♪燃~えて~燃えて燃え~て~♪
(耳に残る主題歌サイコー)
またしばらく間が空いてしまいましたが、
今年のヅカ初めは、バウホール公演「燃ゆる風」でございました
バウ・戦国ロマン
『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』 作・演出/鈴木 圭
2017年1月12日(木)~
宝塚バウホール
主演・七海ひろき
この公演は、七海ひろきさん(カイちゃん)の単独としては初主演公演。
きほちゃんは2度目のバウ公演ヒロインでした。
(カイちゃんのW初主演「WMW」も観に行きましたよ)
もうね、カイちゃんの開演アナウンスにウルウルして
その後の半兵衛さまの登場に、自分でも想定外の大号泣
もちろんきほちゃんがヒロインだからこその遠征なんだけど、
それでもやっぱり見てきてる年数はカイちゃんの方が長い訳だし、思い入れも強いわけで。
カイちゃんが真ん中に立ってる姿を見られるだけでホント感極まってしまって
初見の日には、
カイちゃんときほちゃんが……
カイきほがセンターに……
カイちゃんのお隣にきほちゃんが……
って1人で思ってワナワナ震えてたら終わってしまいました。(おい)
(お2人の出会いは、華やかなりし日々のフォーリーズの場面ですかね)
七海半兵衛様は、美しく凛々しく勇ましく、屈指の軍師様であることへの説得力抜群。
それでいて妻のいねの前では、本当に温かく穏やかで心豊かで。
2幕冒頭のいちゃいちゃ場面なんてさ、あんな半兵衛様の姿、いねちゃんしか
知らないってことでしょ?(キュン死)
なんかさ、国も時代も違うから想像し辛いけど、ちょっとアシュレイさんみたいだな、って。
奥さんがいてこそ、奥さんが隣で支えていてくれるからの強さであって、
奥さんを失ったら何もできなくなってしまいそうな、そんな脆い一面も含んだ半兵衛像だったように思います。
あと、1幕最後の吐血シーンね!あれ絶品ね!
あんなに!美しく!血を!吐く!男役が!いまだかつて!いましたか!!!
(いや、いない)(反語)
あれを生で見られただけでもチケット代におつりがくるってもんです
妻・いね役のきほちゃん。
正直、お着物の着こなし、日本物の所作、お化粧などなどにはまだまだ努力の余地あり。
悪くはないんだけど、もう少しなんとか・・・というのが本音。
(あれこれ細かく分析して見てしまうのは贔屓への愛ゆえです)
でも、素晴らしき奥様だったと思います。
私が好きだった場面は、秀吉様の三顧の礼の場面。
何度も軍師になることを断られ今日こそはと意気込んで半兵衛のもとへ来た秀吉様。
半兵衛様は追い返そうとするんだけど、いねたんがどなたかいらっしゃったことに気付くわけですね。
この時の半兵衛様の表情がですね
「あーダメだ。いねにみつかったら話も聞かずに追い返すことはできぬ・・・」
といった感じで、
で、その表情でいねちゃんはすべてを理解するわけですよ。
「追い返すつもりだったけど話を聞くことにしたんだわ・・・」と。
これ、なんの台詞のやりとりもないんですよ。
いやー綺麗な奥方だとか秀吉様が1人でしゃべり続けてるだけで、
夫婦間の会話は最初の「お客様?」的なのと「いね」って呼びかけたくらいだったと思う。
それでお互いの考えてることがわかるわけですよ。
長い間夫婦で連れ添ってるとそういうの空気で感じるようになるんだなーって、
一瞬納得しそうになりましたけど、いやいや待って、
今回初めてちゃんとお芝居で組んだ2人なのに、そんな「長年の連れ添い感」を自然と醸し出すってすごくない?
って感動したわけですよ、わたくし。
以上、かいきほ厨の好きな場面披露のコーナーでした
あと、これはかなりの贔屓目が入っていることは承知の上なんですけどね。
これまではソロ場面とかは場をさらってしまうようなところがあって、
舞台人としては素晴らしいことだけれども宝塚の娘役としてはどうなんだろう?と思うのも事実で。
でもそれが今回はあくまで殿が主役でそれより前へ出ることはなかったように思うんです。
前回新公のヒサちゃんで掴みかけたものを今回会得したような、そんな気がしました。
まぁもちろん殿の方に喰われない実力があってこそなのであまり偉そうなことを言えないんですけどね。
でも、彼女の舞台を観て来ている人間としてそんな成長を感じて嬉しくなりました。
その他の印象的だった方々。
まずはなんといっても私が今回大好きで大好きで仕方なかったのが
まおさんの信長様!!!
あのマント翻す姿、かっこよすぎてしびれたわ。
半兵衛様はカーテンコールではひろきのお兄さんに戻ってたけど、
まおさんは最後の最後まで信長様のままで・・・ちょwまおwww
ってちょっとだけ思ったけど、でもやっぱりかっこよかった。
その信長様の妻濃姫のはるこちゃん。
もう涙が出そうなほど素晴らしかった。
声のトーンから動きからすべてにおいて男勝りな勇ましさもありつつ品を失わない。
信長様も濃姫には一目置いてる感じが納得のできる嫁感、ブラボー
まりんさんの秀吉様もベストキャスト。(ある意味ヒロインポジ)
半兵衛様のこと大好きすぎるところとか、
城持ち大名になって浮かれてるところとか、
信じると決めたら信じぬいてくれるところとか、
人間的な魅力にあふれていて、半兵衛様が天下人だと心に決めたのも納得のお方でした。
そして3人目のヒロイン(おい)が官兵衛役の天寿さん。
え?何?軍師ってみんなこんなに美しいわけ?っていうね。(笑)
半兵衛様との対比からか、少々血気盛んなキャラで描かれていました。
ラストには、これから官兵衛が半兵衛様の意思を継いで秀吉様の軍師として、
天下布武を成し遂げていくんだなぁと思って感無量
官兵衛の奥様のおとねちゃんと息子松寿丸のみねりちゃん。
この家族にどれだけ泣かされたか・・・。
大好きなみねりちゃんには少年役じゃなく娘役として活躍してほしい気持ちも
あるんだけど、今回の松寿丸は本当によかった。
故郷を想って歌う歌に泣かされました
1人だけ本物のおっさんが混じってた勝家役のオレキザキさんの話もする?
あ、そうそう、私の大好きな(いっつもデレデレ見ちゃう)二條華ちゃんが
半兵衛様といねちゃんの息子役でして。
えへ、可愛い。きほちの息子が華ちゃん。えへへ。
って気色悪く見ていたことも記録しておきます。
(結局輝咲さんの話はしないんかいっ!!!)
といったわけで、サイコーのキャストでサイコーの作品でした。
耳馴染みのいい曲に、役者のハマったキャスト、破たんのないストーリー。
とっても楽しめた素晴らしき芝居でありました
バウホール公演って、観るたびにもうこの劇場に来ることもないだろうな…って思うんだけど、
毎回なんだかんだでまた来ちゃったよねー!って思うよね(笑)
でも、今回こそ本当に次はいつになるのかな?
今回は彼女の星組生としての姿を観るのが最後であり、
もしかしたらバウホールに立つ姿を観るのも最後かもしれないから。
さて。
作品について、つらつらと書いてきましたが、最後に。
奥様に毎日のように愛してるよって言ってる旦那様がいて、
奥様はそれを幸せそうに話すけど、
旦那様の方はそれを誰かに知られるなんて恥ずかしすぎて耐えられないみたいな夫婦。
みたいな印象。今回のかいきほ♡
(芝居中の役じゃなくて今回の公演で組むにあたっての中の人たちのお話)
きほちゃんが星組に組替えになって少ししてからカイちゃんが同じく星組へ。
その時からいつかお2人が組んでる姿が見られたらいいな、ってそう思ってました。
エンターテイナーのプロローグで一緒に銀橋を渡らせて頂いたり、
その後の本舞台でも組んで踊らせて頂いたり、ものすごく嬉しかった。
そして今回のバウホール公演。
きほちゃんの再度の組替えによって、こんなにガッツリ組んでお芝居をする機会は
ないのかもしれないけど、それでも、私の夢の組み合わせが実現して本当に幸せでした。
またいつか・・・ほら、タカスぺとかで、並んだ姿が見られたらいいな・・・
といったわけで、かいきほバンザイな「燃ゆる風」の巻でした