「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」①

 今更なタイトルで申し訳なさ満載ではございますが、

いまだ観劇記を書けていない唯一の公演、それがこの

「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」でございます。

 

逆に言えば、この記事を書いてしまえば、

これまでたくさんあった、観劇したけどまだ記事に出来てない公演、が終わってしまうのです。

まさかこんな日が来ようとは・・・涙

 

 

というわけでのんびりとワンスアポンの思い出を記す記事など。

先に別記事書いてしまいましたが、本来はこちらが2020年の観劇初めの作品です。

 

 

ポスター

 

ミュージカル

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA
(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』
Based on the motion picture Once Upon a Time in America (courtesy of New Regency Productions, Inc.) and the novel The Hoods written by Harry Grey.
脚本・演出/小池 修一郎


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は、1984年に公開された、セルジオ・レオーネ監督によるギャング映画。凄まじい勢いで変貌を遂げる20世紀のアメリカ社会を背景に、主人公の少年期、青年期、初老期という3つの時間軸を交差させる緻密な構成、サスペンス的な要素も織り交ぜたドラマティックな展開が熱狂的ファンを生んだ傑作です。数多のミュージカル作品を生み出してきた小池修一郎の脚本・演出により、確かな実力を備えた望海風斗を中心とした雪組が、この作品の世界初のミュージカル化に挑みます。ニューヨークの貧民街で暮らす移民の少年達が、ギャングとして成りあがって行く過程で育む友情と絆、恋を中心に、その後の悲劇的顛末までをノスタルジックな情感で描き上げる、新たなミュージカル作品の誕生にご期待ください。   

 

主演:望海 風斗、真彩 希帆

 

公演期間:宝塚大劇場 2020年1月1日(水) - 2月3日(月)

     東京宝塚劇場 2020年2月21日(金) - 3月22日(日)

 

公演データ&お写真は歌劇団公式HPより

 

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キャストごとに書いていこうか場面ごとに書いていこうか悩ましいところですが

まずは順を追って書いてみます。

 

でも多分話はあちこちへ飛ぶと思います。

 

そして単なる場面紹介文になるかもしれません。笑

ご想像の通り、中身は無いわりに長文です。笑

 

 

 

 

 もうまずね、オーバーチュアが流れ出しただけで切なさ振り切れますね。

いかにもギャング物っぽい哀愁?アイロニー?に溢れていて。

 


で、そこからのダイナーね。「イェーイ!」って。笑

 


最初の壮年モーが昔を振り返って、そして終盤でまたそこに戻っていくのは

ベタだけどわかりやすいしいいですね。

あれですね、ほら、パンジュ侯爵方式(@愛と革命の詩)ですよね。


関係ないですけど、あのお店に貼ってあったデボラのポスター欲しいです

 (本当にお前の妹なのかよ~って客からたくさん突っ込まれてると思う)

 

そしてクールでダンディなマフィアたちの登場ですよ
ギャングものをやるからにはね、やっぱり見たいですよね、こんなプロローグ。

実はこのあとの展開は案外人間ドラマだしね。笑

 


たった1人。

舞台奥、階段上に現れる望海さん。

ロングコート 、ハット、 煙草、 黒手袋、そしてソロ歌 。

 

最高です。最高ですよ。

かっこよさ、歌の上手さ、作り込まれた男役の美しさ。半端ない。

 

そこからの!

彩風イン! 彩凪イン!朝美イン!

彩彩の絡みあり、 あーさの男役あり。ずらっと銀橋に居並ぶ雪男たち。

彩彩あーさのサイドには対に あやなあがた。

もう隅から隅までかっこよさに溢れたプロローグ。

 

ギャング物最高じゃない・・・?

ってもはやすでにここで思わされる。(我ながらちょろい・・・)

 

 

そして再びのダイナー。

ここで登場する壮年期ヌードルスがこれまた最高でね。

さっきまでギャングだったのに、あっという間にちょい枯れたおじさまで

なんかこう、やっぱりすごいですよね、望海さんって。役者として。
で、このヌードルスがまた確かに年は取ってるんだけど、

でも身に付けてる物のセンスの良さとかさ、なんかこう、

ちょうどいい脂具合なんですよね。わかります???

 

そこから子供時代のターンになるんだけど、壮年モーから少年モーに入れ替わる時に

なぜだかわからないけど毎回涙ぐんでました。どうしてなんだろう???

 

 


バレエ教室のシーンは本当はずっとデボラを見ていたい。

だってもうとんでもなく可愛いから

 

ちなみに私が好きなのは

♪粋なリズムがあれば~ってステップ踏むとこ。超絶可愛い。

 

でも後ろにいるみちるひまりも可愛いのですよ。

もちろんその他のバレエ少女ちゃんたちもみんな可愛いからみんな見たい。


それなのにのぞき見してる少年たちまで可愛いのですよ。

なんなのもう・・・どこ見たらいいか毎回大変な場面でございました。

 

そして大好きなデュエットナンバー「皇帝と皇后」
少年ヌードルスと少女デボラの2人だけの戴冠式の場面。

幼いカップルがちゅっとかしてね、ごめんとか言ってね・・・

もう小池先生どんだけ乙女なんですかー???

(ありがとうございます!!!!!!)

 

ヌードルスの「皇帝になって迎えにいく」という想いと
デボラの「悪いことはしないで」っていう願いは

この少年少女期から一貫してるんですよね、大人になるまで。


ラスト1人残って、いつか皇后に~って王冠を手にして歌うデボラは、

夢を見て夢を信じているけど、でもやっぱりヌードルスよりもちょっぴり現実が見えていて、

2人の想いがほんの少しすれ違って行くことを感じているようで

ただただ可愛いだけじゃなく少し切なさも滲ませた歌声でした。

 

 

はいそしてね。私の大好きなとこ。

♪アップタウン見れば摩天楼~♪のパッツィ!!!

音が完全に上がり切ってなくて、めっちゃ気持ち悪いんだけどクセになる!!!

多分私、かなり縣くん好きなんだわ。前から気付いてたけど確信した。笑

でも、縣沼は咲奈沼よりももっと危険な匂いがするので気を付けないとね!!!

 



ここでようやくマックスの登場!

 

舞台奥から荷車引いて出てくるんだけど、ここ2階から見るとすごくわかりやすくて

こんなとこに小池先生の舞台作りの巧さが出るんだろうなーなんて。


ヌードルスたちとマックスが出会う場面大好き。

この銀時計事件で彼らは確実に人生変わったよね。


「嘘が超うまいな」「芝居が上手いって言えよ」のやり取りとか

ヌードルスがちょっと背伸びしてマックスの肩に肘を乗せてるのとか

(私が)爆発しそうな可愛さですよ。


あ、あと、ドミニクはニコニコしてるだけで可愛いです。最高です。笑

 

 

マックスを一味に加えて彼らは酒の密輸で大儲け。

その儲けた金で女の子たちにプレゼントを~って場面のね。


デボラにプレゼント持ってきたのに

渡せないマックスが可愛すぎてねー!!!

ここ初見時から大好きなとこ!


夢どころか女の趣味まで被るなんて、マジでどうなってるのさ、君たちは!!!

ヌードルスが好きなものなら俺も好き的なことなのかい???

 

「オーディションに受かったんだって?」

ってはにかむマックスがもう可愛くて可愛くて可愛くて・・・

 

で、そこにデボラしか見えてないヌードルスの登場!!!

なんなんだもう!どいつこいつも可愛いの塊か・・・

ここでデボラの表情が輝くことに、お利口さんなマックスは気付いてしまったんでしょうねぇ。

そっと背を向けるマックスにきゅんきゅんですよ!!!

でももしマックスが身を引かずにぐいぐい行ってたらストーリー変わってたのかも。笑

 

「ゴキブリって言うのよ」ってデボラに言われて、

「え?」ってちょっとショック受けてるマックスと

そんなことは言われ慣れてるヌードルスの対比も好き!

 

何と言っても私は、”のぞみまあやさきな”の並びが好きすぎる人間なので

このプレゼントのやり取りの場面があったのは最高に嬉しかったです。

 

 

 そこから、ヌードルスの運命が変わる事件の場面になっていくわけですけどね。

少年時代のアポカリプスの面々の無邪気さが可愛いし、

その中でもじゃれ合うマクヌドの姿には目尻が下がりますよね・・・

 

  

ドミニクを刺されて激高したヌードルスバグジーアシモフ巡査を刺してしまうっていう

どんなロミジュリだよ?的なある意味お決まり場面なんですけど、

ここで好きなのは、なんだかんだとヌードルスをかばうマックス

悪っる~い顔したしゅわっちです。本当に憎ったらしい顔してます。笑

 

ヌードルスが連行されて、残されたアポカリプスは動かなくなったドミニクを連れて退散。

 

そんな重苦しい空気の中、センター奥から登場して歌うデボラ。

♪みんなは~ありえないと言う~という「皇帝と皇后」のリプライズ。

オーディションに受かって、夢の第一歩を踏み出して、

その舞台をヌードルスは見に来てくれるはずだった。

彼は必ず皇帝になれる人だと、自分だけは信じてる。

そんな少女デボラのちょっと切なさと悲しさに揺れる歌声が大好きな場面。

ダークな服にベレー帽とバラの赤が映えて、ここのお衣装かなり好きです。

  

 

 

 

 少年少女が大人になっていく様子は壮年モーの独白。


ここの!映像のマックスが!

めちゃめちゃかっこいい!!!

 

出所のシーンも大好き。
四騎士のそれぞれ見違えるかっこよさ。

でも久々に会えて嬉しいのが滲み出てる。

最高級の仕立服を用意して親友が迎えに来てくれてたらそりゃ嬉しいよね。

こんなにかっこよくなっても少年時代の可愛さは無くなってないんだよね。

 

 

 

 

で、ですよ。

 

マックスがヌードルスを連れて行きたかった場所、それは地上の天国

見せたかった・会わせたかった人、それはブロードウェイの女神

 

スターになったデボラの場面。本気で泣けたこの場面。

芝居に入り込んでデボラとして見てるというよりも真彩ファンとして泣いてしまいました。

夢を叶えてスターになったデボラと大階段のセンターに立って

豪華なドレスでソロを歌い上げるきほちゃんが重なって感無量。

ピンクの真ん中のきほちゃんがキラキラしてて涙が止まりませんでした。ありがたい。

 

正直言えばここまで派手な場面は無くてもストーリーは進む。

でもさ!宝塚なんだからさ!エンタメとしてね!!

あれだけ派手で豪華なセットにお衣装で大人数でレビューシーンをご披露できる劇団て

数えるほどしかないもんね!!!

 

わぁ宝塚見たわぁって場面、絶対必要ですよね。笑

 

 あとね、一面ピンクの世界に映える真っ白なひーちゃんエンジェル!

(しかもしっかりトゥシューズ!!)

これもまた美しかったです。素敵でした。

 

細かい話ですけど、デボラとニックとの関係にくいつく台詞。
あれで、ヌードルスはまだデボラのことが好きなんだってわかりやすくなって

たったあれだけの会話があるかないかで大違いなので感心したところです。

 

 

 そして場面はキラキラピンクの地上の天国から地獄へ

センターで歌うのは崇高な女神から妖艶な真っ黒魔女へ

 

この対比も素晴らしい。ここ2場面続けたの本当に好き。ぐいぐい引き込まれる。

そしてここで登場するキャロルのあーさがとんでもなくよかった!

 金髪の似合う美しさと確かな歌の技術。前場面のデボラのソプラノとは全然違う、

でもまた違った魅力の溢れる歌声。(そして抜けない男役の動き笑)

 

 咲ちゃんとあーさの並びはもう本当に美男美女としか言いようがないし、

全編通してキャロルが本当にマックスを大事に思っているのが伝わって切なかった。

はぁキャロル・・・辛い・・・

 

 美男美女と言えば、このインフェルノの場面でのあがた×ひまりはやばかったです。

いやーもう、絡みが濃くて最高でした。いつもつい見ちゃってました。

 

 

そして再会したヌードルスとデボラのナンバー。「いい夢だけを」

 

だいきほデュエットはどんな曲でも大好きな人間だけど、

このナンバーの冒頭の
「想像もしなかった?」「いえ想像通りよ」「お前は想像以上だ」

 このあたりの掛け合いの部分。

 

私、ここがこのコンビの歌の素晴らしさの真骨頂だと思ってます。

 

高らかに朗々と歌うのももちろん素晴らしいんだけど、

こういった台詞をメロディに乗せて伝える技術。

これが本当に大好き。

 

「お前はいつも少女のまま白いチュチュで踊ってた」

ここのヌードルスの表情もすごく好き。想いの溢れる歌声にこちらの想いも溢れてしまう。

甘々デュエットではないけどお互いに思い合ってること確かに伝わってくる。

 

 

そんな優しい空気の中1人残ったヌードルス「真夜中にひとり」

劇中のいろんなナンバーが頭をぐるぐると回るけれど、実は1番頭から離れなかったのがこれ。

特に「デボラお前は女神!」のところ。

銀橋で歌うヌードルスはデボラへの届かぬ想いに打ちひしがれていて本当に辛くなる。

何度観ても辛かったところ。当時の彼の心境を思うと本当に苦しい。

 

 

マックスの仲間にはならないで、

そう言われてもそれ以外に生きていく道はなかなか難しいもので。

第一彼自身仲間たちとともに生きていくこと、生きていけることは

ある意味喜びでさえあるのだろうし。

 

 

といったわけでアポカリプスの面々のお仕事場面になるわけですが。

 ・ オフィスの場面のキャロルちゃんがルパン一味の中の紅一点不二子ちゃんみたいで可愛い。

・叶さんのデトロイトの宝石商はずるい。「これだぜユダヤ人は」最高。

 ・あすあんこ宝石店夫妻。優勝です。

 以上、私のお気に入りポイントです。笑

 

 

そしてキャロルが歌う「私が惚れた男」


背が高くてハンサムでえくぼがチャーミングな咲奈ー!!!笑

 

「たとえ暗い未来でも惚れた男と一緒なら怖くない」って歌うキャロルは

マックスのことが好き!っていう健気さといじらしさとで切なくなる。

 

 

 

ちなみにですね。

私は基本的にヌードルスとキャロルに感情移入して観てたような気がします。

 

だからなのか、彼のことを助けたいキャロルがヌードルスを頼る場面と、

再びあの街へ戻ったヌードルスがキャロルを訪ねてハバナの思い出の曲を優しく歌いかける場面が大好き。

単に私が望海×朝美の芝居が好きなのもあるけども。

 

となると、デボラー!マックスー!もー!ってなっちゃうんだけど笑

きっとあの2人にも彼らにしかわからない共有してきた時間があったはずで。

1曲くらいマックスが心境を吐露するようなナンバーがあってもよかったのになぁなんてことも思ったり。

 

でも、こんなふうに観るたびにいろんなことを思って考えて、

もやもやしたりスッキリしたりまた別のことでもやもやしたり、

って出来る作品は楽しかったな、とも思います。

 

 

 

はい、場面に戻りまして。

 

ここでようやくジミーが登場してきます。

 

インフェルノに突撃してくるジミー。

ドレスコードで止められるジミー。 

ドレスコード顔パスしそうなジミー。

 

ここのマクヌドの

「お前のファンらしい」「お前のファンじゃないか」

ってやり取りがなぜだか無性に好きだった。

やんちゃなアメリカ少年のままの2人がとんでもなく可愛かった。

 

そんな純粋さを残した2人に対して、
めっちゃ爽やかに「拷問したら口を割った」とか言い切っちゃうジミー。

顔がいいから騙されがちだけど、爽やかさの裏にある胡散臭さをほんのりと

(ここではまだあくまでほんのりと)漂わせる凪様はさすが。

 

 

ヌードルスとデボラの2人の場面。

「マックスたちと同じ匂いがする」「コロンを変えよう」も好き。

なんか、なんていうか、愛する女の前でも、それを良しとしてもらえなくても

決して仲間を悪く言わないとこが好き。

 

「2人きりでゆっくり会える?」ってデボラに言われた時の嬉しそうな顔。

もう本当にきゅんとする。
「行きたいって言ってただろう?ホテルの中にあるんだ」のあたりの

もう自分の想いが伝わってると信じてる表情が最高に可愛い。

 

でも、もうあの突撃レポートを見てしまってからは、 

「話があるとか言われたら期待しちゃうから〇〇の件でってちゃんと言ってほしい」

「あれだけ用意して振られるわけがない」って発言を思い出してしまって、

ヌードルスたんが可哀想で・・・デボラ酷いよ・・・可哀想・・・涙

 

 

 

スト破りの場面。

ここでのジミーはまだみんなのために労働者の権利を守るために戦っているように見える。

腹の中で何考えてるかはわからないけど。

 

ここの場面では、もうとにかくヒメさんが目立ってね。さすがです。

あと、ドミニク・・・こんなところにいたのか・・・とか思ったりもしたのですが、

もうやっぱりなんといっても、すわんちゃんの可愛さが完全優勝です。メロメロです。笑

 

 マチネ終わりで登場してくる白いドレスのデボラのゴージャス感。

このお衣装もすごく好き。

 

でも、お迎えの車、運転手、貸切のレストラン・・・

段々と雲行きが怪しくなっていくのが観ていて毎回ハラハラした。

黒タキシードのヌードルスと白ドレスのデボラ。

本当に美しくて、このまま幸せになってほしかった・・・ほしかったんだよぉ・・・

 

そんな中でも支配人りおちゃんとメイド音彩ちゃんはしっかりチェックしましたけどね笑

 

 

銀橋でのマクキャロの場面。

(注。キャロルは懐かしのアデレイドたんのワンピ着用。可愛い。)
この2人も目指す場所が合わないんだよね。目指してる高さが合わない、というべきか。

ここで再びのジミー登場。まだ力関係は、マックス>ジミー。

さきあさからの彩彩というのが美味しいこの銀橋場面。最高です。

 

美味しい銀橋の場面の間に本舞台はレストランから薔薇のお部屋へ。

 

お酒が回ってふらつくデボラ。
思わず抱きしめるヌードルス
もう思いが痛いほど伝わって辛い。

 

閉ざされた塀の中でもずっとデボラを思っていて、

でも出所したら彼女はブロードウェイの女神になっていて、

自分との差に打ちのめされながらも諦めることが出来ず、

ようやく子供の頃に約束したあの薔薇の部屋を用意できるくらいのところまで来た・・・

 

薔薇と王冠・・・小さな花束渡して大きな未来約束した・・・

 

あぁ~デボラ~(絶唱

 

 

思い出して泣けてくる。切ない。

 

日の当たる場所に行きたくても行けない
行くまでは仕方ない、と腹を決めたヌードルス

 

それでもまっとうな道を歩んでほしいと

子供の頃からずっと願い続けてきたデボラ

 

彼女はきっと自分の出自を言い訳にせずに夢を追いかけて来て、

それなのに「俺らはローワーイーストサイド出身なんだ」と言われる

皇帝と皇后になろうとそう少女の頃に約束したまさにその人から。

 

その言葉を受けた時のデボラは、なんて悲しそうな瞳をするんだろう

2人の想いの噛み合わなさに背景の鮮やかな薔薇が余計に悲しい

 

この場面はいつも、あの嬉しそうなヌードルスの姿を思い出して胸が苦しくなる

 

こんな悲しい結末になっても彼が訴えるのは、自分の愛は枯れないということ

 


このたったひとりの1幕ラストの場面は、

 ヌードルスとして見つつも、望海さんの男役としての完成度に見惚れる

 

ヌードルスの心の中の薔薇は、ハラハラと散って行くけれども

でも決して枯れることはない。

 

彼が一生掛けて大事に守り抜いたその薔薇の美しさが

この作品の1番の象徴なのかもしれないな、なんて思ったりもします。

 

  

 

 

 

 なんだかもうぐだぐだと長文が止まらないので、2幕についてはまた改めて別記事にします!

 

お暇な方は(いつになるかわかりませんが)また読みに来てくださいませ☆