観劇記の合間に先にこちらを。
8月15日から始まったNHKラジオドラマ
青春アドベンチャー「1848」
とうとう最終回を迎えました。
【出演者】真彩希帆 海宝直人 霧矢大夢 野々すみ花
石川禅 中河内雅貴 入野自由 石橋徹郎
桜咲彩花 山本郁子 水野ゆふ 大滝寛
清水明彦 井内勇希 梶原航 横山賀三 井手柚花
【作】並木陽
【音楽】日高哲英
【スタッフ】演出:藤井靖
技術:大塚茂夫 林晃広 音響効果:太田岳二
【あらすじ】
舞台は19世紀半ば、ハンガリー。
この騎馬民族を祖とする勇猛な国も東のオスマン帝国、次いで西のオーストリアの
ハプスブルク家の支配を受け、既に長い時が過ぎていた。
大平原の只中に住む貴族の娘ユリシュカ(真彩希帆)は、
昔話や歴史に材をとった物語を書くことを秘かな楽しみにしている。
兄のカーロイ(海宝直人)は、若くして西欧に倣った先進的な農場経営を志す俊才。
近代化に立ち遅れたハンガリーが抱える矛盾の中、
やがて兄妹は1848年の革命の大きな渦に巻きこまれていく……。
ユリシュカに色濃い影響を与えるカルニナリス夫人(霧矢大夢)、
旅回り一座の女優マルギット(野々すみ花)ら、多彩な人間模様とともに織りなす歴史ロマン。
この「1848」のヒロイン・ユリシュカは
きほちゃんの退団後最初に演じたお役ということになりますね。
きほちゃんのメッセージはこちら
この「1848」とはハンガリー革命=1848年のことで
史実が存分に織り込まれた壮大な物語でした。
きほちゃん演じるヒロインのユリシュカは
マジャルという民族のお嬢さんで
明るく元気なきほちゃんにぴったりな役どころ。
「物語を書く」ということを武器に人々を勇気づけ、
また逆に死へと向かわせ、それゆえに思い悩みます。
けれども多くの人と出会い、革命を生き、最後にはなんと・・・
まぁ最終回迎えてるのでネタバレ配慮の必要もないですね(笑)
革命グループの女首領みたいな人物になってます。
これがまた最終回の声色もかっこよくて好きでした。
お父様、お兄様、教授、ゼルマ、ペトラ、シャーンドル親分、
マルギット、ペテーフィさん、エデ、カルニナリス夫人、ヨーカイさん・・・
ユリシュカが多くの人と出会う分、きっときほちゃんも多くの方と
ご一緒したはずで、それもとても嬉しく思います。
ユリシュカの兄であるカーロイは海宝直人さん。
私が海宝さんを舞台で初めて拝見したのは8年ほど前なのですが
なんてかっこよくお上手な若手俳優さんなんだろうと感心したものでした!
今回のカーロイお兄様もなんとも素敵で、いつかきっと
きほちゃんと舞台でも共演して頂きたいとそう願っています。
あと、多くの方が感想で言ってましたけど、きほちゃんと海宝さんのご兄妹で
あれば「ここで1曲!」と思ってしまいますよね。
(もちろんそんな場面はありません)
故郷で屋敷や領地を奪われた時には「お兄様闇落ちか」などと
ザワザワしたものですが、帝国のため、そして故郷のため、
自分がすべきことを真っ直ぐと見つめて突き進んでいく
カッコイイお兄様でした。
ちなみにきほちゃんが「WEBザ・テレビジョン」さんで連載している
「真彩希帆の知りたい!芸の道」というコーナーに海宝さんがゲストで
いらっしゃってますのでよければそちらもご覧ください!(宣伝)
今回なんといっても魅力的だったのが
旅回り一座の女優マルギットを演じた野々すみ花さん!
これがもうなんともかっこよかった!!!
元々すみ花ちゃんのお芝居は大好きだけれど、
女優役がまたぴたりとハマってたと思います。
普段はおっとりしたすみ花ちゃんだけどマルギットとして
息づいているすみ花ちゃんは別人のようで驚きました。
そしてこのすみ花ちゃん、
きほちゃんの初舞台公演の時のトップ娘役さんなんですよね。
そんなところもとても感慨深いご共演でした。
もう1人とても好きだった登場人物が、
兄カーロイの妻・ナターリア役の桜咲彩花さん!
私の中の桜咲さん(=べーちゃん)のイメージと言えば、
ニコニコとして温厚で声ももちろん温かく優しく・・・
といった感じであったのですが、今回はこれがまた艶のある素敵なお声で。
最初の登場回なんて、ナターリア役の方素敵だな~って呑気に聞いていて、
最後の登場人物紹介で「ナターリア、桜咲彩花」というのを聞いて
「えー???あれべーちゃんかー???」と思わず叫んでしまいました。
でもそのくらい新鮮な驚きとともに素晴らしさに恐れ入りました。
このナターリアというお役、最初こそ悪妻かと思いましたけど(笑)
カーロイにとっての良きパートナーとしてきっとこれからも寄り添っていって
くれるのだろうと思える素敵な女性でしたね。
本当はお1人ずつ挙げたいくらいですがキリがないのでもう1人だけ。
この作品の世界の「彩」を司っていてくれたようなお方。
それが石川禅さん!
ユリシュカ・カーロイ兄妹の人生に大きな影響を与えたコルス教授と
語りの両役でのご出演でした。
石川さんの語りと日高さんの音楽によって、ハンガリーの色や香りを
感じられたような気がします。
また、教授役の時との声色の違いもお見事!さすがのひとこと。
あ、またしても宣伝になりますけど上述しましたきほちゃんの連載、
初回ゲストは石川さんですのでこちらもよろしければ是非♪
実を言うと、私にはあまり「ラジオを聞く」という習慣がありません。
でも、今回このラジオドラマを楽しむことによって
目を閉じて耳に入ってくる音や声のみで自分の想像を膨らませて
物語を堪能する、ということの楽しさ知りました。
またいつか、こんな素敵な企画にきほちゃんが携われるといいなぁと
そう思います。
最後に、作者並木陽さんのあとがきの掲載されたスタッフブログです。
こちらできほちゃんのことを「虹色のヒロイン」と紹介してくださってます。
いいですね。いい表現ですね。虹色のヒロイン。嬉しい。
「どんな時でも必ずやってくるけど
絶対にたどり着けないものは?」
ユリシュカにもカーロイにも幸せな「明日」が訪れますよう、
そう強く願っています…!!!
素晴らしい3週間をありがとうございました!!!