続いては次の観劇記の前にこちらを
2024年1月クールでハマったドラマです☆
「君が心をくれたから」
2024年1月8日~3月18日
フジテレビ系月曜21時
脚本 宇山佳佑
逢原雨は、ある悲しい過去から自分に自信が持てず、人に心を開けないままでいた。
しかし、故郷・長崎に戻ったある日、かつてただ一人心を通わせた高校時代の先輩、朝野太陽と再会。
だが、その直後に彼は交通事故に遭ってしまう。
悲しみに暮れる雨の前に、あの世からの案内人と名乗る男女が現れ、
「君が『心を差し出す』ならば、今から奇跡を起こしてあげよう」と彼女に告げる。
しかしその条件は雨にとってあまりにも過酷なものだった。
逢原雨:永野芽郁
朝野太陽:山田裕貴
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※以下ネタばれには一切配慮しておりません
これは、
という並びだけで「見ます」と即決したドラマでした
とても好きな俳優さんだし
あと真飛さんも出るしね
って感じでほんと何の予備知識もなく、
きっと現代のラブストーリーだろうと
勝手に決め込んで見始めた初回
ヒロインの名前が「雨」で
相手役の名前が「太陽」なのは
さすがにやりすぎでは…???
なんて思いつつも
高校生のめいちゃんがとんでもなく可愛くて
でれでれしつつ
現代と10年前を行ったり来たりする展開に
戸惑いつつ
そしたら、
「死神の精度」(@伊坂幸太郎)の
なんだよファンタジーかよ?
とか突っ込みながら見てたら
本当にたくみくんが人外だった時の驚きよ!!!
この先このドラマ、
どう進んでいくの????
って気になりすぎて
1話見終わったあとにようやく
公式サイト読んでみたら
「過酷な『奇跡』が引き起こす
ファンタジーラブストーリー」
ってちゃんと書いてあったよねーーーー
ごめんね
私が悪かった笑
しかも、なんと脚本の宇山佳佑さん、
私の大好きな「今夜、ロマンス劇場で」の
作者の方だったーーーーー
ってなわけで3ヶ月間
ぐいぐい引き込まれていき
毎週泣きながらリアタイし
最終回まで見終わった感想としては
悲しくないと言ったら嘘になるけど
でもどこかスッキリしたというか
前向きになれる素敵なラストだったのでは?
と思いました
1番の軸は
めいちゃん演じる雨ちゃんと
山田くん演じる太陽くんの
ラブストーリーなんだけど
そこにいろんな要素が
絡み合ってて
辛くて泣けてしまうことも
温かく幸せな気持ちも
深く考えさせられることも
山盛りになってる作品でした
視覚や聴覚を失った人を描くドラマは
これまでにも見たことあるけど
「触覚を失う」という描写には初めて出会って
肩をたたく、手を握るなどのコミュニケーションが
全て不可能になるんだなぁとか
足を着地した感覚がないから
歩行が困難になるんだなぁとか
これにはかなり驚かされた
夢を追いかけること
挫折すること
再び夢に向かって頑張ること
親から虐待された子と
虐待してしまった親の絆の再生
それを見届けて旅立った祖母の愛
子を守って命を落とした母の
死して尚我が子を見守り続ける姿
妻を守れなかった夫の後悔
母の面影すら知らずに育った妹の家族への思い
愛する人のために自分の心を捧げた雨
それを知って打ちのめされる太陽
ずっとそばにいると心に決める太陽
離れてもう会わないと決意する雨
本当に毎週毎週辛い展開が待ってて
泣きすぎて頭痛くなるくらいだったけど
でも
ただただ悲しい物語ではなかったのは
2人が束の間でも幸せそうに笑っていてくれたからなのかな
あと、ちょっとほっとしたのは
「本来命を落とす運命であった人」が
ブレなかったこと
ここがブレていたら、
もしかしたらちょっと釈然としない何かが
残ってしまったのかもしれないなぁ、なんて
太陽くんが雨ちゃんのために作った花火を
雨ちゃんに見せることが叶わなかった時
「嘘やん?ドラマだったらここ見られるとこやん?」
って思ってものすごく悲しかったんだけど
最終回の
夜空に浮かんだあの傘のような鮮やかな赤い花火と
それを見上げる雨ちゃんの姿っていうシーンが
なんとも言えない美しさでとっても印象的だったなぁ
自分の名前も嫌いで
自分の存在価値を認められなかった雨が
太陽に出会って
「雨はこの世界に必要だよ」
そう言ってもらえたところから始まる
彼女の新しい世界
最終回のラストに出てきた
「SUN & RAIN」っていう看板に
何とも言えない幸せを感じました
もういっこだけ付け加えるなら
「まさしく太陽みたいな存在」である
山田裕貴くんを太陽役にキャスティングしたとこが
この作品の勝因だったんじゃないかな?
とかも思ってしまうね
(これは私が好きだからかもしれないけど)
雨ちゃん
素敵なパティシエさんになってね
太陽くん
ずっと雨ちゃんを見守っていてね
素敵な作品に出会えて幸せでした♡
ありがとうございました!!!
次は観劇記に戻ります!