お次は真彩希帆ちゃんご出演
ミュージカル『ジキル&ハイド』を観に行ったお話☆
ミュージカル『ジキル&ハイド』
原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也2023年3月11日(土)~3月28日(火):東京国際フォーラム ホールC
2023年4月8日(土)、9日(日):愛知県芸術劇場 大ホール
2023年4月15日(土)、16日(日):やまぎん県民ホール
2023年4月20日(木)~23日(日):梅田芸術劇場メインホール
ヘンリー・ジキル/エドワード・ ハイド(Wキャスト):石丸幹二、柿澤勇人
ルーシー・ハリス(Wキャスト):笹本玲奈、真彩希帆
ジョン・アターソン(Wキャスト)石井一孝、上川一哉
サイモン・ストライド:畠中 洋
執事 プール:佐藤 誓
ダンヴァース ・カルー 卿:栗原英雄
宮川 浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子
麻田キョウヤ、岡 施孜、上條 駿、川島大典
彩橋みゆ、真記子、町屋美咲、松永トモカ、
三木麻衣子、玲実くれあ(五十音順)
スウィング:川口大地、舩山智香子
19世紀のロンドン。
医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、
「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、
最終的には消し去ることが出来る」という仮説を立て、
研究は作り上げた薬を生きた人間で試してみる段階にまで到達した。
ジキルはこの研究に対して病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、
彼らはこれを神への冒涜だと拒絶する。
ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)の父親である
ダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、
秘書官のストライド(畠中 洋)の思惑もあり、理事会はジキルの要請を却下した。
ジキルは親友の弁護士アターソン(石井一孝/上川一哉)に怒りをぶつける。
理事会の連中はみんな偽善者だと。
ジキルとアターソンは上流階級の社交場から抜け出し、たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。
男どもの歓声の中から、娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)が現れる。
「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天啓を受けたジキルは、
アターソンの再三にわたる忠告にもかかわらず、薬の調合を始める。
赤くきらめく調合液。ジキルはひとり乾杯し、飲み干した。
全身を貫く激しい痛み―息も絶え絶え、苦痛に悶えるジキル。
腰が曲がり、声はかすれ、まるで獣 — この反応は一体何なのか!
そしてとうとう現れたハイド。そして、街では、次々とむごたらしい殺人が発生。
謎に満ちた、恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。犯人は、ハイドなのか。
エマや執事プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。
果たしてジキルの運命はいかに……。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の死闘は、破滅へ向けて驚くべき速さで転げ落ちて行く……
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今回、きほちゃんがルーシー役で出演するとのことで
初めて拝見した作品だったのですが
いやもう最高でした!
とても好みな作品でした!
まぁつっこみどころを挙げるとすれば
ハイドに人格乗っ取られてた時には
きっと元の人格は消え去っちゃうんだろうから
それは仕方ないとして、
でもさ、最後の1人はさ、
自分が生み出した人格によって殺してしまったって
ちゃんとわかってる…よね…
それでいて自分だけ婚約者と結婚しようとか思ってたんすか…
そうっすか…ってとこですかね笑
まぁ結局幸せにはなれなかったわけですが。
でも、そんなこと吹っ飛ぶくらいには
素晴らしい作品でしたし、
考えてみれば拝見する前から
ワイルドホーン曲×きほちゃんなのだから
私にとって大勝利なのは決まっていたのでした…
ありがたいことに
石丸さん回と柿澤さん回のどちらも観劇できたのですが
まったく別物に感じました
でもどちらもそれぞれ素晴らしく最高でありました!
こちらのサイトには公演のお写真なども載ってますので是非☆
とりあえずですね、
まず初見時の終演直後の感想としては
どうしよう
誰にもどこにも救いがない
なんにもない
誰も幸せにならない
って感じでした
え?だって、誰かには幸せになってほしかったですよ
ルーシーちゃんのラストが悲劇なんだろうことは
なんとなく察してましたけど
でも、それならば、
ヘンリーくんとエマちゃんは幸せになると、
なるものだと信じて観てたんですよ
本当にラストの直前までは・・・・
こんなにどこにも救いのない結末が待っているなんて!
でも、劇場を後にして帰路に付く頃には
「いやぁー『ミュージカル』を
観たなぁー!!!」
っていう想いでいっぱいになってました!
なんだかテンション上がっちゃって
パンフとトートバッグのセットとか買っちゃいました
(ちょろい)
開幕に向けてのきほちゃんのインタビュー記事なども貼っておこう
こちらは笹本さんと♡
ゲネプロの映像もありますのよ☆
といったわけで
まずはルーシー・ハリス役の
きほちゃんについて☆
ルーシーのナンバーとしては
「BRING ON THE MEN(連れてきて)」
「LUCY&JEKYLL AT THE DREGS(「どん底」のルーシーとジキル)」
「SYMPATHY,TENDERNESS(同情、愛情)」
「SOMEONE LIKE YOU(あんなひとが)」
「IN HIS EYES(その目に)」(withエマ)
「NO ONE KNOWS WHO I AM(あたしは誰)」
「DANGEROUS GAME(罪な遊戯)」(withハイド)
「A NEW LIFE(新たな生活)」
といったラインナップ!
(タイトルはパンフから拾ってます)
本当にたくさんのナンバーがあって贅沢!嬉しい!
宝塚の娘役であることが活かされてるもの、
ドンジュアンのマリアを思い起こさせるもの、
ショースター的な華のあるもの、
見せ場も多くてそのどれも素晴らしかった!
そしてですね、
「連れてきて」のナンバーで登場する時には
自分が出るわけでもないのにかなり緊張してしまって
大丈夫かしら?頑張れ!って思ってしまいました笑
なんかこう、きほちゃんの舞台を初めて見る皆様に
受け入れてもらえますように…みたいな緊張感が
なんだかまだ抜けないみたいです
(もちろんそんなの最初の少しの間だけですけどね)
私が観た回は、ですけど
「あんな人が」の歌い終わりの後に
しばらく上階からどんどん拍手が降ってくるように感じる、
そんな時間があったのがとてもとても嬉しかった!
「連れてきて」の場面は動きも表情もノリノリだったし
「その目に」のエマちゃんとのハーモニーもとても綺麗だったし
私は何より「新しい生活」がすごく好きで!
生命力に満ちた力強さがいい!
まぁちょっと白のお衣装のせいか
「私だけに」(@エリザベート)が毎回頭をよぎるんだけど笑
他に生きる術がなくあんな生活してるけど
中身は本当に少女のままな無垢さが強く出てて
それが悲劇性を増してる気がする
どうやら今回の真彩ルーシーは
「小女性」を強く創られたようですね
街中の人混みをパパと並んで歩くエマの姿を
憧れのように観ている表情とか
(妬み・羨みまで強くない)
(自分が手を伸ばせるなどと思ってもいないような)
ヘンリーから届いた手紙を読む場面の
指で文字を追いながらのあのたどたどしさとか
(読み書きが充分でない環境で育ったんだね)
(でも新しい生活に初めて希望を持ったんだよね)
(だって彼は自分に優しかったもんね)
そのあたりのルーシーちゃんを思い出すと
ちょっと辛くて泣けてしまいます
最初に見たジキル博士は柿澤さんだったんですけど
これがまたよかったんですよ!
まぁ私は初ジキルだったので他とは比べられないけど
真っ直ぐさ生真面目さに変人さもあって
何より!全てのナンバーが!上手い!すごい!
ジキルにはルーシーの純粋さや真っ直ぐさに
惹かれるものがあって
でも婚約者のいる身だから
自分でも気付かないくらいの奥底にそんな心は押し込んでて…
ハイドがルーシーに執着するのは
そんなところに理由があるのでしょうか?
心の奥底の更に底辺に
お金で買えるなら買ってみたい欲とかが沈んでたのかも?
1人の人間の中にある悪の部分を隔離できる薬なんだもんね
内面にまったくないものは出てこないんだよね?
ってことはヘンリーくんもかなりルーシーちゃんのこと
気に入ったんだなぁ、むふふ…なんてことも思ったり笑
これからきっと彼がこの作品を継ぐんだよね?
数年後にまた柿澤真彩で
観られたらいいなぁ
(大声!)(言霊!)
そして後から観たのが石丸さんのジキル博士!
彼の舞台を観るのが私は多分かなりかなーり久々でした
(四季退団後初・・・だったと思う)
(ちなみに柿澤さんの舞台は今回お初でした!)
いやでもやっぱり巧いよなーって
唸らされる感じだった
台詞も歌詞もちょっと周囲とは段違いによく聞こえた
(まぁ主役さん用のマイクはずば抜けて性能がいいとか
そういった事情もあるかもだけど?)
石丸ジキルの「時が来た」の後は、
ショーストップとはこのことだな、ってくらいの大拍手!
客席全体から「今日はこれを聞きにきました」的な空気を感じられて、
これは客席にとっても「時が来た」な瞬間だったんだろうなぁ
ちなみに石丸ジキルと真彩ルーシーの場面で
「きほちゃん、あの石丸幹二さんとこんなガッツリ共演してるよ…
え…なんかもうこれしっかりミュージカル女優じゃん…」
みたいな邪念が湧き上がったりもしました笑
2人のジキル
私の好みとしては、
歌は石丸さん芝居は柿澤さんが良かったです
もちろん長年この役を演じてきた
石丸ジキルの役の入りようはすごかったし、
柿澤ジキルの熱唱も素晴らしかったので完全な好みなんですけどね
多分石丸ジキルは作中で自分の中で
「石丸ジキル」「石丸幹二」であることを思い出しちゃう瞬間があって
それに対して柿澤ジキルを観てる時間は
本当にただそこに生きる「ジキル」として見ていて、
その違いなのかなーなんて
完全に自分のスタンスの問題なんだけど(笑)
役作りとして感じたのは
柿澤ジキルは、世のために!役に立ちたい!っていう
情熱が空回りしてる感じ
突っ走ってしまっているように見えるのは
やっぱり石丸さんに比べて若いからなのかなぁ
でもその若さがとても良い方向に発揮されてた気がする
石丸ジキルは、なんていうか良い言葉が浮かばないんだかど
「研究ヲタク」とか「実験バカ」とかそんなイメージ
所謂「天才」ってことなのかな?
「博士」としての風格や威厳は素晴らしかったけど
でもさすがにエマちゃんたちとの年齢差がなぁ…
ってことはほんのりほーんのり思ったりしたかな笑
エマは前評判を聞いて桜井さんで観たいと思いつつ
Amiちゃん回しか取れなかったんだけど、
なんとびっくりとても上手でした!笑
周りが上手すぎるから不安定なとこが目立つかもだけど
あれだけ歌えれば充分では???
何よりお顔も声も可愛い!
ちょっと固く見える場面もあったけど、
全体的には可愛らしくお歌も良くて
ドレスを着た立ち姿も綺麗だし素敵なエマちゃんでした!
しかしエマちゃんお2人ともアイドル出身なのね!
桜井さんは坂道でAmiちゃんはLDH!
パンフの対談で「これまでも歌番組では会ってた」とか言ってて新鮮!
アターソンは石井さん回と上川さん回、
両方観ることが出来ました!
お2人ともお上手なのは今更言うまでもないこと!
ちなみに石井さんはシスアクが初めまして、
上川さんは今回が初めましてでした!
不思議なことにですね、
(役者さんの実年齢のお話をするのはアレですけど)
さすがにジキル57才アターソン36才には
ちょっと違和感があったのが確かなんですよね
でもジキル35才アターソン55才は
ちゃんと友人に見えたのはなんでなんだろうなぁ、と
これはおそらくアターソン石井さんの
友人キャラ力の強さなんだろうと思ってしまって笑える
上川さんは手堅くお上手な印象でした
また違ったタイプのお役をいつか見られたらいいなぁ
ダンヴァース 卿・栗原さんは
まぁ安定の出来!
もう声がいいし、イケオジ感半端ない
娘に甘々なとこも可愛い
執事 プール・佐藤 誓さんも
お上手でしたねー!
なんかこう「お屋敷の執事さん」のイメージの通りで!
ストライドの畠中さんはね、
こちらも拝見するのかなり久々で!!!
(何以来なんだろう…???)
相変わらずかっこよかったです!
そしてこのストライドさん、
なぜだかとっても好きなキャラさんでした
ずっとエマちゃんのことを一途に思っていれば
もしかしてこの先ワンチャンあるかも…???
諦めずに頑張れ!!!っていう
謎のエールを彼には送っていました笑
初見時に驚いたのは!
まさかあの大司教が
宮川さんだったなんて!
開演前に出演者チェックするんだった!
しかもパンフ読んで知ったんだけど
「どん底」の主人も宮川さんとかちょっともうびっくりよ!
ちなみにあの「どん底」の主人、
とか思いながら見てましたごめんなさい笑
石丸さんとの回が終わった時のきほちゃんの投稿
(長いですけどね、いいこと言ってます)
そしてこちらはラストの柿澤さん回まで終えて★
どちらとのお写真もすっごくいいですよね!
充実具合が滲み出てる気がします(うんうん)
今回の公演、石丸さんの最後の変身だし
せめてCDだけでも出ないかなぁと思ったんだけど
どうやら前回出てるらしいのでちょっと今回は無理かな…
だったらまた何年か後に柿澤ジキルで再演する時に
もう一度真彩ルーシーに会えるといいなぁ…
いや、きっと会えると信じて楽しみに待ちたいと思います!
この作品、本当に素晴らしかったんですけど
今になって考えてみれば
塩田先生指揮&ワイルドホーン楽曲で展開されていく、
って点だけでも最早勝利が確定してるような
ものだったんですよねぇ
そしてきほち×ワイルドホーンはやっぱりとてもいい!
東宝もしくはホリミュでスカピンやらないかなー!
真彩マルグリット見たいー!
なんてことも思ったりしました
(夢は拡がる)
舞台や映画を見ると毎回
「自分が演じるならどの役がいいか」って考えるのですが
(これ皆さん考えます?)
今回は「”どん底”の飲み客」ですね笑
しかも大のルーシーファンって設定で!
ルーシーがヘンリーとなにやら楽しそうに話してる姿を
後ろのテーブルで面白くなさそうに眺めてるのとか
やりたいです笑笑笑
あ、それかストライドさん!
あの役やってみたい!笑
(ちなみに演劇経験はもちろんゼロですよ)
以上「ジキル&ハイド」についてでした
次は配信で見た月組さんの「応天」「DeepSea」のお話!