「柳生忍法帖」「モアー・ダンディズム!」

お次は。

星組さんの大劇場公演を観劇してきたお話。

 

(10月のお話になりまーす笑)

 

 

 

宝塚剣豪秘録
柳生忍法帖
原作/山田 風太郎「柳生忍法帖」(KADOKAWA 角川文庫刊)
脚本・演出/大野 拓史   

山田風太郎の小説「柳生忍法帖」。

史実にフィクションを織り交ぜ壮大なスケールで描く

傑作時代小説の初の舞台化に、宝塚歌劇が挑みます。
寛永年間。暴政を敷く会津藩主・加藤明成を見限り出奔した

家老・堀主水の一族に、復讐の手が迫る。

明成は堀主水の断罪だけでは飽き足らず、幕府公認の縁切寺東慶寺に匿われた

堀一族の女たちをも武力をもって攫おうとする。

しかしそれは、男の都合に振り回された生涯を送り、

女の最後の避難場所として東慶寺を庇護してきた

天樹院(豊臣秀頼の妻であった千姫)には許しがたい事であった。

女の手で誅を下さねばならぬ。

そう心定めた天樹院は、敵討ちを誓う女たちの指南役として、

密かに一人の武芸者を招聘する。

将軍家剣術指南役の嫡男ながら城勤めを嫌い、剣術修行に明け暮れる隻眼の天才剣士、柳生十兵衛

女たちを託された十兵衛は、死闘を繰り広げながら会津へと向かう。

待ち受けるのは、藩を牛耳る謎の男・芦名銅伯と、銅伯の娘で明成の側室ゆら。

果たして十兵衛たちは、凶悪な敵を打ち倒すことが出来るのか…。   

 

ロマンチック・レビュー
『モアー・ダンディズム!』
作・演出/岡田 敬二   

宝塚歌劇の永遠のテーマである“男役の美学”を追求する“ダンディズム”シリーズ。

1995年花組真矢みき主演の『ダンディズム!』、2006年星組湖月わたる主演の『ネオ・ダンディズム!』に続く第三弾をお届け致します。
宝塚レビューの伝統を継ぐ品位ある華やかさと香り、

そして色彩感溢れるロマンチック・レビューの世界と

トップスター礼真琴を中心としたエネルギッシュな星組生との融合をどうぞお楽しみください。   

 

主演:礼 真琴、舞空 瞳  

宝塚大劇場:2021年9月18日(土) - 11月1日(月)

東京宝塚劇場:2021年11月20日(土) - 12月26日(日)

 

公演解説・写真は劇団公式HPのもの

星組公演 『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

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私はこっちゃんもひっとんも大好きで、

なんなら「トップコンビ」で考えたら

今の5組中1番好きかもしれないこの星組

 

でもどうにもスケジュール的に

遠征できないことが多くて

雪組が東京公演中に大劇場公演だったり)

実はトップになったこっちゃん初生観劇

(もちろん配信では全公演観てますが)

 

 

そして、贔屓と贔屓組しか基本遠征しない自分が

なんと今年は全組生観劇を果たすという珍しい1年でした。

 

私はヒロイン重視派なので

娘役トップが好みじゃない組は映像すら見なくなっちゃうのですが

そんな自分が全組見てるっていうのは、

今の娘役トップさん5人とも好きなんだろうなーって思います。


あとは贔屓の退団により「贔屓組」って概念がなくなったのかも。笑

 

 

 

 

まずはお芝居。柳生忍法帖

 

非常にうっすい感想で申し訳ないのですが

「面白かった」です。笑

 

 

主役である柳生十兵衛というのが

これは小説の主人公として面白味もかっこよさもあり

舞台化したくなる題材であることも

「この役をやるなら礼真琴」っていう

大野先生の気持ちもとてもよくわかる内容でした。

 

 

こっちゃんの男役としての魅力

多方面に存分に発揮されてたのがまずいい。

剣術指南役としての銀橋登場もかっこいい。

そして観客の理解力が試される日本物台詞も

早口であってもしっかりと聞き取れるのが凄い。

 

剣術の達人的動きの俊敏さと殺陣場面のレベルの高さ、

女たちの師としての熱血指導っぷり、

それに反してちょっと緩いとこもあったり。

そして何よりヒーローが似合う。

 

 

柳生十兵衛が完全なるヒーローで

彼が、今回であれば堀一族の女たちの復讐を助けて

そしてまた去っていく、みたいな展開が

私には水戸の黄門さま的に見えて、

それはそれでとてもかっこいいヒーロー物作品なんだけど、

でも宝塚作品ではトップ娘役との絡みも必要不可欠なわけで

そのあたりがきっと難しかったと思うんですよね。

まぁなんとか最低限

(娘役ファン、コンビファンが怒らない程度には)

宝塚ナイズされてたのでは?と思いました。

 

 

けどなぁ。

組担として何度もリピートして観たいか、と問われると?

多分1回の観劇だから楽しめたな、みたいな感じもしましたね笑

 


でもお話自体はとても面白くて、

(ちょっと途中ダレる場面もあったけど)

それでも泣かされる場面もあり、楽しく観劇しました!

 

 

泣かされた場面と言えば、

るりはなの銀橋芝居

健気なゆらちゃんかな・・・

 

父の、一族の、

まるで道具のように生きて来たゆらが

初めて自らの意思で求めた人だったんだろうな、十兵衛。

 

 

いやいやでもさ、やっぱり

ゆらちゃん→柳生さんはちょっと展開が唐突すぎるよね。

後から台詞で言い訳するのもなんかちょっとねぇ。

(ひっとんは頑張って細かく表現してたけど)

 

 

うんでも。

ひっとんゆらさんは登場場面のお着物姿がまず可愛かったから満足。

登場しただけであまりの可愛さに泣きそうになった。

 

こっちゃんとの絡み場面は少なめだったけど、

愛ちゃんと父娘だし瀬央さんとの絡みもあったしね。

 

 

 

愛ちゃんは2役だったけれど、

人外感の醸し方はさすがよね。

娘への執着とかは人間っぽかったけど。

 

ラストにはトップ×2番手

対決場面がしっかりとあって

飄々とした身のこなしの十兵衛と

相手を上手く翻弄していく銅伯の

陣場面はスピードもあって見応え充分でしたね。

 

 

 

 

ほのかちゃんお千絵は良いお役だったなぁ。

堀一族の女たちが物語の上での主役だもんね!

はるこお圭もこっちゃん十兵衛と踊る場面があったり、

水乃ゆりちゃんも活躍してたね。

あとは白妙なっちゃんがさすがの上手さだった!

 

 

上手いと言えば多聞坊役の天飛くん

あの子は本当に上手ね!

七本槍よりむしろ目立って美味しかったんじゃないかな?

 

七本槍さんたちはもうあれ以上しどころがない中、

皆さんそれぞれ個性や見せ場をなんとか作り出していたのではないかと。

(わかり辛いかもですが一応褒めてます)

 

 

七本槍さんたちが1人ずつ討たれていくのは

お決まりの流れではあるけれど

それぞれに見せ場を与えて、かつ、

復讐が少しずつ遂げられていっているのが

痛快活劇としてはわかりやすく表現されてたよね!

 

 

 

なかでも目立ったのは銀四郎・極美くん

(極美慎×水乃ゆりって並びは眼福です)

私の大好きな丈之進・漣さん

(かなえさまも最後だと思うとオペラで追ってしまいました)

そしてやっぱり出番や台詞の多い虹七郎・瀬央さん

十兵衛さんとの場面も良かったですね。

 

 

ただですね。笑

「手の筋を切ってやったぞ」

「俺は脚の筋を切ってやったぞ」

的なことせおのやり取りは、

笑う場面だと思ったら周り誰も笑ってなくて!!!

え?違うの?

なんかこう…男子が好きそうなやり取りだなおい!って思っちゃいました笑笑

 

 

そうそう。

十兵衛父・朝水パイセンは今回も

とんでもないイケオジっぷりを発揮されておいででした。

(最高。好き。)

 

 

残念だったのは私の大好きなしもきみ(夕渚・湊)

全然見つけられなかったこと・・・(号泣)
りっひー最後だからっていうのも

私が星組観に行った理由のひとつだったのに・・・

役付き以外の男役さんみんな被り物してて

全然お顔見えなかったんだよぉ…無念

 

 

 

 

 

続いてショー「モアー・ダンディズム!」

 

 

なんですけどね。

 

 

終演後にはもう

 

礼真琴最高

礼真琴やっぱりすごい

礼真琴天才では?

 

ってうわ言のようにお名前連呼してしまうくらいに

やっぱりこっちゃんが最高だった

うわぁーこっちゃん好きー!ってなった。

 


どこもよかったけど特にハードボイルドが!

素晴らしかった!

 

 

 

あとですね、

今回もひっとんの可愛さ炸裂でしたね!

2階B席からオペラ無しでもわかるあの完璧な頭身バランス!


キャリオカは赤ドレスがよかったけどでも

あのボアのついた柔らかドレスの翻り方も素晴らしかった!

 

 

 

 

プロローグ

 

懐かしかったーーー!!!

あの、カラフルお衣装の生徒さんが縦にずらりと並ぶ場面、圧巻!


赤スーツにハットでゴンドラに乗って降りて来るこっちゃんは

最高に真矢みきさん風味でかっこいいーーーー!!

 


初演の娘役トップ・純ちゃんが登場するところが大好きで

当時何度もビデオで見てたんだけど、

あれをひっとんがしてくれてるのも嬉しい!

 

 

そういえば見間違いじゃなければ束の間の

極美×はるこありました?ありましたよね???
いやーあれは美しき並びでしたね!

 

 

 

ミッションの場面は

今回新しく作られた場面なんですよね?

 

「ダンディズム」というテーマとの合致性は

よくわかりませんでしたけれども(笑)

トップコンビのダンスをたっぷり堪能できて嬉しかったのと

細い三つ編み風の鬘のひっとんが最高に可愛かったです。

 

 

 

 

キャリオカ

 

華やかでいろんな人が前列で踊って見せ場があって

黒燕尾の男役さんとピンクドレスの娘役さんがずらっと並ぶ

これぞダンディズム!これぞ宝塚!な場面。

 

 

いやーでも。

真ん中のトップコンビのダンスレベルは次元が違いすぎ

視線もオペラも吸い寄せられてしまう・・・

なかなか他を見る余裕がなくなっちゃうのは

一体どうしたらよかったんでしょうか???

 

でも、そのくらい、星組のトップコンビの

観客の視線を奪う力が凄いんですよね・・・

 

最高かよ

 

 

 

そうそう。

娘役さんがズラッと並ぶ中で

センター後ろが水乃ゆりちゃん&瑠璃花ちゃんで、

これはまた素晴らしい…ってそこからも目が離せなくなってしまった。

 

 

 

 

ハードボイルド

 

最初って

せおさんとあかりちゃんでしたよね?
あれよかったですね!


あかりちゃんはスタイル良くて実力も安定してるので目を引く。


せおさんはやっぱり銀橋ラパッションがよかった!

あの思い出の緑のお衣装含め。

(心の中でエリザベス女王や〜って思ってましたw)

 

 

 

ハードボイルドに話を戻しまして。

ここのストライプスーツでバシッとキメた

胸の傷が痛い痛いこっちゃんさいっこうでしたね。

 

 

かっっっこいいぃぃぃぃいぃいいいいいぃぃぃ

って感じでした。笑

 

トップになって本公演3作目。

お歌やダンスが最上級なのはもちろん

お顔もしゅっとして貫禄や落ち着きも出て来たような。

本当に本当にこれからがますます楽しみなトップさんです。

 

 


あの、ロケットのピックアップセンターって

美蘭ちゃんでした?そうですよね?

あの子、可愛いだけじゃなくて踊れるのか・・・

ますます逸材ですわ

 

 

くらっちとほのかちゃんセンターの娘役さんが

ビューティフルラブを歌う場面で

最下手にいるピンクドレスちゃんが

めちゃめちゃ可愛かったんだけど誰かわからなくて、

後から澄華あまねちゃんだと教えてもらいました!

あまねちゃんのことはもちろん知っていたけれど

大きな帽子でお耳が隠れていて判別できなかったみたい。笑

彼女、今回で退団なんですよね。

もったいないなぁ・・・

 

 

 

そういえば。

トップコンビが赤いお衣装で

(こっちゃんがターバンしてる)

ガッシガシに踊ってる場面がかっこよかったんだけど

あれ、どこにあった場面だろう?

 

お衣装もすごく似合ってて

(少し丈の短いひっとんのドレスがいい)

柔らかいイメージのレビューの中にあって

お互い攻め合う感じの強めのダンスが

かっこよかったなー!

 

 

 

今回のデュエダンは青いお衣装でしたね。

星組カラー。とても似合う。素敵。

ひっとんのロングドレスの動きが美しくてうっとり。

 

「アシナヨ」をこっちゃんから愛ちゃんへ歌い継ぐ。

礼・舞空・愛月トリオを惜しむ場面となりました。

 

こっちゃんと愛ちゃんは個性が被らず

良き1・2の並びだったと思います。

 

寂しいですね・・・

 

 

パレード

そういえばあるのよね、主題歌!(笑)

♪もーあーだんでぃずむ~もあ~だんでぃずむ~っていうね!

 

いかにもレビュー!といったお衣装が素敵

ブーケ形のシャンシャンも可愛いし

ひっとんの白マーメイドドレスも可愛かったーーー!

 

 

 

愛ちゃん

 

私が初めて愛ちゃんを認識したのはジョサイア(トラファルガー)です。笑

当時宙担だった私としては、愛着のある生徒さんです。

最後の公演での白軍服姿、本当に素敵でした。

「宝塚」を絵にかいたような色香のある男役さん。

 

大劇場でのサヨナラショーでは宙組時代の誰鐘の曲や

初舞台のシクハンの曲を歌ったんですよね。(泣ける)

 

最近続いている「2番手さん退団」

正直言うとあまり気分はよくないです。

やっぱり2番手になったからにはトップになってほしい。

(そして逆に、トップになる生徒にはしっかりと

 2番手をさせてあげてほしい)

 

でも、2番手になったからこそ叶えられることも確かにあるわけで

(カレンダーやさよならショーや大きな羽根などなど)

「トップにはなれなくても2番手になれた」ことの意味合いを

ちょっとまた改めて考えてしまったりもしますね。

 

 

 

りっひー(湊璃飛くん)

彼女もこの公演で退団です。

お芝居では全然探せなくて泣いたけど

ショーではたくさん楽しそうに踊ってる姿を見つけられました!

 

98期だからなのはもちろん、

友人がずっと応援していたので自然と私も気にして見ていました。

 

大劇場の大階段を降りた彼女が

「星の数ほどいる生徒の中から私を見つけ

 愛をくださいましたファンの皆様」

とご挨拶で言った時、私は友人の顔が浮かんで泣けました。

 

そしてとっても満ち足りたりっっひーのお顔を見て

これからも幸せな人生を歩んで行って欲しいなと思いました。

 

 

この公演は12月26日で千秋楽

退団者の皆様、ファンの皆様にとって忘れられない

幸せな1日となりますよう、祈っています。

 

 

次は配信で見た

CITY HUNTER」新人公演についてになると思います☆