「DEATH TAKES A HOLIDAY」@配信

続いては、配信で見た

月組さんの「DEATH TAKES A HOLIDAY」です☆

 

そうです6月のお話です(えへへ)

 

 

 
 
 
 
 
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ミュージカル

『DEATH TAKES A HOLIDAY』

Book by Thomas Meehan and Peter Stone / Music and Lyrics by Maury Yeston
Based on the dramatic play by Alberto Casella
and rewritten for the American stage by Walter Ferris
and originally produced by the Messrs. Shubert
潤色・演出/生田 大和

 

『ファントム』『グランドホテル』『タイタニック』『ナイン』等の

音楽を作曲したモーリー・イェストンが作詞・作曲を手掛けた

ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』は、

2011年にオフ・ブロードウェイで初演され、

2011年~12年ドラマディスクアワードの11部門にノミネート。

映画「明日なき抱擁」「ジョー・ブラックをよろしく」など

度々翻案・映画化されヒットを重ねたアルバート・カゼーラの戯曲を元に、

死と愛の超克を歌い上げた名作に、モーリー・イェストンならではの

美しい旋律が絡み合う珠玉のミュージカルです。

これは、人類が史上未曾有の“死”に取り憑かれた第一次世界大戦の悪夢から覚め、

“狂乱の”1920年代が始まって間も無い頃の物語……

深夜、イタリア北部の山道を“飛ばして”走る一台の車があった。

車に乗っているのはランベルティ公爵一家。

一人娘グラツィアの婚約をヴェニスで祝った帰りなのだ。

だが一家を乗せた車を悲劇が襲う。

突如現れた“闇”にハンドルを取られた車がスピンし、

グラツィアは夜の闇の中へと投げ出されてしまうのだった……!

……大事故に遭ったにもかかわらずグラツィアは無事だった。

まるで、何事も無かったかのように。彼女の無事に安堵する一同。

しかしグラツィアは、自身に“何かが”起こったと感じていた。

同じ夜遅く、死神がランベルティ公爵の元を訪ねる。

“時”が始まって以来一人孤独に、死せる魂を“あちら側”へと導いてきた

死神は今……疲れ果てていた。
なぜ人々は死を、死神を恐れるのか?

人々が執着する命、人生、そもそも生きるとは何なのか?

人の目を通して知りたいと願った死神は、

“ハンサムな”ロシア貴族ニコライ・サーキの姿を借りて、

二日間の休暇を公爵一家と共に過ごす事にしたのだが……! 

 

2023年6月12日~28日 東急シアターオーブ

主な出演者:月城 かなと、海乃 美月

 

公演情報は劇団公式HPの公演ページより

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

これ、初めて知った作品でしたけど

モーリー・イェストンさんの楽曲なんですねぇ

 

それでもそんな素晴らしい楽曲で綴られていても

ナンバーよりも芝居部分の印象がとっても強く残るのが

なんとも月組だよなぁと変な感心

 

 

配信見終わって数日経っても

後半のれいこさんとおだちんの場面を

思い出して泣いてるレベルでした

 

れこおだのお芝居が極上なのことと、

うみちゃんの美しさ透明感そして圧倒的ヒロイン感

 

結末はおいといて、

ウェルメイドな素敵な公演に出会えた感でいっぱいです…

 

考えてみればだいきほに20世紀号

これ以上ないくらいにハマってたけど、

ことなこにロクモ、れいまどにトップハット

そしてれこうみにデスホリ

っていう劇団さんの采配が素晴らしい!

 

今後、あさひとありあたりが真ん中に来た時に、

3人とも歌えるし、

どんな作品が来るのかなー?って楽しみになりました☆

 

 

 

さて、今回の作品の感想ですが

 

まずはやっぱり
生オケって素晴らしい!

 

目玉焼きが劇中のモチーフで登場するの可愛いし

映像の使い方も上手くてよかった


1920年代って言えばれこうみ月組の得意分野って気もするけど(笑)

でも一次大戦を扱う作品は多くないからどこか新鮮だし

その後流行したスペイン風邪により多くの死者が出て

「疲れ切ったのは人間だけじゃない」

ってとこから死神の物語が始まるのは

とってもわかりやすい流れだったなぁと思う

 

 

身も蓋もない言い方すると、

観る前からまぁ本当はあの事故で・・・

ってことなんだろうとは思ったけど

でもなんとなく助かるのかなーと思いつつ見てて、

ほら例えばばーちゃんが孫娘の身代わったりとかね

なのでさすがにあの結末を

ハッピーエンドとして受け入れることは出来ず、

この作品についての感想はいまだふわふわしてて

ちょっとまだ自分の感想も落ち着いてない感じがする

 

そんな作品でした

 

 

 

結末としてはもやるとこもあったけど

でもあのれいこちゃん(月城)演じる死神さん

なんか憎めない可愛さがあったなー!

 

人間界でサーキが朝食を食べるナンバーとか

ものすごく難しそうなのに

とっても軽やかに歌いこなしてるのさすがだし、

自分が触れてもバラが枯れない!って

喜んでる姿がなんとも可愛かった

 

キャラとして可愛いし

守ってあげたくもなるし

1人で元の世界に戻らせるなんてできない、

そんな気持ちがわからなくもないんだよね

 

「君とすごした日々を忘れない」って

歌い上げるラストのソロも、

時間が来て死神の姿に戻る時に

本当の姿を見られたくないと悲しそうな姿も、

どれも愛おしくて堪らなくなってしまう

 


子供の乗ったブランコを幸せそうに押す父親の気持ちとか

わかんないから知ってみたいとか言ってたのに

「これからのグラツィアの人生には

新しい命の誕生とかが待っているかもしれないんだぞ」

って言われてグッときて思いとどまる場面とか

ちょっともう切なくて泣いてしまった

人間たちのいろんな愛情を理解出来るようになったんだね…

でもそれと同時にどうして自分がそんなに

人間たちから嫌われるのかもわかっちゃったんだよね…

 

うぇーん(涙)

 

彼…これからお仕事出来るのかな…

無理じゃないかな…って心配になってしまう

 

宝塚の公演でトップさんが演じるお役としては

最初の死神さんの扮装だけで終わったら

ちょっとさすがに・・・ってなるところを、

人間界で暮らす間は「ロシア貴族のサーキさま」なので

かっこいい軍服姿だし

ラストシーンの死神さんのお姿は

神々しいばかりで

(あれってやはり宝塚版オリジナルなんですかね)

芝居・歌と共にビジュアルも堪能できて素晴らしかったと思います☆

 

 

お衣装と言えば

うみちゃん(海乃)演じる

ヒロイン:グラツィアのお衣装は

どれもこれも素敵でうっとりでしたー!


ゴールド、ピンク、そしてラストの白と

どれも輝くばかりの美しさ☆

 

ちなみに最後の白ドレス、

駆け落ちにそれはさすがに目立ちすぎでは・・・

とかいう野暮なツッコミも浮かんだのですが

死神くんがラストに大変身されたのをみて

そうか・・・ここに合わせてるのか・・・と納得し、

このれこうみの神々しさ・・・最高か・・・

と拝み倒したくなりました

 

 

今回のうみちゃんはものすごく可愛らしく声を作っていて

(お役の年齢が低いからですかね)

それがまた新鮮だったし

そんな可愛らしい声で歌うソロも素晴らしかったです

 

最初にグラツィアを目にしたサーキくんの表情が

これまた素晴らしかったんですけど

「ヒロインの美しさに見惚れる」

それに説得力のあるうみちゃんのヒロインとしての美しさ!

素材としての美しさに加えて発光しているような存在感!透明感!

(カテコに白いドレスで出て来た時なんて

妖精かと思うほどのあまりの美しさにちょっと涙出た)

 

日記を読み上げる歌の場面とかすごくよかったなー!

キラキラした魅力的なヒロインだった

 

1幕ラストのれこうみのデュエットが

ものすごく素敵で素晴らしかったんだけど

いやでも、ひとつだけ苦言を呈させて頂くならば・・・

私はもっと「本当にしてるように見える」キスシーンが好きですー!

れいこさーん!ちょっと離れ過ぎではー?笑

 

でもでもでも!!!!

ラストのれこうみの美しさがもう半端なくて!!!

別れ話、からの思いを伝え合うデュエット


君こそがただ一人の真実の愛

一緒に旅に出よう

世界一幸せ

世界一自分勝手

 

そんなに愛してしまったんだね・・・

 

うぇーん(涙)

 

いやでもほんとにね!

ビジュアルも芝居も歌声も

こんなに相性の良い相手役に出会えるなんて

奇跡じゃないかって思うくらいですよ!

 

あの、階段の途中で立ち止まる2人の瞬間!

これは絶対舞台写真にすべき!って思いました!

(無事なりました!ありがとうございます!)

shop.tca-pictures.net



 

そしてヒロインの父である

ランベルティ公爵おだちん( 風間)

ですけれどもね

 

もう私は彼の気持ちを思ってただただ辛いです

 

愛する娘が、

たとえあの時に消えてしまう運命だったとしても、

もしかしたら見逃してもらえる可能性を見出した後のあの結末は

どれだけ辛く苦しいだろうと、ずっと考えてしまう

 

なぜ1人で行かせたんだろう

なぜあんなヤツとの約束を信じたんだろう

なぜ自分が身代わりに行かなかったんだろう

とこれからずっとずっとずっとずっと

自分を責めて生きていくんだろうな…って思って本当に辛い

 

でもきっと願うのはグラツィアの幸せだと思うから、

どうかうみちゃんにはいつまでも幸せに笑っていて欲しい…🙏

 

 

ヒロインの母:ステファニー公爵夫人

 さち花ちゃん(白雪)で

これはもう安定のうまさだったんだけど

9期下のおだちんと夫婦設定なのに

何の違和感もないのほんと凄いよね

(おだちんが凄いのかな)

 

明るく振る舞っていても

息子を失った悲しみがまったく癒えていない様子が

よく伝わってきただけに

娘まで失ってしまったら

彼女はこれからどうなってしまうのだろうと、

そう想像するだけで涙を誘う登場人物でした

 

 

あとね、

「れいこちゃんと駆け落ちしようとする

 娘のうみちゃんを心配する母親」

っていう役どころにはさすがに既視感ありましたね!

(※この公演の前の月組公演は「グレートギャツビー」でした笑)

 

 

ヒロインの祖母である

エヴァンジェリーナ

みちるちゃん(彩)が演じるのは

かなり驚きの配役だったけれど

とーーーーーっても可愛らしいおばあちゃまでした☆

子供からばーちゃんまで演じられる役幅の広さは頼もしい限り!

 

主治医であるダリオを演じる英真さんとの

可愛らしいデュエットもあって

こちらもまた学年の差を感じさせない

素敵なコンビでした!

 

 

主な登場人物としては

コラード蓮くん

そんなコラードのことが好きな

デイジー羽龍ちゃん(きよら)

 

このデイジーコラード→グラツィアっていう

矢印の感じがいかにもミュージカルっぽくて

そしてこの2人が想い人への気持ちを歌う

デュエットがとっても素敵でした

 

アリスを演じたりりちゃん(白河)は

ミュージカルナンバーを歌いこなす力に長けてる!

からっとした持ち味が活きてて大活躍

 

ボーイ長?のるおりあ(瑠皇)は

ビビるレベルのイケメンであった笑

(次の新公コイ!って思ってたので

無事ゲットできてとても嬉しい)

 

 

回想の大ナンバーでは

エリック:るねぴ(夢奈)

の大熱唱がまずすごかった

かっこよさと巧さと

そして悲しさ切なさ

ロベルト :七城くん

もこれまたよかったー!

彼はまだ下級生なのにとても落ち着きがあって

そしてさすが月組の下級生、役者だなーって

あの短時間で怯えた表情とかを印象強く見せてくれるのは

すごいなって思う 

 

 

そして今作の敢闘賞はなんといっても

執事のフィデレを演じた

やすちゃん(佳城)でしょう!

 

うっかりサーキ王子が何者なのかをしてしまったおかげで

公爵のおだちんと一緒に騒動に巻き込まれていく様子が

もう本当におかしくて!

今作のコメディ部分の大きな役割を担ってましたね

 

目の下のクマがだんだん濃くなっていく芸の細かさや

「何も知らない人が羨ましい」って嘆く姿など

特筆ものの素晴らしさでした!

 

 

 

結局のところ

「愛は死よりも強かった」的な

お話だったのかなぁ、なんてことを

ぼんやり思ったりします

 

人間界を体験して楽しそうな死神さんを

あんなに微笑ましく眺めながら見ていたのに

結局見終わった瞬間には

切なさと哀しさとやりきれなさで

なんとも言えない心苦しさを味わう作品でした

 

その上、この公演がフィナーレなかったのよね

宝塚の必殺技

「最後にフィナーレさえあれば

 みんなハッピーに帰れるの術」

をこんな公演こそ使ってくれればいいのに

(生田先生の鬼畜っぷりが発揮されておりますな)

(いや単なる時間の都合かもしれないけど)

 

 

 

公演の内容からは少しはずれますが

スカステのニュースで見た楽のご挨拶で

副組長のさちかちゃんから

「客席中の魂を連れて行った

 美しすぎる月城かなとが

 ご挨拶申し上げます」

ってご紹介されたれいこちゃんが

「私が連れて行ったのは

 グラツィア一人でございます」

って言ったの、

本人はあんまり深く考えてないのかもだけど

これコンビヲタにとってはとんでもない萌え爆弾で

案の定それを聞いたうみちゃんがとっても嬉しそうだったので

ちょっとさぁ・・・

 

れこうみさぁ・・・

 

最高かよーーーーーー!!!!

 

 

ってなったのもこの公演の印象深い出来事でございました☆

 

ほんとれいこちゃんって

クールな表情で結構な萌え発言してくれるよね(好き)

 

 

 

以上、配信で見た月組さんの

「DEATH TAKES A HOLIDAY」についてでした☆

 

お次は姿月あさとソロコンサート」についてです!