桜華に舞え@新人公演

「桜華に舞え」新人公演を観て参りました。

 

観劇順とは前後しますが、取り急ぎざっと新公の感想など。

 

 

 

 

2016年9月13日 宝塚大劇場

 

天華えま、小桜ほのか、ほか

 

せんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせん

 

 

えまちゃんもほのかちゃんも初主演らしい初々しさのあるフレッシュないかにも新公らしい新公でしたちゅん

 

やっぱり本公演と比べて拙く青い部分が各所に見られた点もまた醍醐味かと。

 

 

初主演で半次郎を演じた天華えまちゃんは、みっちゃんよりも豪快さはない分、

 

ソフトでふんわりとした雰囲気が九州人らしい大らかさを出していてこれはこれでよかったです。

 

芝居や歌も、及第点はクリアしていたように思います。

 

ま、後半銀橋でのソロは苦しそうだったけど。

 

ラスト見せ場の立ち回りでは、もちろんみっちゃんの巧さに適うはずはないんだけど、

 

それでもダンサーらしく動きのキレもよくて面白かったです。

 

 

 

初ヒロインのほのかちゃん

 

今回は本公演の太郎役も好演しているけど、お歌もお芝居も上手で、

 

素晴らしいヒロインさんでした。

 

最初は緊張からか、ガチガチに見えたんだけど、だんだんほぐれていったような。

 

声が綺麗なところもほのかちゃんの特筆すべき点なんだけど、台詞回しなどは

 

風ちゃんとそっくりで、それが意図的なのかどうかはわからないけど、

 

またほのかちゃんオリジナルのヒロインを見てみたいなぁと思いました。

 

 

 

 隼太郎役の綾くん

 

この、半次郎役と隼太郎役を同期に配したのは大成功だったと思う。

 

とってもよかった!!!

 

前回の新公でも大役を経験しているからか、綾くんは登場からとっても落ち着いていて

 

(もしくは落ち着いて見えて)安心して見られました。

 

でも、やっぱり、ラストで倒れた半次郎に駆け寄って来る場面なんかは、

 

本役さんの巧さを思い知らされましたね。いや、上手でしたけどね。

 

紅さんが素晴らしいからね、あの場面。

 

 

 98期繋がりで言うと、

 

篠原役(本役・天寿さん)の夕渚りょうちゃん

 

村田しんぱっつぁん役(本役・夏樹さん)の湊璃飛ちゃん

 

山縣役(本役・壱城さん)の天希ほまれちゃん

 

もそれぞれ大活躍で。

 

ほまれちゃんのクールビューティーっぷりが冷徹な山縣にはぴったりだったし、

 

りっひーはあんな可愛らしいお顔して、なかなかに髭面も似合ってたし、

 

しもちゃん、ダンサーっぷりが大好きなんだけど芝居も巧いのねー!!!

 

 

 

 あとね、みんな大好きるりこさん

 

いやいや、私の大好きなしどうさんね。

 

しどうさんの永輝・・・いやーかっこよかったわー!!

 

礼さんほどのメラメラっぷりはないんだけど、会津のお武家様育ちなのが納得のお上品さを残しつつ、

 

自分の大切にしていたものを奪い取られたやるせなさや、仇を取る使命感を感じている様子なんかが

 

滲み出ていて素敵でした。

 

 

 ベテランどころで言うと、

 

 

まずは、西郷先生役のいーちゃん!!

 

今回もまた素晴らしかった!本役のさやかちゃんが西郷先生の生まれ変わりなんじゃないかと

 

思うほどのはまりっぷりだからものすごいプレッシャーだったと思うし、

 

さすがのいーちゃんでも前半は緊張が伝わるくらいだったんだけど、

 

後半に向けて、このお芝居を、この新人公演メンバーを、初主演のえまちゃんを、

 

西郷先生さながらにぐっとひっぱっていってくれていたように思います。

 

 

 同じく長の期96期の朝水パイセン!!これまた素晴らしかった!!

 

特に2役目の岩倉具視ね!!!あんなに自分のこと「まろ」って呼ぶのが似合う人、いないよね?(笑)

 

美しいだけじゃなくてお芝居も本当によかったんですよー!!

 

 

 96期で芝居で良かったのが、半次郎のお母さん役の白鳥さん

 

本役のあんるちゃんが、これまたすっばらしいはまりっぷりなんだけど、

 

白鳥さんも温かさと強さを併せ持った素敵なお母様でした。

 

ダンサーとして活躍することの多い白鳥さんだけど、お芝居ももっと見たいです!!

 

 

 あとは、愛里ちゃん

 

今回も組長さんのお役でしたけど、美しさが際立っておりました。

 

ギッチョンチョン言うてても美しいってどんだけなん?みたいな。

 

ほのかちゃん演じる吹優さんへの眼差しが温かく慈愛に満ちていて素敵でした。

 

 

 

 下級生で言うと、巧すぎて笑っちゃったのが、犬養毅役のはるとくんね。

 

もう幕開きの登場から巧すぎてね・・・歩き方から話し方にいたるまで。

 

老人犬養から若き瓦版売りにいたるまで。

 

できればすぐにでも本公演と変わった方が・・・(おいおい)

 

 

 同じ99期では、川路役のあまじぃが、またいぃ~い芝居をするんだわ。

 

強き意思を持って上京してきた川路。故郷や仲間が憎いわけじゃない、

 

でも自分にはやらなければならないことがあるんだこの国のために・・・

 

っていう本役の七海さんが好演している難役だと思うのだけれど、

 

あまじぃはさすがでしたね。

 

彼女の芝居で、その場が締まる、そんな印象を受けました。

 

 

 

 というわけで。きほちゃんですが・・・。

 

 

今回は、愛里ちゃん演じるヒサという役で、鹿児島の郷の娘で、

 

幼い頃から隼太郎と淡い恋仲であったものの、半次郎との縁談が決まり、

 

半次郎の嫁として生きることになる女性です。

 

前半の、半次郎・えまちゃん&隼太郎・綾くんとのやりとりはさすが同期で、

 

気心の知れた同郷のもん同士のやりとりは雰囲気もよく微笑ましかったです。

 

(ここに篠原さん役のしもちゃんも混ざったりするんだから98期バンザイですよね)

 

 

役創りとしては、愛里ちゃんよりも、より可憐に、愛らしいヒサさんになっていたように思います。

 

愛里ちゃんのヒサさんは、さすがかごんまの女子!肝が座っとる! って感じだけど、

 

きほちゃんのヒサさんは、本当は強くなんてないのに強くあろうとしている感じ。

 

私は!中村半次郎の妻なのだから!と必死で自分に言い聞かせているような。

 

そんな印象を受けました。(100%主観ですが)

 

 

 あと、ヒサさんは百姓の嫁の割には結構お衣装も着替えてて、中でも私は

 

茶色のお着物が似合ってて好きでした。

 

 私はみつけられなかったんですけど、東京の街中の場面で、

 

黄色いお着物の女の子役(本役きよらちゃん)もしてたらしいです。

 

東京で新公をご覧になる方は是非そちらも見てみてくださいませ。

 

 

 

 

どの役も上手でよく新公でここまでのレベルに仕上げて来たなぁと思う反面、

 

例えばラストの隼太郎の絶叫やはるこ姉の鞄叩き飛ばす場面、本公演ほど泣けないんだよね。

 

役者の技術的な力量の差ってよりは経験値の差or本役としての日々の積み重ねたものの重さの差なのかな、

 

なんてことも思いました。

 

 

 

あと、公演とは別に忘れられないのは、

 

初主演が決まったときにみっちゃんに「やったね」とハイタッチをしてもらいました、

 

ととっても嬉しそうに挨拶で話していたえまちゃんと、

 

 

なぜかみんな無表情で歩いてくる中、にこにこぺこぺことしながら客席に入ってきたみっちゃん

 

(&ほらみっちゃんよみっちゃんよ!と大興奮だった私の席近くのおばさまたち)

 

ですかね。

 

 

 えまちゃんの挨拶は本当に微笑ましくて、

 

「宝塚に入ってよかった」・・・うん、よかったね(泣)

 

「北翔さんへ愛をこめて」・・・感謝じゃないんかい?(笑)

 

とつっこみを入れつつも、心からの拍手を送りたくなるような、そんな素敵な初主演さんでした。

 

 

この素敵な新人公演に立ち会えたこと、本当にありがたかったです。

 

 

以上、書きなぐりましたが、ざっくりと感想でした。

 

次回こそ「OneVoice」を・・・