ミュージカル『ファントム』

続きまして

きほちゃんご出演の

ミュージカル『ファントム』

観に行ったお話です☆

 

再び彼女のクリスティーヌを見られるとは!

と大感激でしたが

雪組公演とはまた異なる作品となっていて

そして個人的な感想としては、

彼女の歌レベル自体は当時よりも遥かに上がっているのではないかと、

そう思いました

 

まぁただ当時の雪組のメンバーでのあの公演には

何物にも代えがたいエモさがあって

唯一無二の宝物なので

どちらもまったく別物として

比べようない素晴らしい公演で、

観客としても、ファンとしても最高の思い出となりました♡

 

 

ミュージカル『ファントム』

脚本:アーサー・コピット

作詞・作曲:モーリー・イェストン

原作:ガストン・ルルーオペラ座の怪人」より

演出:城田優

 フランスの小説家ガストン・ルルーのベストセラー小説『オペラ座の怪人』を原作に、

脚本家アーサー・コピットと作曲家モーリー・イェストンの黄金コンビにより誕生した、

ミュージカル『ファントム』。

怪人ファントムの人間的側面に光を当てたストーリー、

そして独創的な音楽は初演以来高く評価され、世界中の観客を魅了し続けています。

2004年の日本初演以来、国内でも高い人気を集め、繰り返し再演されている本作。

2019年には、城田 優がファントム役とともに演出を担当。

作曲家モーリー・イェストンも期待する中、公演は大成功を収め、

『ファントム』史上初の快挙を成し遂げました。

そしてこの度、2019年に続き、城田 優演出・主演による再演が決定いたしました。

演出と主演を通じ、多彩な才能を発揮する城田 優の尽きることのない、

さらなる進化にご期待ください。

主演のファントム役を務めるもう一人は、数多くの作品で主演しミュージカル界を牽引。

2019年の公演でも圧巻の演技で観客を魅了し、話題をさらった加藤和樹

怪人ファントムと純真無垢な青年エリックという二面性ある繊細な役に、

今回も実力者の二人がダブルキャストで臨みます。

ヒロインのクリスティーヌには、宝塚歌劇団雪組トップ娘役として活躍し、

2021年4月に退団。

2018年から2019年に宝塚歌劇団雪組で上演された『ファントム』でも

クリスティーヌ役を演じ、称賛を浴びたことも記憶に新しい真彩希帆。

今回、思いも新たに同役に挑みます。

そしてダブルキャストでクリスティーヌ役を演じるのは若手女優のsara。

演劇の名門文学座で芝居を磨き、持ち前の歌唱力とダンスでミュージカル界も注目。

今年2月にブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』に出演するなど、

今後の活躍からも目が離せません。

クリスティーヌに想いを寄せ、ファントムと恋敵になる貴公子シャンドン伯爵役には、

キラキラと輝く存在感を放ち、ミュージカル界で実力を発揮している大野拓朗

1幕での華やかな登場から、2幕でのファントムとの対決シーンまで、

最後まで目が離せない役どころを演じます。

そしてシャンドン伯爵役のダブルキャストとして、

演出と主演ファントム役を務める城田優が、同役で二刀流から三刀流という驚きの挑戦!

ファントム役の加藤和樹とは10年ぶりの共演になります。

オペラ座プリマドンナで、クリスティーヌへの嫉妬心から彼女を苛めるカルロッタ役には、

様々な話題作に出演し、ミュージカル女優として頭角を現している石田ニコル

数々の作品で高い評価を受け、才能を発揮する皆本麻帆がダブルキャストで登場。

美しさと可憐さを兼ね備える二人がどのような悪女に扮するのか、期待が高まります。

オペラ座の新支配人として権力を振るう一方で、妻カルロッタの尻に敷かれる

コミカルな一面を見せるアラン・ショレ役には表現力の豊かさに定評のある加治将樹

クリスティーヌに優しく手を差し伸べる、オペラ座の舞台監督ジャン・クロード役には中村 翼、

傲慢知己な文化大臣役に加藤 将、ファントムの謎を追うルドゥ警部役に西郷 豊が出演。

そして、オペラ座の支配人でファントムの謎を知る、物語の鍵を握る人物キャリエール役を、

前回公演でも圧巻の演技で観客を感動の渦に巻き込んだ、岡田浩暉が再び務めます。

個性あふれるキャスト陣が顔を揃え、新たに蘇るミュージカル『ファントム』にぜひご注目ください!

 

出演

ファントム(エリック):加藤和樹城田優(Wキャスト)

クリスティーヌ・ダーエ:真彩希帆/sara(Wキャスト)

フィリップ・シャンドン伯爵:大野拓朗城田優(Wキャスト)

カルロッタ:石田ニコル/皆本麻帆(Wキャスト)

アラン・ショレ:加治将樹

ジャン・クロード:中村翼

文化大臣:加藤将

ルドゥ警部:西郷豊

ゲラール・キャリエール:岡田浩暉

少年エリック:井伊巧/野林万稔/星駿成(トリプルキャスト)

 

 公演日程

2023年7月22日(土)~8月6日(日)  梅田芸術劇場メインホール

2023年8月14日(月)~9月10日(日)  東京国際フォーラムホールC

 

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公演情報は梅芸HPより

ミュージカル『ファントム』2023年公演 ― 梅田芸術劇場

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

公演前のきほちゃんのコメント動画はこちら

 

youtu.be

 

 

 

といったわけでですね、

梅芸版ファントム最高でした…😭

 

雪組版の残像や思い出が蘇って

泣きそうになる瞬間ももちろんたくさんあったけど

完全に別物としてとても素晴らしかったと思います!

 

今回はWキャストが多かったけれど

上手くチケットが手配できたので

(いつもありがとうございます!)

エリック、シャンドン、カルロッタと両方観劇できて

千秋楽には配信もしてくれたおかげで

子エリックも3人のうち2人は見ることが出来ました!

 

きほちゃんは初日直前に

Wキャストからシングルで全公演出演することになり、

さすがにかなり心配しましたが

なんとか千秋楽まで出演することができて

よかったと思いますし

きっとかなり無理をしたり大変なこともあったろうと

胸が痛くなることもありつつ、

カンパニーの皆さんにとても優しく温かく囲まれている姿に

ありがたさを感じる期間でもありました

 

 

ではなんとなくの感想など

まずはそれぞれのキャストさんについて☆

 

 

主人公ファントム(エリック)役は

加藤和樹さん城田優さんのWキャストでした

 

まず先に拝見したのは城田エリック

雪組版:望海エリックよりもさらに幼いエリックにびっくりでした😳

最初の曲ではとびきりイケボなのに

セリフの第一声で子供声なのがすごい

ほんとすごい

歌う時とそれ以外の乖離具合がエグい

 

クリスティーヌとフィリップのキスシーンを

目撃しちゃったエリックがかわいそすぎて

客席の私が動揺してヤバかった

 

逆に、クリスティーヌを怖がらせてしまった、

彼女に会えて生まれてきた意味があった、って

苦しい息の中でもどこか幸せそうに語るエリックの

ぴゅあぴゅあさは望海さんも城田くんもどちらも素敵だったなぁ

 

庭を案内してくれるエリックが本当に嬉しそうで可愛かったんだけど

一体クリスティーヌは

どんなつもりで一緒に

ピクニックしてたんだろうなぁ

受け入れる覚悟がないんだったら思わせぶりもいいとこやで…

なんてことも思ったりw

 

思い返してみて1番胸に残ってるのは、

お顔を見せてほしいってクリスティーヌに歌われている時に

エリックの仮面の下からポロポロ涙がこぼれ落ちていたところ

なんて綺麗な涙なんだろうって思ったし

エリックの逡巡の表情も印象的だった

 

 

そして後から拝見したのが加藤エリックなわけですが

 

あぁぁぁぁあぁぁ

どちらのファントムも甲乙付け難い素晴らしさでした…!!!

 

舞台で観るの初めてだったんですけどね、

とにかく加藤和樹さんは歌が上手い!

いや見る前から知ってたけどね

改めて叫びたいくらいに歌が上手いのよ!!!

その上声がイイ!

これも今更過ぎるけどやっぱり言わせて言いたい

加藤和樹さんの声が良すぎる!!!

 

仮面をはずす時の表情や

森が一瞬にして消え去る様子、

手元に残った白い花と

クリスティーヌ!と叫ぶ絶唱

どれもこれもぐっと胸にくる素晴らしさ

 

 

私の個人的な感想としては、

加藤エリックは

多少未熟な点はありつつも

18才程度には見える

城田エリックは

完全なる中2w


城田エリックすごく好きなんだけど

1点だけ初見時に違和感を感じてしまったのが

台詞声と歌声が違いすぎるところで

(だって中2のヲタ喋りなのに歌うとあまりにもかっこいいのよw)

わざとなのかもしれないけど、

そのあたりの差が和樹エリックにはなくて

引っ掛からなかったのはよかったかな

 

まぁその違和感も2回目以降には全く感じなくなるんですけどね

でも1回しか観ない人も多くるわけでね?(っていう言い訳)

 

 

梅芸版エリックは、

欲しいものへの執着、上手くいかないことへの癇癪、

好きな女の子を前にしたでゅふふな感じ、

地下で社会性を身につけることなく育った幼さ未熟さが強い反面、

心根は優しくて純粋で音楽を愛して愛された、

怪人の仮面を着けた天使だった

(って思い出して泣けちゃうくらいには愛しい存在だった)

 

 

 

そしてヒロイン・クリスティーを演じた

我が贔屓真彩希帆ちゃん

 

贔屓目かもしれないしまぁ常に贔屓目上等なんだけど(笑)

きほちゃんは退団後の方が歌も芝居もぐんとよくなったと思う

 

特にクリスティーヌの歌う「My True Love」(まことの愛)が

私は在団中よりもずっとよかったと思う

その後の逃げ出してしまうところも

受け入れようとしたのにどうしても一旦は目を背けてしまった

っていうのがわかりやすかったし、

エリックの絶望がとてもリアルだった

 

あと、これは雪組版の時もそうだったけど

最初のパリメロの場面での

「Melody de Paris」(パリのメロディ)をね

「充分上手だけどでも

その後のレッスンを経た歌声に比べると

やっぱり荒削りでまだ洗練されてないレベル」

で歌ってるのほんとにその加減が最高だなって思う

 

ただ下手にしたんじゃダメなんだもんね

シャンドン伯爵のお耳に止まるレベルでは歌えないとね

 

ビストロの場面

すっかりクリスティーヌを応援する者として見てるから

雪組当時も今もすごくドキドキした

大丈夫かな?頑張れ!大丈夫だよ!頑張れ!って

毎回手をぎゅってしながら観てた😂

 

 

今回のクリスティーヌのオファーを受けた要因のひとつが、

ベラドーヴァを演じられることって

きほちは言ってたけど、

本当にこちらもきほちのベラドーヴァを見られて嬉しかった!

退団後あんなに踊ってる姿を見たのは多分初めてよね!笑

 

生まれたばかりの息子にベラドーヴァが歌いかける

「BeautifulBoy」のナンバーは宝塚版にはなかったと思うんだけど、

それが本当に素晴らしかった

舞台センターで我が子を抱いて

本当に美しいものを見るように歌いかけるベラドーヴァに

これまた美しいライトが当たって本当に絵画的な美しさだった



個人的な感想としては

ベラドーヴァはクリスティーヌと同じ人が演じた方がいいと思う!

雪組の時のベラドーヴァの肖像画

どう見てもきほちなのさすがに違和感だったもんね😂)

でも宝塚版が「若かりし日のキャリエール」を出してくるのは

これまた最高だと思うんだよね!

 

 

 

幕間に宝塚好きだけど真彩担なわけではなさそうな感じの方々が

「真彩ちゃんてとろけそうな顔して相手を見るじゃない?

そりゃエリックもシャンドンも惚れるよねー仕方ないわー」

って言ってたのが聞こえて笑ったんだけど

「真彩ちゃんてなんでも出来るよねー!」ってベタ褒めで

なんだかありがとうございますって思いながら聞いてました笑

 

 

 

シャンドン伯爵もWキャストで

こちらは大野拓朗さん城田優さん

 

これがもう2人とも半端なくかっこよくて…!!!

大野さんも今回はじめましてだったのですが

まずビジュアルからしシャンパンの王様」なんですよ

楽屋でクリスティーヌを引き寄せて

キスをするフィリップのスマートさったら…!!!

 

そしてですね、初見観劇時に

城田エリック×真彩クリスティーヌにときめく体質になってしまったので

まんまと城田フィリップ×真彩クリスティーヌにも

ときめきまくりだったのですよ

 

 

フィリップとクリスティーヌのナンバー

「Who Could Ever Have Dreamed Up You」(運命の出会い)

パリの夜景のセットも素敵でとっても可愛い場面だった!

 

フィリップが愛の言葉を降り注いでるのに

クリスティーヌは歌のことばかり考えているの、

ここは宝塚版梅芸版どちらも同じで可愛い♡

そしてここではキスをすっと避けてのデコチュー

ラストでパリの夜空に流れ星がキラリと光るのも素敵

 

そしてこれは宝塚版にはなかった

エリック、クリスティーヌ、そしてフィリップの三重唱での

「Crumbling Heart 」(崩れゆく心)

1人にはもう戻れないと泣くエリックに心が痛いナンバー

あと、ラストに向けての殺陣のシーン

フィリップが高いところから落ちそうになるの、

あれ本当にびっくりした!

え?あれってどうなってるの?

本当に役者さんが自力で捕まってるだけ…なの…???

(リアルメンズ仕様な演出に時折驚くヅカヲタです笑)



 

もう1役Wキャストだったのが

カルロッタ

石田ニコルさん皆本麻帆さん



皆本さんは小さいながらパワフル

可愛いお顔で顔芸炸裂させてて

ショレ役の加治さんと2人、

抜群のコンビネーションでコメディ担当で笑いを誘ってた

大袈裟すぎるくらいの表現がコミカルで

程よいウザさでこれまたよかった


対する石田さんは、まず歌も台詞も基礎力が高い

そして声が低い!(皆本さんは可愛いお声だったw)

でもね、台詞も歌詞も聞き取れない箇所がちょっと多すぎてね…

元からなのかカルロッタだからなのかわからないけども

ここは皆本さんの方がよかったかも



カルロッタのナンバー

「This Place Is Mine」 (私のもの)は

どちらもものすごい迫力だったけど

ナンバー途中の

♪緞帳!スポットライト!オーケストラ!

何もかも私のもの〜!って歌い上げるタイミングで

後ろの幕が上がって

そこまで幕裏にいた生オケさんたちが

登場してくる演出

知らなかったからマジで鳥肌立ちそうになった!

ここの城田版の演出大好きー!


あとね、カルロッタの最期が酷かった

やっぱり宝塚版ではそのあたりやんわりにしてくれてるんだね

まぁね、怒りや恨みを買って○される人の最期って

あのくらい残虐なのかもしれないよね…

そして、あの場面があるからこそ、

エリックもただ可哀想な人じゃなくて

他人に酷い仕打ちをして何かしらの罰を受けるべき人であることが

明確に描かれるよね

(まぁその前に衣装係さん〇しちゃってるんだけどね)

 

 

カルロッタの旦那で

オペラ座の新支配人アラン・ショレ役は

加治将樹さん

 

マーキュリーファーでの熱演が記憶に新しい加治さん

カルロッタとのコンビ芸wが本当に可愛くて!

奥様にメロメロで周りが見えなくなってるかと思いきや

それ以外の人の前ではちゃんとしてるんだよね

そこの切り替えが巧い

そしてこの方もまた声がいい!!!

 

 

声がいいといえば!

ルドゥ警部役の西郷豊さん

 

西郷さんはきほちゃんのちいかわ仲間さんなわけですが

ルドゥ警部さんは渋かっこよく

そしてパリの街を守る正義感に溢れた

それでいて優しさもある素敵な方でした

 

開演前と幕間休憩後にルドゥ警部の声で、

携帯いや持ち運び電話w持ってる人は絶対電源切れって

アナウンスが何度もしつこくあったのはありがたかった!笑

今手に持ってるそれ!それだぞ!絶対電源切れよ!

みたいなしつこさだったw

 

 

ジャン・クロード中村翼さん

演じていたけれども

まぁまずは思いましたよね

ジャンクロードが若い!」って笑

新鮮だった笑

(いやだってイメージは奏乃はるとさんなわけだから)

でもなんか、すっごく優しくて温かくて

団員女子だちのお兄さん的存在なのかなーって

思わせる感じだった

 

 

そしてそしてキャリエール役の

岡田浩暉さん

 

エリックとキャリエールが父と子として歌う

「You Are My Own 」(君は私のすべて)の場面は

宝塚版と違って銀橋がない分、

そっかこんな感じかぁって

物足りなさがないって言ったら嘘になるかもだけど

まぁまんまと泣いたよね

 

息子を腕に抱いたキャリエールの背中が

ちょい枯れ親父の悲哀に満ちていて

そりゃ泣くわあんなん

 

宝塚版では「目元が似てる」だったところが

「温かい眼差し」になってるのね

どちらにしてもエリックはもしかして…?って

ちょっと期待してたんだよね、きっと

ようやく真実を打ち明けられたあの場面の

2人の安心したような表情は感動的だった

 

でも…

支配人の職も息子も失った彼の今後を考えると

ほんともう心臓がぎゅーって縮こまったような

苦しさを感じるよね

せめて、これからオペラ座で歌姫として活躍していくであろう

クリスティーヌの舞台を生き甲斐にしてくれたいたらいいなぁ

 

 

クリスティーヌの舞台といえばね、

劇中劇の「真夏の世の夢」で

オベロン役をされた方が上手だったー!

短いソロながら感動してしまった

 

 

 

以下はキャストではなく公演や演出について思ったこと☆

 

梅芸版城田くんの演出は

全体的にお洒落

宝塚版と違うところもどれも素敵で

楽しめました!

 

客席降り演出が多くて、

クリスティーヌやフィリップの登場、

傷ついたエリックの退場、

タイターニア公演初日を楽しみに劇場へ集まってくる観客たち…

どれも良い使い方だった

プロローグのパリの街の人たちが

開演10分前くらいから舞台上にいて、

観客と絡みながらあれこれしてるのも掴みとしてよかったと思う

子役くんたちもここの場面出られてたよね

配信回ではジャグリング成功して拍手起きてたね笑

 

 

人間の最期には聴覚が残るっていうから

あのエリックの最期のクリスティーヌの歌声は

きっとちゃんと彼に届いてるんだろうなぁ

 

薔薇の花束を持ってフィリップが楽屋に現れた時

エリックは姿を消してしまうけれど

彼からもらった1輪の薔薇もちゃんと飾ってるんだよってこと

彼にも届くといいな

 

エリックとクリスティーヌはプラトニックであってほしいから

やっぱりラブネバは解釈違いだなーなんてことも思ったり

 

レッスン場面を、一方その頃オペラ座では?

を挟んで交互に見せるのよかったね!

表現するのきっとすごく難易度高いと思うんだけど

クリスティーヌが少しずつ上手くなっていく過程がわかりやすい

あと、カルロッタがたびたび

「コメディじゃないんですか?」って聞かれて怒ってるの可愛かった笑

 

交互と言えば

Dressing For The Night 」(今宵のために)の場面で

役者側と観客側が交互に歌うのも好き

 

従者さんたちと地下の描き方が

宝塚版では「おれが率いる、俺の王国」

梅芸では「こんなやつらしかいない、寂しさ孤立」

とかなり印象が違ったのは面白い

 

従者があんなにかっこいいのは宝塚版だけってことなのかな?

もしそうなら一徳先生ファインプレーすぎる

 

ファントムからの指令文書は

本当に突然落ちてきた感があってリアル

 

気に入らない人間を殺すって

冗談を言った時に本気で怒る父と

怒られて素直に謝る息子も可愛かった

人殺しには慣れてないから動揺してるんだね

(慣れちゃダメだったよね)

 

「Home」は聞いてると

本当にいろんな想いが溢れて泣けてしまう

 

びっくり箱持ってくる3人娘ちゃんたち

毎回毎公演可愛かった♡


「You Are Music 」(あなたこそ音楽)の場面で

盆が回転するのドラマティック!

 

ビストロの場面でレッスンの最後よりも

更に上手くなってるのほんとすごい

そしてこの場面はこの作品全体で1番に盛り上がるね

大好き

 

タイターニア役で歌うクリスティーヌが失敗したときにも

盆が回転するんだけど

鏡(だったよね?)に(自分たち)客席が映って

おそらく彼女が感じているであろう

大勢の人に見られてる圧みたいなものを

感じることができたのも巧いセットの使い方

 

1幕ラストにはシャンデリアが落ちてくるかと思いきや

代わりにエリックが降りてくるのじわる笑

 

エリックストーリーの場面も好きなんだけど

子エリックくんもとても上手で素晴らしかった!

どの子も素晴らしかったけど

私は中でも井伊 巧くんが上手だと思いました☆

 

オペラ座内にいろんなトリックが仕掛けられてあるのも

わくわくした!

仕掛けてるエリック想像すると可愛い笑

 

宝塚版ビストロの、

思うように歌えないクリスティーヌが

エリックの歌声に乗せられるように歌い出すの大好きなのに

あの演出がないのは残念だったな

(物理的に)オケボックス分離れた場所にいても

2人の心はしっかり繋がって歌声を重ねてるのがとても好きだった

(ここ本当に素敵なのでよろしければ宝塚版も見てみてください!)

当時は咲奈キャリエールに恋する乙女だったので

あちらこちらに残像が現れて大変だった

ビストロで♪シャンゼリゼを〜って歌う彩彩大好きだったなぁ(遠い目)

 

雪組版で好きだった、

エリックの「父さん!」と

エリックの亡骸と共にセリ下がるキャリエールと

クリスティーヌがピアノを弾きながら歌うエピローグが

なかったのは仕方ないことだけど残念無念!

あのセリ下がり咲奈の表情と涙は

国宝級の美しさだったからね!(荒くなる鼻息)

 

あーあと!

homeの前にクリスティーヌの歌声を聞いたエリックが

奈落からセリ上がってくる宝塚仕様も

地下からエリックが登場する感じがして好きだったなー!

まぁ舞台機構の都合上出来ること出来ないことあるんだろうけども

 

お顔を見せての場面が

やっぱり作品のハイライトだと思うんだけど

躊躇いながらもクリスティーヌに乞われて仮面を外すエリックと、

それを受けたクリスティーヌの表情が私的には素晴らしくて、

あそこで納得いかないと満足度半減なんじゃないかと思う

難しい場面だよね

 

クリスティーヌの愛が本物なのはちゃんと伝わっていて

それなのに自分の顔は受け入れてもらえない絶望感

母は狂っていただけなのか?

それともやはり母の愛以上のものはないのか?

クリスティーヌも、

自分も母のように愛せると思っていたのに

受け入れられなかったことに落ち込むんだよね

この辛さ切なさがこの作品の真骨頂だよね



エリックが愛おしくて可愛くて、

でもやっぱり可哀想で切なくて

そう思うと、宝塚版はちゃんと主役として

トップスターの演じる役として

「かっこよさ」がかなり色付けされてるんだなぁって

違いがよくわかった気がする

その上で、2番手キャリエール3番手フィリップとして

番手に合わせて活躍、見せ場も作ってるんだもんね

「座付作家さん」の能力の凄さを再確認

 

クリスティーヌがエリックにお姫様だっこされるたびに

あぁ彼なら安心できる…って

当時のハラハラを思い出すのも良き思い出です😂

 

 

・・・なんて、

今回の印象に残ったところ、

改めて宝塚版の良さがわかったところ、

いっぱいいっぱいありました

円盤届いたら(大分先だけど)

またじっくり鑑賞したいと思います

 

 

配信で観た楽公演では

カテコで登場してきたきほちゃんが

いまにも泣きそうな顔で出てきてもらい泣きしてしまった

本当に本当にお疲れ様でした!

 

梅芸ファントムはきっとこれからも再演されていくだろうけど

きほちが出るのは最後だろうから観に行けて本当によかった

 

「あの人まだあの役やるのねー」ではなく

「まだやれそうなのにもったいないね」のタイミングで

引いて欲しい、と贔屓には個人的に思うし

そうあって欲しい業界に生きてるのだと思うから

それでいいのだと思う

まぁ森さんの放浪記ほど突き抜けたらまた話が違うのだけどw

 

城田くんが、もうエリック役で出ることはなくなっても

いつかキャリエール役で戻ってきたりしたいようなことを

インタビューで言ってたけど、

きほちも何演かあとにカルロッタで戻ってくるのも面白いよね

今回のカルロッタはお若いけど、

もう少し年齢上げてもいいと思うんだあのキャラは笑

そしていつかまた再演される時にはsaraクリスティーヌが

誕生するといいなぁなんてことも願っています

 

 

 

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そしてこの公演中にとても嬉しかったこと!

なんと望海さんが!

帝国劇場で「ムーランルージュ」にご出演中であったにもかかわらず!

観劇に来てくださったこと…!!!涙

 

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クリスティーヌが果たせなかった夢

「ヒロインとして活躍している舞台を先生に見てもらうこと」

 

望海さんが観劇に来てくださったことで

それが叶ったようで本当に本当に嬉しいです

ありがとうございます♡

 

 

 

以上大変素晴らしかった「ファントム」でございました☆

お次は…いろいろあって辛かった星組さん「1789」です!