『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』@バウ

星組バウホール公演『鈴蘭(ル・ミュゲ)』観て参りましたちゅん

希帆ちゃんの初ヒロイン姿、しっかりとこの目に焼き付けて参りました・・・泣く

観劇から1ヶ月以上経っても、いまだに思い返して心満たされる、そんな素晴らしい公演でしたニコニコえへ

 

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バウ・ミュージカル  

『鈴蘭(ル・ミュゲ) —思い出の淵から見えるものは—』  

 

  作・演出/樫畑 亜依子   

 

 星組:礼真琴、真彩希帆、他   

 

 

 公演期間:2016年1月21日(木) - 1月31日(日)

 

  

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本当に素晴らしい公演でした 本当に本当に素晴らしかった

・主役がカッコイイ

・ヒロインが可愛い

・2番手が敵役

・いろんな人に役や台詞や歌がある

・美しい楽曲、お衣装、セット

・主演コンビの歌も芝居もいい

・ラストはハッピーエンド

・ハッピーエンドの後のかっこいいフィナーレナンバー

という、私が宝塚の舞台に求めているものがぎゅっと詰まった公演でしたきらきら

 

まぁそりゃね、ツッコミどころも沢山ありますよ?汗

・サスペンス風に始まった割にはラストはベタベタなハッピーエンド

・わかりやすすぎる何の捻りもない黒幕

・服毒自殺する人が多すぎ

・黒幕に殺されたじーちゃんと孫について誰も触れない

・あの日記は結局なんだったの?

・なんだか訳ありっぽいマルセル、結局何もなかった

・最後には鈴蘭についてまったく触れなくなっちゃってる エトセトラエトセトラ。。。

 

でもね、良いんです。

そんなことは、ヅカヲタお得意の自己脳内補完の術を使えば良いんですよ。ふはは。

 

さてさて。 主人公・リュシアンヒロイン・エマは、

よく宝塚にありがちな、 ひと目見た時から・・・みたいなのはなくて、

リュシアンは他国に嫁いで行った初恋の君シャーロットが忘れられず、

その初恋の君の死の真相の謎を解く為にエマの住むガルニール公国へ向かうことになるので

ストーリーの前半は恋愛要素薄めで進んでいくのですが・・・

 

ところが、ですよ。

 

シャーロットのことが忘れられず、かといって何をすることも出来ず放浪の日々を送っていた

リュシアンにとって、 優しかった大好きだった義母のシャーロットが実父を殺害したのだと聞かされ、

もうその件については耳をふさいで避けて来たエマは、 どこか自分と通ずる物を感じ、

それはエマにとっても同じで、シャーロットの死の真相を探るために 協力し合っていくうちに、

お互いに心を通わせていくという、

なんなの、結局胸きゅんラブストーリーじゃないの!!!っていうねニコニコ

樫畑先生は「ファンタジー」と表現されていたけれど、

そのファンタジーとして ちゃんと伏線回収なんかもそれなりにしてあって、

冒頭の国王とのチェスの場面なんかは、

リュシアンが国王のお気に入りであることを表現している上、

「勝負に勝ったら女を1人頂きたい」という約束を国王に取り付けることで、

ラストのハッピーエンドに無理なくつながるし、

約束時にはリュシアンの思い描く対象がシャーロットであっただろうところから、

結末に向けて思い人がエマに変わって行ったところがストーリーの動きだし。

(まあその変化の段階はもう少し丁寧に描かれた方が親切だったかもだけど)

リュシアンとヴィクトルの子供時代に結構なウェイトが置いてあったけれど、

それによって、ヴィクトルの生い立ちなんかにもドラマが生まれるし、

なんといっても、

 

子リュシアンが嫁ぐ前のシャーロットに必ず僕が迎えに行く宣言  

 ↓

シャーロット「その手はいつかあなたの大事な人を守るために・・・」

 ↓(時は流れ・・・)

大人リュシアンがエマに思わず「俺が守ってやる」宣言

 ↓

リュシアン「守る・・・?」自分の手をじっと見る・・・

 ↓

だんだんとシャーロットとエマが重なって見えてくる

 ↓(事件は解決。エマは国の後継者となる)

 チェスで買った際の約束「エマを頂きたい」

 ↓

嬉しいけれどイマイチ信じられないエマに「大事なものはもう離さないと決めたんだ」

 

はい、萌え爆弾どっかーん、ですよゆう★

先生、ありがとうございます。 この流れだけでもう大大満足です。 何の文句もありません。

え?ツッコミどころ?ないですよ、そんなもん。

(上の方の文章は読まないでくださいね)

 

あ、大大満足と言えば。 1幕ラストがこれまた圧巻で。

舞台センターに主人公リュシアン。 その両サイドに、ヒロイン・エマと敵役・ヴィクトル。

その後ろを妖精のように舞うシャーロット。

背後の段上にラスボス的存在、フランス国王とマルティーヌ。

そしてそれぞれに仕える、アルノー公、セシリア、バルトロメ。

この構図を観られただけでも、チケット代の価値はあったんじゃないかって思った。

え?これからどうなるの?って思わせて幕。素晴らしい。

この事件のキーパーソンはもちろんシャーロットで、 シャーロットのはるこちゃんが、

リュシアン・エマ・ヴィクトルのそれぞれの 周りを舞うことによって、

3人3様のシャーロットへの想いを抱えていることが 伝わって、秀逸な場面だったと思います。

 

長くなったので、個人の感想はまた改めて。

なんとか「こうもり」初日までには、「鈴蘭」と「ラブドリ」は書き終えたい・・・なぁなく