場面
たった1人であれだけの長い時間ダンスだけで舞台を埋めるって
やっぱりすごいダンサーだし立派なスターさんだよね☆
(どうもありちゃんのモンペです笑)
カテコは再びみんなお役で出てくるから
最初になの少女エステラとひより少年ピップが出て来て
そこからそのまましばらく真ん中で2人でいるんだけど
なのエステラがエイデルの背中をそっと押す演出に
またしても涙が溢れてしまった😭
以上駆け足で振り返った「夜明けの光芒」についてでした★
(だってやっぱりもう次の公演始まってしまったんだもの)
お次は久々に地球ゴージャスを観に行ったお話!