さて。
続いては月組さんを観に行ったお話など。
「All for One~ダルタニアンと太陽王~」を観に行って来ました
三井住友VISAカード シアター
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)
『All for One』 ~ダルタニアンと太陽王~
脚本・演出/小池 修一郎
主演:珠城 りょう、愛希 れいか
公演期間:2017年7月14日(金) - 8月14日(月) 宝塚大劇場
2017年9月1日(金) - 10月8日(日) 東京宝塚劇場
まず1つ難点を挙げるとすればですね
(最初っからクレームかよ)
ダルタニアンとルイーズは一体いつの間にそんなに相思相愛になったんだい???
ってところでしょうか?
まぁルイーズが初めて自分を女の子として守ってくれたダルタニアンにきゅんてしちゃうのはわかるとしましょう。
ダルタニアンは????
銃士隊の面々ってさほど女に不自由してなさそうだから、たとえあの中では田舎出で奥手な彼でも
初めて会ったルイーズを帰したくないあまりに壁ドンからのキスって、さすがに突然盲目すぎじゃない???
あれか、ルイーズが、いやちゃぴこが、可愛すぎるからか。
そうか、それなら仕方ない。
もうそこはひと目ぼれってことで自分の中では納得させました。
この1点、この1つの難点以外は、本当に何の文句もない、素晴らしいアクションロマネスクでした。
小池先生がご自身でも言っていたように「ヅカヲタのリピートに耐えうるか」っていうのは
確かにあって「何回観ても楽しい作品」ではあるけれども「何回も観たくなる作品」かと言うと
1回で十分満足できてしまう作品なんですよねぇ・・・。
でも、そんな作品があっても良いんじゃないでしょうか?
ストーリーも破綻なく(←これとっても重要)、
セットやお衣装も綺麗、盆やセリも効果的に使われ、
楽曲も美しく覚えやすく、
スターたちに万遍なく見せ所があり、
主役がかっこよくヒロインが可愛らしい。
これ以上、何を望みましょうか???
というわけで最高に楽しい観劇でありました
私が月組を観劇する時のお目当ては3人。
ちゃぴちゃん。としちゃん。ありちゃん。
まずはこの3人についてなど。
ちゃぴちゃん。(ルイーズ)
もう最高でしょ。
ちゃぴちゃんのためにあるようなお役でしょ。
確かに頑張って男役を演じてる割には隠せていない娘役感。
でも、ルイが実は女性であることはこの作品の案外早い段階で
(しかも結構な大ナンバーでもって)
ネタバレされるので、さほど隠す必要性がないんですよね。
王族として生まれた者の国を思う心と女の子として生きたいと願う心、
その両方を上手く表現していて素晴らしいヒロイン像だったと思います。
でも、それでもやっぱりダルタニアンのことが大好きで、
彼と一緒に生きていきたいキラキラした表情のルイーズが本当に可愛かったです。
今回はショーがないので、ダンサーちゃぴちゃんを堪能できないのは残念だけど、
代わりに殺陣的なシーンが少々あってそれはそれで楽しいです。
としちゃん。(アトス)
カッコイイ。もう本当にカッコイイ。
3銃士のメンバーに入って本当に嬉しい!
もちろんルックス的なかっこよさは抜群にあって、
その上で動きが綺麗だから殺陣シーンでも映える。
冷静沈着キャラなだけあって、低い声で落ち着いた台詞回しが
これまた素敵さを倍増させるんだよね。
そりゃ銃士隊の若い面々もアトスさんに憧れるよねー(そうだよねー)
どんな局面でも慌てることなく冷静に考え仲間を率いてくれるアトス。
でも表に出るものはクールでも、彼の内面では熱いものが渦巻いてるんだよね。
最高にカッコイイよね。
あと、観劇前から噂には聞いてましたが、フィナーレナンバーのあのジャニっぷりは何事ですか?
あれがあのアトスさんだってなかなか気づきませんよ・・・
サラサラ前髪に流れるようなダンス・・・宇月さんサイコーっすわ。
ありちゃん。(ポルトス)
私の大好きな(きっとみんなも大好きな)ありちゃん。
今回は3銃士の1人、ポルトスを演じました。
(基本的にありちゃんには甘いのでどんな役をやっても可愛いです)
ありちゃんも可愛いし、ポルトスも可愛いし、タイタンも可愛い。
でも、声を低めに、役年齢を上げようと頑張っていた(らしい)彼女にとって、
「可愛い」は不服なのかもしれないなー。
ただ、オープニングの登場シーンでは、
「ありちゃん!またお歌上手になってる!!!」って感動したんですよ。
私にとってありちゃんは、成長を見守るのが嬉しい生徒さんなのです。
さてさて。
その他の方についてざっくりと。
ダルタニアン・たまさま
もう、たまさまかっこよかった!
最高にかっこよかった!
あの滲み出る包容力・・・男役としてのかっこよさはもちろん
リアルメンズ的な素敵さが溢れてるよね。
トップになってからの作品運も良いと思うの。
次作も楽しみ!!!
ベルナルド・れいこちゃん
フィリップ・ゆりちゃん
この対照的な兄弟、すごく可愛かった。
性格や服の趣味とか正反対なんだけどどこかほわぁんとした雰囲気とかよく似てる。
ゆりちゃん、新境地で良いお役。
れいこちゃん、すっかり月組に馴染んでるね!
モンパンシェ公爵夫人・こまちゃん
私の大好きなこまちゃん。(退団寂しいです)
今回のお役もめっちゃチャーミング。
見せ場も多いし台詞も多いし、
踊るし笑い取るし投獄されるし・・・ホント盛りだくさんの大活躍。
(フィナーレナンバーも美しかった!)
この公演の敢闘賞だと思う!
マリア=テレサ・うみちゃん
キャラ的に一番好きなのがこのプリンセッサ!!!
本当に可愛らしいお姫様。
フランスに嫁いで世継ぎを産む、これが自分の使命。
そんなことに何の疑問も持っていないようなあっけらかんとしたお姫様。
でも、好みのタイプはしっかりもってたり、
タイタンを楽しみにしていたり、いろいろチャーミング。
結果として、彼女も幸せになれそうで、そんなところもとっても嬉しかったなー!
ホント、どの登場人物も本当に魅力的だった。
2枚目が嫌味なくハマっちゃうアラミスのみやちゃん、
存在感だけで圧をかけてくるマザランの一樹さん、
これまであまり好きじゃなかったのに今回すごく好きになったアンヌのすーさま、
まゆみ・さちか夫妻の温かい夫婦(そして突然のラップ)、
安定感バンザイなボーフォールるうちゃん、
ベルナルドの両脇に控えるからんちゃん・まゆぽん、
おっとりとしつつ強さも見せるジョルジュのおだちん、
動きが可愛らしくてつい目で追っちゃうリュリのやすちゃん、
芝居中で美声を響かせてくれたせんりちゃん。
みんなみーんな、とっても可愛らしい人たちばかりで、
見終わって幸せな気持ちでいっぱいになる素晴らしい公演でした
あ、あと、忘れちゃいけない、たまちゃぴのデュエダンね。
雪担・だいきほファンの私が言うのもなんだけど、
今、トップコンビのデュエダンは月組が一番好き。
たまきさんの大きさ・優しさ・美しさ。
それに合わせて踊るちゃぴちゃんの愛らしさとひとつひとつの動きの巧さ。
ダイナミックでありつつ、とっても美しい。
本当に素敵。
これが観られるだけでも月組公演は観劇の価値があると思います。
以上、月組さん観劇の巻でした