【海に眠るダイヤモンド】

さて、もう2024年も終わろうとしてますが、

観劇記の続きの前に先にこちらを!

 

久々にドラマのお話

 

今クールとてもよかった

『海に眠るダイヤモンド』について★

 

 

 

『海に眠るダイヤモンド』

2024年10月20日~12月22日 TBS系「日曜劇場」

 

昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語!

本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県端島と、

現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語だ。

戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”

にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。

同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描き、

過去から現代に通じる希望を見つけだす、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。

 

鉄平:神木隆之介 玲央:神木隆之介

進平:斎藤工 朝子:杉咲花 リナ:池田エライザ

賢将:清水尋也 百合子:土屋太鳳

一平:國村隼 辰雄:沢村一樹 ハル:中嶋朋子

いづみ:宮本信子

 

www.tbs.co.jp

 

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野木亜紀子さんという脚本家の方のお名前は何度か耳にしていて、

人気があるらしいけれど、でも作品に触れたことはなく

(「流行ってる」とか「みんな見てる」にあまり惹かれないタイプなのでね)

(「半沢直樹」や「逃げ恥」も1回も見たことないです笑)

(調べてみたら「重版出来」が野木さんなんですね!あれ見てました)

今回がお初だったのですが、それはそれは素晴らしい脚本でした

人気があるのもわかりますね

 

ドラマティックで感動もきゅんもあって

それでいて作り物感や嘘くささがなく

非現実感とリアリティが絶妙なバランスで散りばめられていて

極上のエンタメ作品だったなと思います

 

それでいて「んなわけあるかーい」なつっこみどころはなく

「え?え?え?結局あれどうなったの?」的な

広げたままの風呂敷が放置されることもなく

でも、幸せいっぱいハッピーエンドなわけでも

視聴者がスカッとする勧善懲悪でもなく

むしろ逆に、どうしてこうなってしまったんだろうと

やるせなさが拭いきれない結末に最終回を終えてしばらく経った今も

心が鷲掴みにされているような状況です・・・

 

 

 

私が今回のドラマで沼に浸かったと実感したのは

鞍馬天狗」の回でした

あの回のラストで、朝子の初恋の人こと鞍馬天狗

自分のことだと理解した瞬間の鉄平と

またそれを察した朝子のあの2人のあの空気感!!!

なんとも可愛らしいきゅんポイントでした♥

 

そもそも、幼馴染・兄弟・新しく島にやってきた歌手

いろんな出自&環境の6人の、

いろんな方向に向いてる矢印で始まった前半戦

 

結局振り返ってみれば

神木隆之介×杉咲花

清水尋也×土屋太鳳

斎藤工×池田エライザ

っていう、組み合わせに落ち着いていて

「でしょうね」としか言いようがないお似合いっぷり

特に神木くん×花ちゃんが素晴らしいコンビネーションだった

 

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そのあとも中ノ島に桜を見に行く2人や

賢将&百合子の結婚式のあとの告白、

闇取引のようなお花渡し、

離れて歩く長崎ちゃんぽんデート、

どの2人も本当に可愛くて

幸せになってほしいと願っていたからこそ

いまだに、なんとかどうにかして2人が幸せになる、

それが無理ならせめて生きて再会できる未来はなかったのかと

やるせなさで胸がいっぱいになります

 

今回のドラマでとても好きだったのが

直接すぎない、でもわかりやすい描写の数々で

ラストで言えば朝子がそっとガラス瓶を手放す時

その前のガラス瓶のお花が枯れてしまった様子

もっとさかのぼれば賢将が朝子に動物を買ってこなくなった時

それぞれの心情が言語化されなくても表現されてるの

とっても巧くて作品の質をぐぐっと高めてたように感じます

 

私はいつも録画じゃなくてリアタイで見てたけど

あの鉄平が朝子のために作ったギヤマンの綺麗な色味は

どこかで目にしてしまう前にドラマ内で初めて見たからこそ

心に沁みたと思う

鉄平の前の幸せそうな朝子はいつも綺麗なブルーを纏っていたし

ラストでレオの前に現れた朝子も綺麗なブルーのストールを羽織っていて

朝子の変わらなさに泣けるし

宮本信子さんの笑顔の中に不思議と杉花咲ちゃんの笑顔が重なって見えて来て

それも泣けて仕方なかった

 

 

ラストのターンで、鉄平も晩年は

自分の名前を堂々と出して生きられるようになってたことがわかって

ほっとしたけれど、でも

彼が朝子を想って、でも迎えに行けない悔しさも描いていて、

そうだね、そりゃ悔しいよね…大好きだったもんね…って思って本当に辛い😭

いやーでもやっぱりハルさんの気持ちを考えたら、

あの女さえ島に来なければ息子はあんな人生を送ることなく幸せになれたのに、

って思ってしまうなーやっぱりやっぱり!やっぱりね!

彼女のことも可哀想に思うかもだけども!それでもやっぱり!

 

 


百合子は朝子のためにずっと秘密を抱えていたし

賢将はそんな百合子のためにずっと1人で秘密を抱えていたし

リナはずっと申し訳なさを抱え続けていたし

鉄平は大切な人を守るために命を狙われ続けたし

朝子は何もわからないまま酷い裏切りにあった傷を抱え続けてた

みんなそれぞれがそれぞれにそれぞれなりの幸せを手に入れたんだろうけど

でもやっぱりやるせなさやりきれなさで胸がいっぱいになって

穏やかなラストではあったけど

決してハッピーエンドとして受け取ることは出来ないんだよなぁ

 

 

子供たちはみな立派に育った

でも本人はあまり長生き出来なかった

 

ずっと想い続けてた

でも生きて再び会うことはなかった

 

彼女には別に好きな人がいた

でも一緒になれて幸せだった

 

どちらかに偏ることなく、

どんなことにもいろんな側面がある

っていうリアリティからくる説得力!

 

 

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本当に素敵なドラマに出会えたなってしみじみ思う

そしてレオが「じみち」に生きて行ってほしいなって思う笑

 

お正月休みに1話見直してみようかなって思うし

いつか端島に行ってみたいなって思う

 

いろんなことを考え、思う機会を与えてくれてありがとう

 

また野木さんの作品を見てみたくなりまして★

 

ってなわけでちょっぴり脱線してドラマの回でした!

皆様良いお年を~!!!