「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-」「ピガール狂騒曲」@配信

雪組公演が始まってしまったために

滞ってしまっていた観劇記録。

雪組公演が始まらないうちに

少し更新しておこうと思います!

(えぇもうすべて雪組時間で動いております)

 

といったわけで今回はこちら。

 

月組さんの大劇場公演千秋楽

を配信で拝見したお話!(11月!)

 

(東京楽だと雪組公演始まってしまっているので

大劇場の楽の配信を見ておきましたよ!)

 

 

 

JAPAN TRADITIONAL REVUE

『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』

監修/坂東 玉三郎  作・演出/植田 紳爾   

日本人の精神性の原点ともされる「雪月花」。

四季折々の自然の美しさ、そこから生まれる心情をテーマに紡ぎ上げる、

宝塚歌劇ならではの日本物レビュー。

宝塚歌劇の伝統である洋楽での日本舞踊の魅力を、より多くの人々にお届け出来るよう、

世界中で愛され続ける名曲を用いて構成致します。

また、この作品は、歌舞伎界のみならず様々な舞台で活躍を続ける

坂東玉三郎氏が初めて宝塚歌劇の監修にあたります。  

 

ミュージカル

『ピガール狂騒曲』~シェイクスピア原作「十二夜」より~

作・演出/原田 諒

1900年、パリ。モンマルトルの丘の麓に位置する歓楽街ピガール。

そこは多くの芸術家たちが集い、あまたの恋が生まれた場所でもあります。

シェイクスピア喜劇の最高傑作と言われる「十二夜」の世界を、

ベル・エポック(輝かしき時代)と謳われた古き良き時代のパリ・ピガールに移し、

当時活躍した実在の人物を巧みに織り交ぜ描き出すミュージカル。

舞台は、今もピガールに残るミュージック・ホール「ムーラン・ルージュ」。

まさに時代の象徴とも言えるこの場所に、偶然にも顔を揃える様々な秘密を背負った男女。

彼らの思いが幾重にも絡み合い繰り広げられる恋の駆け引き、恋の鞘当てが、

明るく楽しく軽妙洒脱に、そしてロマンティックに展開する祝祭劇です。

彼らの恋の顛末と共に、ミュージック・ホールを彩る美しく豪華絢爛な

レビューシーンも大きな見どころ。

宝塚歌劇ならではの煌びやかで華やかな舞台をお届けします。

なお、この作品の宝塚大劇場公演は第106期生のお披露目公演となります。   

 

主演:珠城 りょう、美園 さくら 

 

宝塚大劇場:2020年9月25日(金) - 11月1日(日)

東京宝塚劇場:2020年11月20日(金) - 2021年1月3日(日)

 

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もう時間も経ちすぎていますので

印象的だった点をざっと。

 

まずは和物ショーについて。

 

いやーいいですね、やっぱり。

華やかですしずっと舞台が美しいのがいい。

 

そしてウェルカム繰り返されすぎて

頭から離れなくなる主題歌もいい。

 

チョンパで始まるのもいい!

 

拍子木の音が綺麗に響き

ライトが点いた瞬間に銀橋に居並ぶスターさんたち。

 

最高ですよね。

日本物ショーはこれ必須にしてほしいくらい!

 

いやーもうそして

珠城さんとれいこちゃんの並びの安定感よ。

種類の違った美しさを持つお2人の並ぶ姿、いいですね。

私の大好きなゆいちゃんは和物のお化粧でも

お人形さんのような可愛らしさ♡

 

お歌のソロはいちごちゃんと詩さんだったのかな?

2人ともお上手な上にとても声が綺麗!

月娘さんはりりちゃんや羽龍ちゃんも歌えるから豪華ですね!


初舞台生口上。


組長さんから延期になった期間への言及もありちょっと泣けてしまう。
今更ですけど和物ショーで初舞台口上すると、紋付き袴ではないのですね。

89期もでしたもんね。あれ?93期はどうだったんだろう???

 

雪の場面。

 

鳥居が奥までずっと続いてるような印象的なセット。
盆が回りやセリ上がりもありドラマティック。

 

曲はヴィヴァルディ「四季」より「冬」。
これでご卒業となるみえこ先生のお姿にはウルウルしてしまいました。

さち花ちゃんのカゲソロも素敵。


月の場面。

 

珠城さんとさくらちゃん。

ちなつさんとうみちゃん。

ありちゃんとじゅりちゃん。

 

この3組と多くの月組生で作られた壮大で

そして時間的にもメイン的な場面。

 

流れる曲はベートーベン「月光」 

 

黒ベースのお着物に

豪華な額飾りが品よくゴージャス感があっていい。 

ごちゃごちゃしたセットもなく

背景に大きな月が浮かぶシンプルなセット。

ダークな舞台に金色のお扇子が映えて綺麗。


この場面は何といっても

珠城さんの貫禄と落ち着きが素晴らしかった。

 

あと、初日映像では「頑張れ!」って思ってた

ありちゃんの和化粧がとても綺麗になってた!

ちなつさんやれいこちゃんに挟まれてる影響が大きいのかも。
 

 

花の場面。

 

ここの曲は「花のワルツ」by「くるみ割り人形」でしたね。

 

れいこちゃんの美しさと

おだちんの巧みさが絶妙な空気を生み出していて秀逸な場面。

 

そしてここでもつい目を奪われてしまう

ゆいちゃんの可愛さ・・・

 

引き抜きでお着物が変わるのも見せ場のひとつ。

 

 場面終わり、後ろの幕を落として次場面への

華やかな場面転換は綺麗。

 このあたりでのれいこちゃんの見せる落ち着きや貫禄が

もういつでも真ん中に立てるような佇まいで感嘆。


この後、れこちなのアイコンタクトがあってうらやま!って思ってたら
ほんのちょっとだけどれこありも視線送ってて大勝利!

(れこあり大好きー!)
銀橋渡って下手にみんながはけるとセンターにセリ上がる松本先生。

素敵ですねぇ。

 

ここでの影ソロも大変綺麗だったのだけれどどなただったのでしょう?

歌うま下級生娘役ちゃんが複数いらっしゃることも素晴らしいし、

何よりそんな子たちにその美声を披露する場が与えられていることが

素晴らしいことだと思います。

 

 

続いてはお芝居!

 

私はこのお芝居、だいっすきでした!

(相性の悪いHRD先生なのにね!)

 

そりゃもちろんツッコミたいところはたくさんあるけど

(やっぱりある)

でもそんな細かいところ吹き飛ばすくらいに

珠城×月城がよかった!!!

 

もっと言えば月城シャルルおいたんが最高に可愛かった。

もう完全にジャンヌ目線で見てしまった・・・

なんなん、あの可愛いおいたん・・・

 

 

まず、華やかなパリの街角の場面から物語が始まっていくのがいい。

宝塚歌劇とパリとの親和性半端ない! 



トリコロールカラーのお衣装でショー場面で踊るありちゃん可愛い

おさげのゆいちゃんも可愛い

そしてお髭ハットなシャルルのれいこちゃんが最高に可愛い

 

前物でも思ったけど、2番手期間は短めかもしれないけど

もうれいこちゃんは充分に準備万端に見えますね。

そしてもう月組さんではいつものことだけれど、

ちなちゃんとおだちんが上手い。
手紙くしゃくしゃにするタイミングとか

そういった些細なところまでいい。

 

「女性が世に出ること」みたいな点にも焦点が当てられていたけれど

主役の珠城さんの2役はどちらかといえば

ヒロインであるジャンヌ役に重きが置かれていて、

当時ではきっと先進的な考えの持ち主だったと思われる

ガブリエルに娘役トップのさくらちゃんを配したことで

これはなかなか新鮮なトップコンビの役どころだな、と思いました。

 

これ、自組だったらトップコンビが主役とヒロインじゃないのは

ちょっと納得いかないところですが、まぁ他組ですし(すみません)

さくらちゃんのお役もとても彼女に合っていたし、

何より珠城さんのジャンヌが可愛くて、れいこシャルルとの並びが

お似合いで私個人的にはとてもよかったです。

 

ダンサーたちがレッスンする場面では

ありちゃんがゆいちゃんやかのんちゃんと一緒で私得!

何よりゆいちゃんが!真ん中の芝居に合わせて

喜んだり憮然としたり表情がころころと変わって

とっても魅力的でした。

彼女はダンサーですけど芝居も好きなんですよね。

だからもっとありゆいください!

ありゆいー!


娘役さんで言えば、やっぱりいつもはーちゃんは上手い。

品を失わず声も綺麗で台詞も聞き取りやすい。素敵。

 

お役としてはうみちゃんに見せどころが少なかったのは残念。

ダンス場面では活躍していたけれども。

 

 

そしてもう何といっても今回の公演はれいこちゃんですよ!

もちろん元々好きでしたし、前回のIAFAのリチャードでも

美しさに更に上手さが加わって素敵だなと思っていたのですが、

ソロ歌では華もスケールも充分、歌詞もよく伝わる。素晴らしい。

 

 

後半になってようやく珠城さんの2役目・ヴィクトール登場。

演じ分けが素晴らしい。

ジャンヌちゃん可愛いけど、でもやっぱりカッコイイ珠城さんも

見たいもんね!

からんちゃんとの銀橋でのやり取りとか、2人ともすごく上手くて

状況説明的な内容がとてもわかりやすい。

 

ヴィクトールの影武者的に出てくるせれんくんもよかった!

1度しか見てない人間にはなかなか見分けがつかないくらいには

立ち姿や雰囲気を上手に珠城さんに似せられてたと思う。

 

シャルルの生い立ちなんかが明かされ、

踊り子ちゃんたちへの深い愛情とかを見せられちゃうと

これみんなシャルルおいたんのこと好きになっちゃうよね。

もう客席総ジャンヌ化じゃないかと思う。

 

キラキラと夢を語るシャルルへの想いを

偽りの姿に押し込めなきゃならないジャンヌの姿は

切なさときゅんを誘いますね。



公演初日!となって華やかなカンカンの場面。

ここのありちゃんはショースターとして

花形ダンサーとして大活躍!

高難度リフトやターン回転技の見せ場もあって嬉しい!

 

 

でも、その初日の舞台は失敗に終わり・・・

なんでかって言うと、おだちんが・・・女装のおだちんが・・・笑

あれはずるいわ・・・

結局、ちなちゃんおだちんあたりがやっぱり芝居は引っ掻き回して

いくんですよね。だって上手いもん、あの人たち!

 

そして打ちひしがれたシャルルのソロ。
これは泣ける。
これでもうおしまいか、っていう彼の想いが切々と伝わってくる。

れいこちゃん、こんなにお歌上手でしたっけ???

 

ラストは結局モチーフの「十二夜」通り

2組のカップルのハッピーエンドで終わるわけですが、

ヴィクトールとガブリエルはちょっと唐突すぎかも?

同じ顔なら中身はどうでもいいのガブリエルちゃん?

ってちょっと突っ込みたくはなる。

 

もうでもそんな小さいことなんかどうでもよくなるくらい

シャルルとジャンヌの

幸せそうな姿に頬が緩む・・・

なんて可愛らしい2人なんでしょ。

2人とも、きっといろんな大変な苦労や辛い思いをしてきたから

これからはたくさんたくさんのハッピーが訪れますように、と

心から願ってやみません。

 

そんなことをつい思ってしまう、最高に素敵な作品でした!

 

ハッピーエンド最高!

 

そしてフィナーレ。

ありちゃんの銀橋ソロからスタート。

ありちゃんも本当にお歌上手になったよね。

ま、ある程度は元々歌えていたけど。

あと、ますます華やかになったし、

舞台上でたった1人で受けているスポットライトに負けないくらいの

落ち着き?貫禄?も身についてきたように思う。
かっこいいけどもうちょっと長く聞きたかったな、なんて思ったけれど、

どうやら東京版では尺が増えたとの噂も聞き、嬉しい限りです!

 

106期初舞台生ロケット

トリコロールに合わせた綺麗な色味のお衣装!可愛い!

目立つソロとかは無くて、みんなでラインダンス!な印象。

でも、本来の公演日程が延期になって、秋にようやくの初舞台。

よかったねぇよかったねぇ・・・の気持ちでいっぱいになりました。

 

珠城さんと娘役さんの場面
珠城さんて娘役さんに囲まれるのがとっても似合う。

お芝居がジャンヌちゃんで可愛かった反動か、

とっても男臭い男役でご登場されてこちらも素敵。

パリの男女の粋さが効いたお洒落なナンバー。
そしてうみちゃんが美しく、ゆいちゃんが可愛い。(安定)

 

続く男役黒燕尾
れいこちゃんちなちゃんありちゃん

が並んで大階段を降りてくるのカッコイイ!

月組さんも、珠城さんを含めてこの男役スター4人並び、

みんな持ち味の異なる魅力があって素敵よね。

 

そこから一転。

デュエダンでは黒燕尾の珠城さんのお隣で

ラベンダー色のさくらちゃんのドレスが映えてとても綺麗。

とっても柔らかな曲が流れる中、

でもたまさくのデュエダンはどこかダイナミック!

私はそこが好き。

 

 

パレード!エトワールはさちかさん。

相変わらずの安定した美声が響く。


ありちゃんもさ、なんかこう「スター!」っていう

風格?みたいなものが出てきたよね!


パレードのトップトリオの

お衣装の色味もすごくイイ!

 

トリコロールを取り入れつつ、明るいパキっとした色味じゃなく

ちょっとくすみのあるピンクやブルー。

(でも確かにパリの街並みってちょっと落ち着いたトーンの色合いに

統一されてるんでしたよね?

凱旋門の目の前にあるあの某ハンバーガーショップの看板の赤と黄色も

街に馴染む色合いになってた気がするもん、そういえば。)

あと、

れいこちゃんがピンクでさくちゃんがブルー

っていうのも新鮮だしお似合いだった!


その他の皆さんの白いスーツ?燕尾?にお帽子に、

そして手にあのシャンシャン。

「BROADWAY BOYS」(1993年月組)や

「TAKARAZUKAオーレ!」(1994年月組)を思わせて、

これはなんだ?月組の伝統か???みたいなことを思った

往年の月組担でございました!

 

(今は雪組ファンだけど、でも今でも「好きな組は?」って聞かれたら

月組・・・かな?」って答えちゃう系のファンですよ笑笑)

 

 

総じてとっても素晴らしい2本立てでございました!満足!